- 授業準備
- 授業のねらいを「子どもの発言レベル」に落としこむ 他
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- 教材研究
- 子どもたちの躓きポイントを探す 他
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- 雰囲気づくり
- 学習に向かう空気を環境からつくる 他
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- 立ち位置・視線
- 黒板前から子ども全員の表情を見る 他
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- 座席配置
- タブレット学習では,個別型で不適切な使い方を抑制する 他
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- 全体構成・時間配分
- 授業を「活動」の組み合わせで構成する 他
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- 第一声・導入
- 子どもたちの注目を集めるために,動画,画像を使う 他
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- 説明・指示
- 説明・指示は10秒以内にする/指示の前に趣意を語る 他
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- 指名・挙手
- 全員挙手で,発表への抵抗感を軽減する 他
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- 発問
- 「全員が挙手できる発問」で「参加できた」という体験を味わう 他
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- 発言へのリアクション・問い返し
- 「10割ほめる」で受けとめる 他
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- 学習状況の見取り
- 全体を「見る」/事実を「視る」 他
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- 机間指導
- 子供の実態に応じて指導の仕方を変える 他
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- 発表
- 聴くことも発表の一つと捉える 他
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- 板書
- 「13文字ルール」で視認性アップ 他
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- 教科書活用
- 教科書キャラクターのセリフを最大限活用する 他
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- 教材・教具
- 教材室に眠っている処分される教材を再活用する 他
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- ノート指導
- 子ども発のユニークな表現に共感し,取り入れる 他
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- ペア対話
- 「書くこと」をきっかけに,全員参加の心構えをつくる 他
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- グループ・全体交流
- メタ・ディスカッションを行い,グループでの話し合い方を学ぶ 他
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- まとめ・振り返り
- 「キーワード」を使って簡潔なまとめを書く 他
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- 表現活動
- 演劇的手法を取り入れる 他
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- 語り・話し方
- ポイントとなるところで,キーワードを板書する 他
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- ほめる・叱る
- ほめる場面を想定してほめる 他
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- アイスブレイク
- 目標タイムを設定することで,モチベーションを上げる 他
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- 1人1台端末の活用
- クラスのプラットフォームをつくる 他
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- 生成AIの活用
- Gemini Liveで授業づくりのヒントをもらう 他
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- 漢字・計算
- 「本日の漢字」や「本日の計算」を入り口に掲示する 他
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- テスト
- 「3回見直し」をして,ミスを減らす 他
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- 評価・評定
- 気付きを促すための評定をする 他
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- 宿題
- 宿題で百点大作戦!「みんなができる」をめざす 他
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- 想定外への対応
- 焦らない/教師の掌から飛び出す想定外を楽しむ 他
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- 個への対応
- 教師のマインドセットの転換が大切 他
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- 非言語・パフォーマンス
- 一文ごとに目線を合わせる児童を変える 他
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編集後記
まだ新人だった頃,小学校に授業見学に行かせていただいたときのことです。授業をされている先生が,子どもを指名しながら,黒板から離れて廊下側に行ったり,ときには教室後方に行ったりしていました。
授業後に,「どうして教室の中を移動されていたのですか?」と質問すると,「聞き合える関係がまだ十分ではなくて,みんな声も小さいので,なるべく遠くの対角線上に行って,発言者が他の子どもたちに向かって大きな声で話せるようにしていました」という趣旨のことを教えていただきました。納得すると同時に,一つ一つのこと気を配られており,すごいと感じたことを思い出します。
このような授業づくりの技術は数多くあると思います。ただ,あまり一つ一つの技術について解説されることは少なく,特に細かい技術については,なかなか研修等で学ぶ機会は少ないのではないでしょうか。一方で,本来は指導案の細かな体裁や書き方と言ったことよりも,こういった一つ一つの技術が,授業を楽しく躍動感あるものにし,目の前の子どもたちの成長や,ひいては子ども主体の学習につながっていくのではないかと思います。
そこで,今回の特集では,説明&指示・発問・板書といった,いわゆる王道的に押さえておきたい技術はもちろん,机間指導や想定外への対応と言った,各場面における技術まで,引き出しが一気に増えるような授業づくりの技術を,幅広く・たくさんご紹介したいと考えました。
先生方が「これは自信をもっておすすめできる!」「これは実践してみて確かな手ごたえを感じた!」という,とっておきの技術をご紹介いただきました。
/茅野 現
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- 明治図書