授業力&学級統率力 2011年6月号
学級に必要なルール・必要ないルール

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授業力&学級統率力 2011年6月号学級に必要なルール・必要ないルール

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2011年5月9日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 学級に必要なルール・必要ないルール
提言 学級に必要なルールとは何か
提案するルールと解決するルール
明石 要一
必要なのは習わしの改廃
山下 政俊
「他者」との関係性の構築がルールづくりの基盤である
貝塚 茂樹
三つの側面に目配りしたルールを!
安野 功
学級や自他の向上を促進する要因をルール化する
板倉 弘幸
低学年に必要なルール・必要ないルール
何事も徹底してこそのルールである
辻野 裕美
ルールがあるからこそ、安心できる居場所があるクラスが作れる
山下 理恵
なぜ、そのルールが必要なのかを分かっていることが大事
頓所 陽子
中学年に必要なルール・必要ないルール
「仲間関係」に着目してルールを作る
末廣 真弓
「他律」から「自律」へ移行していく成長を、正しく支援する
小宮 孝之
「教師が一週間いなくても、子どもたちがきちんと生活できる」ことをイメージしてつくりあげるルール―児童の生活を細かく分けて何をすべきかを最初に示す
近江 利江
高学年に必要なルール・必要ないルール
基本的なルールを示し、数を減らす
田村 治男
子どもが納得し、機能させてこそ本当のルールとなる
高杉 祐之
学習の仕方・生き方のルールを教えて子どもたちの生きる力を育む
戸村 隆之
中学校に必要なルール・必要ないルール
教師の都合が優先されているルールは必要ないルールである
月安 裕美
忘れ物を例に考えてみる
染谷 幸二
自主・自立・自治の力を育てるルール
植西 浩一
ルールが機能すれば、不要なルールは淘汰される
向井 ひとみ
誰のためのルールか、何のためのルールかという視点で考えてみる
進士 かおり
特別支援の子へのルール指導
教師の細やかな目配り・全員の原則と個別指導
桑原 和彦
人に迷惑をかけることはダメ・そうでないことは大目にみる
奥 清二郎
受け入れる・教えてほめる・信じて待つ
田村 治男
楽しいクラスをみんなで創る
減り張りがあるから楽しい!
山中 伸之
教師修業への助言
国民形成という責務
安藤 豊
体験活動が人生を決める (第3回)
平成の時代でも「寝る子は育つ」か
明石 要一
授業崩壊から生還するために (第3回)
初日から荒れた! 新卒教師の奮闘
長谷川 博之
発達障がいの子どもに学ぶ (第3回)
「勉強やりたくない」と言う広汎性発達障がいの子にどう対応するか
小野 隆行
授業の知的組み立て方 (第3回)
飛び込み授業の導入で子どもたちを変化させた「その場での対応方法」とは
谷 和樹
子どもの発言を引き出す技 (第3回)
写真にねらいを込めて考えを引き出す
有田 和正
実感道徳のすすめ (第3回)
実感道徳の授業は授業者の「観」が基本
野口 芳宏
編集後記
江部 満

編集後記

○…かつて山下政俊氏(島根大)は、「学級にルールがなければ、もっと楽しくもっと自由に学べるはずだ、と考える子どもと教師は少なくないのではないか」と問いかけ、「失望させるルールと希望を紡ぐルール」があるとして、学級のルールがなぜ必要なのか、検討を呼びかけていました(『心を育てる学級経営』二〇〇五年一一月号)。さらに、ルールを生かす知恵と方法の開発を呼びかけ「必要なことは、形骸化し有名無実になっているルールの現状を、子どもの学びに照らして分析・評価し、必要な改正や改廃を、即刻彼らと共に行うことである。もう一度、子どもと学級の実態に即してルールを提案・要求し、その価値や必要を彼らに実感させるまで、取り組むことが求められる」と訴えています。

○…学校・学級を学びの共同体にしよう、と呼びかけている明石要一氏(千葉大)は、「学校・学級は学級崩壊、いじめ、不登校の子どもを抱え制度疲労を起こしている」とし「今や存在が問われている」と強調されています。さらに民間の学習機関の学習には、「学びの共同体」という発想はない。学習は相互に刺激し合ってするものという発想はない。学校・学級の学習は集団の中で共に学び合う学習スタイルなのだ。「子ども同士が教師の指示や示唆を受けて共に刺激し合い、助け合い、競い合う学習」なのだと強調されていました。「学びの共同体」づくりが学校・学級の再生の道だ、というわけです(『学級の集団的機能を見直す』より)。

○…貝塚茂樹氏(武蔵野大)は、「法・ルール・きまり」の基盤となる共同体意識について、互いに助け合って生きることが必要であると説き、「規範意識」を醸成するための前提となると強調されていました。

○…本号はそのために、改めて学級に必要なルールを考えてみたいと特集を組みました。

(江部 満)

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