教室ツーウェイ 2000年11月号
向山実践をシステムとして検討する

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教室ツーウェイ 2000年11月号向山実践をシステムとして検討する

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2000年10月
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 向山実践をシステムとして検討する
システム化されている向山実践
向山型システムは一つ一つのパーツをシステム化したものである。身につけるには「技術」の理解と「技能」の習得が必要になる。
身につけるには「技術」の理解と「技能」の習得が必要になる。
向山 洋一
向山型国語のシステム構造
「教師は教えないのに子どもに力がつく」これが向山型国語のシステムである。
伴 一孝
説明文指導のシステム
問いと答えの対応で読みとるシステム
小松 裕明
作文指導のシステム
「なんでも良いから書きなさい」は指導ではない
師尾 喜代子
漢字指導のシステム
「あかねこ漢字スキル」に見る、向山型漢字指導システムの極意
星野 裕二
文学作品指導のシステム
長文読解の苦手な子どもを救う「向山型一字読解」の授業システムをここに公開する!
椿原 正和
向山型算数のシステム構造
向山要約指導法は、いつでも誰でも追試可能だ!
岡田 健治
向山型算数は基本型を幹にした三段階の授業システムである。選りすぐりのパーツがそれぞれを支えている。
向山型算数の三段階は、舞楽や能楽でいう「序・破・急」に通じる。序…緩やかな導入→例題 破…拍子が急になり、変化が多くなる→練習問題 急…急速度となり、終結に至る→あかねこ計算スキル
木村 重夫
例題指導のシステム
例題を分からせようとして、無駄な説明をしてはいけない。例題に示された基本形を写させ、使えるようにすればいい。
赤石 賢司
練習問題指導のシステム
空白禁止の原則の徹底
木村 孝康
スキル指導のシステム
どの子にも合わせた合理的配慮
板倉 弘幸
向山型理科のシステム構造
向山型理科授業には、自由試行の良さをさらに引き出す画期的なシステムがある。
向山型理科授業には、「自由試行」で培った内部情報を、子供との「語る場」で引き出し、討論や発表に活かすシステムがある。
小林 幸雄
向山型理科
自由試行型の授業システム
新牧 賢三郎
向山型社会科のシステム構造
知的興奮を引き出す向山型社会科システム
「考える足場を組む→討論」というシンプルで明快な構造を持つ向山型社会科実践。しかし、それは、子どもたちの知的興奮を引き出す仕掛けを随所に持っている。
吉田 高志
向山型社会科
内部情報蓄積と再構成の学習システム
河田 孝文
向山型指導を実践したときの驚き
子どもの事実と教師の確かな手応え
樋口 正和
知的だからこそ子どもの事実を作り出す
松藤 司
個別評定が、子どもの可能性を引き出す。―親からアンコール阿波踊りの実践
甲本 卓司
微細技術の隅々まで貴重である
石川 裕美
メイク・ア・ウィッシュの授業
松岡 宏之
ミニ特集 総合的学習英語実践例
法則化一九九三年小学校英会話教育研究開始
向山 洋一
『えいごリアン』を使って、MATで教える
黒木 浩
モデル化することにより授業のイメージがわく
岡 実花
楽しくて大好評
安住 順一
英語の授業はリズムとテンポが命
大賀 由里子
三段階に分けて導入し、将来は韓国、台湾、シンガポールレベルを目指す。
大野木 一雄
小学校一年生/数字を使った簡単な英会話の導入―友達どうしで英会話できる前段階。
井上 朋子
イラストでみる「新教育課程」
小学校の英語教育 その1
前田 康裕
授業上達論 追補 (第106回)
日本の英会話能力はアジア地区最下位。世界で百数十番目。これは日本の教師がつくり出した汚点である。
向山 洋一
編集前記
向山 洋一
グラビア
学級崩壊から生還できる授業 ほか
これからの授業を創る
総合的学習/ボランティアの授業
ひらがなを点字に変換できる無料ソフトと「学習点字ペン」でカンタンに点字の手紙を作れる。
根本 直樹
総合的学習/コンピュータの授業
中学年からインターネットをバンバン使う!
此川 美奈代下山 真二
総合的学習/環境・食の授業
EM(有効微生物群)を利用した環境教育
波戸 裕幸
総合的学習/エネルギーの授業
エネルギー教育の強い味方「三点セット」
青木 勝隆
国語授業の基礎基本 (第8回)
報告文のリライト教材
市毛 勝雄
心の教育の基礎基本 (第8回)
家の中で一番怖いのは誰か
明石 要一
すぐれた授業を創る
この目で見た向山情報 (第20回)
メタモルフォーゼ(脱皮・変身)せよ
師尾 喜代子
すぐれた授業を創る
学級崩壊からの生還 (第8回)
教師としての基本的な方法、技術を学ぶことでクラスが変わった
中川 隆芳
向山型算数指導法で何が変わったか (第8回)
子どものノート指導を通して教師の心がまえが変わった
武藤 慶治
すぐれた授業を創る
向山洋一を追って (第32回)
〔第13巻〕ある子の作文「向山先生は差別をしているか」(5)
戸塚 雅昭
向山実践の原理・原則 (第80回)
「教師の話はくどい」
向山 洋一
体験 私の幼児教育 (第20回)
まいね、初めての挫折 パート2
香川 宜子
〜勝った陰に負けた者もいる〜
シングルエイジ英語教育の原理 (第8回)
なぜ英語教育か?
ジョセフショールズ
酒井式の新しい広がり PartW (第8回)
酒井式で「人権展」に挑戦
酒井 臣吾
北海道青年教師発信 (第8回)
TOSSランドのために北海道MLへ全力を注ぐ
山田 正和
真理子のザ・宿題 (第116回)
どんな話をするの? 保護者会
遠藤 真理子
TOSSインターネットランド (第68回)
HPアップ講座に参集せよ!
谷 和樹
全国ペーパーチャレラン (第104回)
イングリッシュチャレラン
伊藤 亮介
授業をかえる 学級をかえる
教え方教室・セミナーで心から思ったこと
全ては“法則化セミナー99”から始まった『TOSSランドへの挑戦』
廣野 毅
研究授業の準備
教師の力量を高める研究授業に
平田 千晶
保護者会の準備
子どもの向上的変容を具体的な事実で示す
井川 裕子
検証実力アップ教材
やさしさの思想があふれるワークテスト
小林 正樹
検証熱中教具
五色百人一首 説明簡単、やりながら覚え楽しむ
太田 昭夫
ドラマを創る教師たち
若手主任奮戦記
三つの鉄則
三原 昌子
若く名もなくこの地に教師として生きて
七年目のスタートライン
中田 正一
サークルに参加して得たもの
サークルは元気の源
山岡 智子
法則化中学の授業
『だから、あなたも生きぬいて』の著者・大平光代さんの《生き方》を生徒に伝える
染谷 幸二
全国ネットワーク活動中
複式学級・少人数学級の教育技術、小規模校での学校行事や校務のこなし方を発信する「沖縄トークライン」は読者が100名を突破!
喜屋武 仁
中央事務局日誌
来年は法則化解散年です
新牧 賢三郎
インターネットホームページの検証
法則化論文をHPにする
川嶋 岳
授業で使ったホームページ
「速い!」「役立つ!」これこそ女教師が求めていたホームページ
勇 和代
Free Way 読者のページ
編集長日記
向山 洋一
HOUSOKUKA NEWS
向山洋一教え方教室(明日の授業が待ち通しくなる)ほか
石黒

