- 特集 1日10分でできる!算数授業準備術
- 1日10分でできる!算数授業準備術
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- 総論
- 1.10分で算数授業準備ができる教師とは
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- 2.授業準備は普段から
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- 3.手抜かりなく、簡単に授業の準備を
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- 学年別実践事例
- [1年]10分でできる算数の授業準備を支えるために
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- [2年]授業をしながら教材づくり 折ったり、切ったり、重ねたり
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- [3年]10分間の教材研究で、問題に一工夫を!
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- [4年]前日の10分間〜すべきこととそれを支えるもの
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- [5年]算数的活動を考えた学習課題の工夫
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- [6年]授業を楽しみにするための準備術
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- 算数科教育―私の提案 (第6回)
- 日常生活における数学の活用の特徴を意識しよう
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- 〜筆記レベルでの活用を超えるために〜
- 自著を語る
- 『話し合う力がぐんぐん育つ! 算数シナリオ&授業記録活用法』
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- 算数教育ホットニュース (第114回)
- 児童の発達段階と言語活動の充実
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- ここが知りたい!算数授業何でもQ&A (第6回)
- 自力解決とヒントの出し方
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- どの子も伸ばす!特別支援教育のツボ&今月の算数授業チェック (第6回)
- 「見えないルール」を見える化しよう!
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- 授業力アップ!今月の授業と発問
- 【1年】おおきさくらべ
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- 〜とけいをよもう〜
- 【2年】たし算とひき算のひっ算(2)
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- 〜ひかれる数の十の位が0のひき算〜
- 【3年】時間と長さ
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- 〜まきじゃくを使って長さをはかろう〜
- 【4年】2けたでわるわり算の筆算
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- 〜何十でわる計算の仕方を考えよう〜
- 【5年】分数
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- 〜異分母分数のたし算の仕方を考えよう〜
- 【6年】速さ
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- 〜時速・分速・秒速の関係〜
- わかる! できる! 算数授業の取り組み紹介 (第18回)
- 学校力で、目指せ!学力向上!―今任小学校―
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- 〜全職員の意識改革からのスタート〜
- 算数授業奮闘記 (第112回)
- スモールステップで時刻の読み方の定着を図る
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- 算数が好きになる問題
- [1年]カードのかずはいくつかな?
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- [2年]たして!ひいて!ビンゴゲーム!
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- [3年]「あまりすごろく」をしよう
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- [4年]虫食い算を完成させよう!
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- [5年]倍数でビンゴゲーム
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- [6年]いろいろな乗り物で沖縄から北海道を目指そう!
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- 「足場」のある算数授業の新展開 (第6回)
- 話し合う力を育てる算数授業事例(2)
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- 〜授業の中で話し方・聴き方を指導する〜
- 子どもの意欲を高める朱書き文例集 (第18回)
- 9月のノート指導と朱書き
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- イチオシ! 板書紹介 (第18回)
- 算数的活動が見えてくる板書
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- 〜第1学年 ものと人の数〜
- 算数の玉手箱―授業,教材,ゲームアイディア集 (第6回)
- あなたの誕生日は素数? それとも…
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- 〜5年【倍数と約数】〜
- 子どもと楽しむ12か月 算数面白小話 (第6回)
- 日常の中にある算数(買い物かごの高さ)
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- 編集後記
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- 数検問題にチャレンジ! (第6回)
- 観らん車で順番を考えてみよう!
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- 〜級:8級 単元:数と計算 学年:4年〜
1日10分でできる!算数授業準備術
新学習指導要領が全面実施となりました。算数科の時間数は,平成11年の学習指導要領の総計869時間が,平成20年には1011時間と大幅に増加しました。それにともなって,内容もスパイラルな教育課程の観点から増えました。例えば,上学年から下学年への移行をはじめ,中学校からの教材が降りてきました。この内容を端的に表すのが教科書が以前よりも分厚くなったことです。したがって,ゆっくりとまたじっくりと落ち着いて考える算数の授業の構築は容易なことではありません。これまでゆとり路線に慣れてきた教師にとって,今度は気持ち的に過密感を持つことになるといえます。そこで,求められるのが授業の準備を短時間ですませることです。子どもが算数の授業を楽しいと感じられるような授業の準備をすることです。
西洋紙1枚でも長方形や正方形の指導の準備をすることができます。教科書の拡大コピーだけでも子どもたちは興味・関心を持ちます。これらは10分間もあればできることです。「5+3=8」の問題を「□+□=8」に変形することで子どもたちが喜ぶかなと思いつくことも10分間もあればできます。
小黒板に練習問題を予め板書しておくということでもかまいません。
教科書の教材研究として教科書に小見出しをつけてみるというのでもかまいません。また,子どものつまずきを予想して教科書に書き込むこともよいでしょう。
10分間と時間を短くした理由は,小学校教師が授業の準備にかけられる時間は実際にはこれぐらいだということです。本来,10分間でよいわけではありませんが,10分間でもこれだけのことができるということを本号でご紹介します。これで段取りを組むことができます。頭の中で授業の準備は前もってしておいて,実際の準備時間を10分間と考えてもよいわけです。さて,授業の準備には,学習課題,見通し,発問,板書,教具,ワークシート,小黒板,フラッシュカード,グラフ黒板など様々なことが考えられます。流行のICTの活用でもかまいません。
本号では,授業の準備で気をつけたいこと,短時間でできるための留意点について述べ,具体的な実践事例とともにご紹介いたします。
志水 廣
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- 明治図書