授業力&学級統率力 2014年8月号
学級モラル向上!「私たちの道徳」活用術

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授業力&学級統率力 2014年8月号学級モラル向上!「私たちの道徳」活用術

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2014年7月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 学級モラル向上!「私たちの道徳」活用術
道徳教育=古今東西“あの賢人の一言” 究極の箴言・座右の銘はこれだ!
共に是れ凡夫であるのみ
梶田 叡一
新卒以来の自戒として
野口 芳宏
民主主義と道徳教育
藤井 千春
道徳教育―そもそも論の“ここ”に突っ込み
モラル意識は何歳ごろ形成されるのか
岩佐 信道
日常生活の中で形成されるモラルとは
植田 和也
生き方モデルは指針となりうるか
荒木 紀幸
道徳研究会情報一覧
授業力&学級統率力編集部
「私たちの道徳」登場の「偉人=生き方モデル」の傾向を読む
生き方の選択肢の幅を広げる「偉人」の平準化と多層化
片上 宗二
社会がどこへ向かうのかを考え、人が持つ多面性を大切に―「私たちの道徳 中学校」を読んで―
伊藤 裕康
今改めて伝えたい人物とエピソード
久野 歩
誰かのために「世界」を切り拓く!
乾 正学
偉人選択にみる道徳的価値の不易と流行―修身・副読本・「私たちの道徳」を読み比べて―
すべての子供たちに44の偉人の伝記にふれる機会と行動の変容が保障される
□□□□□
「私たちの道徳」を読んで→思ったより「〇〇だ!」
道徳教育の研究者の意見
思ったより「よくできた教科書のモデルだ!」
貝塚 茂樹
(思ったより)模索は始まったばかりである
上杉 賢士
道徳副読本を制作している人の意見
期待どおりのいいできばえ
近藤 精一
思ったより厚くてカタイ?
土田 雄一
道徳授業をたくさん公開している人の意見
「教科・道徳」の補助としてなら、思ったより使い道がありそう
加藤 宣行
キーワードが強調されているところがよい
河田 孝文
教科「道徳」で学校改革―校内研修の焦点はどこか
「私たちの道徳」に見る教科道徳
八巻 寛治
「道徳」の授業を根底から再構築する
岩切 洋一
読み物資料の発問研究と資料(教材)選び
倉光 信一郎
「どの学校でも」「どの教員でも」できる能率的・効果的な研修の在り方
後藤 喜朗
「私たちの道徳」の効果的使い方ヒント
読み物資料→読む前後・どんな指導が効果的か
資料の中の価値観で繋ぐ!
佐藤 幸規
ワークシート記入資料→どんな指導が効果的か
ワークシートの活用〜「書くことの必然性がカギ」〜
板垣 健
考えたり話し合ったりする活動→どんな指導が効果的か
「授業からモラル」への鍵は葛藤と発達
野本 玲子
新聞づくり活動→どんな指導が効果的か
「私たちの道徳」を新聞づくりに活用する
高原 健
道徳苦手先生の疑問・質問に達人が答える
道徳的知識と実践は乖離していいのか
林 泰成
数量的評価はなしの主張の根拠とは
押谷 由夫
道徳的価値→価値観の押し付けにならないか
渡邉 達生
子どもと資料との道徳的意識のズレを考える
新宮 弘識
学級のモラル形成→教師が示す基準とは
ウソをつかない 学級のシステム
そんな学級をつくるための条件
長野 藤夫
ズルをうまない 学級のシステム
周りが見ていることを体感させる
小林 義典
いじめを見逃さない 学級のシステム
多感な中学生に行動基準をどう示すか
小林 輝良
どんなことをしたら「叱る」か
「叱る」基準と子どもの道徳性
東風 安生
集団の中でのモラルとルール形成のポイント
『遅刻』への対応で示す規範意識のポイント
高橋 祥二
『忘れ物』への対応で示す規範意識のポイント
鈴木 隆夫
『けんか』への対応で示す規範意識のポイント
藤井 達也
『人のせいにする子』への対応で示す規範意識のポイント
今井 淳
『ウソをつ子』への対応で示す規範意識のポイント
千明 浩己
『謝罪しようとしない子』への対応で示す規範意識のポイント
甲本 卓司
『決まりを守らない子』への対応で示す規範意識のポイント
岩田 史朗
『災害時助け合い』への対応で示す規範意識のポイント
田村 治男
『さぼる子』への対応で示す規範意識のポイント
平松 英史
『乱暴する子』への対応で示す規範意識のポイント
前田 吉法
「私たちの道徳」の読み方・使い方のツボ
小学1年/「私たちの道徳」の読み方・使い方のツボ
大月 ちとせ
小学2年/「私たちの道徳」の読み方・使い方のツボ
末本 裕喜
小学3年/「私たちの道徳」の読み方・使い方のツボ
根本 直樹
小学4年/「私たちの道徳」の読み方・使い方のツボ
吉谷 亮
小学5年/「私たちの道徳」の読み方・使い方のツボ
熊谷 敬子
小学6年/「私たちの道徳」の読み方・使い方のツボ
龍神 美和
中学1年/「私たちの道徳」の読み方・使い方のツボ
永吉 洋子
中学2年/「私たちの道徳」の読み方・使い方のツボ
江口 彰子
中学3年/「私たちの道徳」の読み方・使い方のツボ
松島 千尋
小特集 “地域参加型”体験活動のススメ
感動を届けよう 青小100キロキャラバン
寺田 和公
地域参加から地域参画へ
四ヶ所 清隆
発見!わたしの町の宝物
鈴木 美佐緒
子どもの力で地域を活性化
田村 学
お祭りって楽しいよ―地域の方とともに―
田中 智之
協同の精神の体験
藤井 千春
ふるさと藤川の良さを体感し、恩返しをしようと動き出す子どもの育成
高沢 秀昭
子どもの意欲を引き出し生かす教師の力量
三浦 浩子
わがクラスの“知的財産づくり” (第5回)
子どもと教師の格闘記録
藤井 達也
コーディネーション運動 (第5回)
高学年向きのコーディネーション運動(その1)
東根 明人
子どもに暗唱させたい!名文・名句 (第5回)
『論語』(学而第一)
駒井 康弘
問題解決学習は不滅か? (第5回)
問題解決的な学習における「問題」と「答え」の関係
佐々木 昭弘
問いに対する答えの重要性
白石 範孝
校内研修のイノベーション (第5回)
【曽山和彦先生が推す研修内容&研修システム】ひとりがわかりみんながわかる
小林 共子
〜ユニバーサルな校内研修〜
【校内研修改革・どこがポイントか】「型」を核に据えた研修の展開
曽山 和彦
未来を見据えた“学習スタイル”のイノベーション (第5回)
学習のスタートラインにたつためのICTの活用
井上 賞子
自分の力で学ぶためのICT活用
金森 克浩
“子どもの願い”を実現!学級経営の工夫点 今月のポイントは“ここ” (第5回)
小学1年/シルバーの3日間へ向けてノートを準備しよう
小林 節生
小学2年/夏休みを充実させ、九月からの再スタートに備える
大恵 信昭
小学3年/夏休みを有意義に過ごすために
堂前 直人
小学4年/経営案の見直しを図り、意欲的に2学期をスタートできる知的な学級開きを!
三浦 弘
小学5年/個人面談にも原則がある
並木 孝樹
小学6年/長期休業中の準備が、2学期学級経営の最大の「備え」となる
千葉 康弘
中学/夏休みの過ごし方
水谷 美穂子
中学/「授業の充実」が必要だ
山田 高広
【人生相談ページ】臨床心理学でスッキリ処方!学校教師のメンタルヘルス (第5回)
File 5 生徒指導主任。多忙で寝つけないことが増え、趣味にも意欲がわかなくなっています。
川島 眞
体罰は本当に効果的か―歴史を知れば真実が見えてくる (第5回)
『体罰の社会史』の視点から・5
江森 一郎
〜江戸時代の教育、体罰、しつけをどうみるか 1―その社会背景〜
編集後記
樋口 雅子
教室のやりくり 使い回しと合わせ技 (第5回)
夏休み!教師の「やりくり」が生徒の「やりくり」を引き出す準備
齋藤 隆彦

