- 特集 「学習習慣」の確立をめざす助言
- 提言1 なぜ「学習習慣」の確立が必要か
- 反復学習で知識・技能・態度が身に付く
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- 学びの活用能力と連続性獲得のために
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- 学習習慣の確立が子どもを伸ばす
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- 「学習習慣」は思考の質を高める
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- 提言2 「学習習慣」が育たない原因は何か
- 基本を見直すことから始めよう
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- 根本・本質から考えていない
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- 原因は、続けることの難しさ
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- 他人事にせず学校の責任と腹を括る
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- 「学習習慣」の確立をめざす低学年生への助言
- 低学年の時の学習習慣が学力を左右する
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- 日記で追究の習慣化
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- 教師の声かけは明るいのが一番 繰り返し教え、できたら褒める 褒めることによって、その行動を強化していく
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- 基礎をガッチリ
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- 聞ける・話せる子どもを育てるいい話
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- 「学習習慣」の確立をめざす上学年生への助言
- 子ども自らが行動管理できる能力の育成
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- 授業の原則十ヵ条を使って、学習習慣の確立をめざす
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- 明確に あかるく あたたかく
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- 学習習慣をつける大切さを言い続ける
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- 「上達論」に沿った助言を!
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- 「学習習慣」の確立をめざす中学生への助言
- 「成績アップのコツ」を生徒に浸透させる
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- 自分にふさわしい勉強法と相談できる大人が必要
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- 期待しているぞ! 今の調子! パワーアップだ!
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- まずは、毎日一定時間机に向かうことから始めよう
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- 『教師修業十年』を読み、努力の大切さを繰り返して話す
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- 楽しいクラスをみんなで創る
- どの子にも自信をもたせよう
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- 教師修業への助言
- 「観の目」をはたらかせる
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- 規範意識を育てる (第11回)
- 「自由」でいて「規律のある」学級を創る 教室は、楽しいのが一番だ
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- 「理科離れ」を防ぐ (第11回)
- サクラの開花に、寒い冬は必要か 月は、地球にとって必要なものか
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- 学級見直し、立て直し (第11回)
- 子どもの心をつかむ日記指導 ―そのA―
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- ミス退治運動の呼びかけ (第11回)
- 書き出したら止まらない@
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- 学級の統率力を磨く (第11回)
- 教師の統率力で仕切り屋を育てる
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- 教師修業への道 (第11回)
- 近年見たなかで最高レベルの授業だった―熊本大学教育学部附属中学校―
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- 編集後記
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編集後記
○…「学習習慣」を重視するのは、「知識や技能は繰り返しによって身に付くという反復主義の学力観に立つからである」と長瀬荘一氏(神戸女子短大)は主張しています。さらに「継続は力なりという考え方のほうが、子どもの心を育て学力を伸ばす現実的な教育論である」とも強調されています。
○…児童、生徒に重要な習慣として、@生活習慣、A学習習慣、B運動習慣、C食習慣、をあげて「習慣は学力に影響する」と指摘されている岩ア淳氏(学習院中等科)は、「人間は習慣によってつくられる。一朝一夕にその人ができあがるのではなく、日々の積み重ねの結果、その人となる」と主張されています。まさに「良い習慣が人を育てる」ということでしょうか。
○…「学習習慣」の確立を促すためには「基礎的な学習訓練」が必要であると強調されている大内善一氏(茨城大学)は青森の小学校教師であった佐藤康子氏との共著『子どもが語り合い、聴き合う国語の授業』と『子どもの「学び方」を鍛える』の二著を紹介し、その活動の特徴を次のように整理されています。@集中度の高さ、A話し手の聴き手に共感を求め納得してもらえるような語りかけ、B聴き手の反応(うなずき・あいづち)を確かめながらの語りかけ、C子どもたちの共感的な雰囲気(有村久春編『学力向上の基盤となる生徒指導』教育開発研究所から)。
○…大内善一氏は「学習習慣の確立を促すには基礎的な学習訓練が必要である」として佐藤氏の実践を紹介されているわけです。佐藤氏が提起されている、@基礎的な学習訓練、A自ら学ぶ力を育てるための学習訓練、B教科独自の学び方の訓練等、が「学習習慣」の確立のために必要であるというわけです。本号は「学習習慣」の確立をめざす助言例を特集しました。
(江部 満)
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- 明治図書