編集前記

▼有名な向山実践に「口に二画をつけ加えて漢字を作りなさい」がある。

 知っている人も多いだろう。

▼しかし「これを授業できる」人は、そんなに多くはない。普通の人なら、百点満点で十点以下だろう。

▼とりあえずノートに書かせて、発表させていく……というのでは話にならない。

 まあ、三点がいいとこだ。

▼これを熱中する授業にするには、大切なパーツが三つは必要だ。パーツとは、工夫され、洗練された方法といってもよい。

 他に、小さなパーツが十はいる。

▼これらのパーツを組みあわせると二十分くらいは熱中する授業になる。

 教師が三百名集まった会場でも、大学生が百人を越える教室でも、みんな熱中する。

▼「すぐれた教材を知っている」のと「すぐれた授業ができる」ということは「全く異なること」なのである。

 パーツを組みあわせ、熱中するように、理解するように組み立てたものをシステムという。

▼向山型算数、向山型国語が、すぐれていて、すばらしい効果をあげるのは、それがシステムだからである。

 計算スキル、漢字スキルが良い結果を出すのも、それがシステムだからである。

 スキルは「向山の授業システム」を教材にしたものである。

▼だから、システムを正しく理解しないと効果は上がらない。

「こんなものだろう」と我流が入るとガタガタになる。

▼コンピュータの中に、昔のトランジスタ

ーの部品が一つ(たった一つのパーツ)が入っても、全体がガタガタになるのと同じである。

▼だから、自己否定のできる知性の高い人で「勉強が好き」で「素直な人」が、すぐれたシステムを身につけられるのである。

▼オジジ、オババが、自分を変えないで、いくら聞きかじっても駄目である。

▼向山型算数の紹介と問題解決学習を批判した本『どんな子だって勉強できる子になれる』向山洋一著(PHP研究所)が出版された。反響は大きく一ヶ月で再版された。

 ぜひ、ご一読を。

(向山)

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