編集後記

正直―ジョージ・ワシントン、夢を持つージェンナー、忍耐―コロンブス、博愛―ナイチンゲール、公益―ベンジャミン・フランクリン。こう並べると、どこの副読本?と思いますが、戦前の修身教科書で取り上げられていた人物の一部と、つい最近、教えられました。二宮尊徳のようなイメージ(それも、実像とはかなりかけ離れていたようですが)の人物ばかりかと思っていたのですが、案外?国際色もあったようです。

いつの時代でも、その時代の空気?に合わせた人物評価がなされてきたのだとは思います。たとえば、与謝野晶子は、戦後、反戦歌人として紹介されることが多いようですが、晶子の歌には、〈いけいけどんどん〉みたいな好戦的ともいえる歌もあるわけですから、反戦歌人というのも、一方的というかご都合主義的、一つの解釈にすぎないと言えるようです。

今回、道徳の教科化への一里塚?として、「私たちの道徳」が配布されるようです。公開されたものの中身を見ると、「読み物教材」と「書き込み教材」に大別できるようですが、中でも特に目立つのが、偉人教材ではないかと思います。本号でも、ご検討いただきたい問題の中でも重視したゆえんでもあります。

ところで、下村文科大臣は、2月17日に、「道徳の教科化」について、中教審に諮問し「道徳の時間」を「特別の教科 道徳」として位置付けることを要請しています。なんでも、秋頃、答申をまとめてほしいとしているとも言われます。その背景には、依然として、道徳の授業を敬遠している学校現場の実情があると、諮問理由を説明しています。巷間、道徳の教科書づくりを急ぎたいという意思が見え隠れしているとも言われているようです。教科化されると、今までとどこがどう変わるか?法的な取り決めはないとも言われていますが、・教科書をつくること、・評価を行うこと、・中学以上は専門の教員免許があること、に集約されるようです。

本号は、そんなあわただしい情勢分析だけでなく、この際、そもそも「道徳って何を目指し、その中身は何なのか」という根源的な問題にも触れていただければと願いました。

(樋口 雅子)

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