教材開発 2004年5月号
教科書の補充・発展教材をどう作成し、どう使うか

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教材開発 2004年5月号教科書の補充・発展教材をどう作成し、どう使うか

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2004年4月12日
対象:
小学校
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 教科書の補充・発展教材をどう作成し、どう使うか
巻頭論文
教科書研究をすることから補充・発展教材が見えてくる
有田 和正
今の教科書で学力はつくか?
切実感を生みだす工夫を
坂本 明美
言語技術の充実なしに学力はつかない
平藤 幸男
学習のステップが保障できない
智原 正規
子どもの意欲を奪う!鍵盤ハーモニカの導入
青野 由香利
教科書の足りないもの
小林 肇
反復練習の問題が必要
庄司 真由
教科書は学力がつくための主要教材
小林 雅治
学力は教材開発と指導法の改善で!
ア本 友治
今の教科書に必要な補充とはどんなものか
キーワードは「よぉ〜く考えよう」
野口 政吾
教科書にない生き物を観察する
土井 浩敬
実験バリエーションを二つ示せ
田中 敬二
子どもの声を生かした補充
福山 憲市
やさしい補充教材の作り方
数量認知が難しい子どもたちの算数
佐久間 章貴
説明的文章で『伝え合う力』を育てる
淵澤 聡
私たちのまちの「ナンバ―ワン」を
白川 雅之
「使える」喜びを味わう教材の条件
黒永 雄二
効果的な補充教材の使い方
授業の中で、継続して使用する
嶋田 崇人
日常生活と理科授業とのコラボ
中田 晋介
場と時間を生み出す工夫を
荒巻 幸子
「のはらうた」で心を解放させよう!
山宮 尚
よい発展教材とはどんなものか
子どもの声を聞き逃すな
松澤 正仁
子供にできる喜びを与える教材
今道 公利
子供を揺さぶり、考える視点を広げていける教材である
星野 起久子
よい発展教材は教科書の中に?
越前 芳広
発展教材の上手な発掘のしかた
発展教材の発掘は深い教材研究から
松本 明
児童のつぶやきから発展教材を見つける
梶原 健介
しっかりとした教材化が発展教材に!
安達 正博
発展教材の発掘は、身近なところから
水谷 かおり
発展教材はどんな場面で使うと効果的か
理科では体験的な学習を通し、比べる活動で
渡辺 幸広
国語科における、効果的な3場面
今泉 幸子
子どもが自ら考える力の育成を
西森 功次郎
教科書の簡潔な記述を深く調べる場面をもとう
國師 洋之
補充・発展教材を使い分ける必要があるか
基礎学力を身につける視点から教材の検討を
楜澤 実
目的に合わせて使い分ける必要がある
菅原 光敏
学習者が教材に縛られないような配慮を
中村 正則
教師の意識次第
山口 正二郎
わたしが見た「補充・発展教材」のうまい使い方
少しのやり方の違いが子どものやる気を奪う。間違いに気がついた「難問1問選択システム」
江口 儀彦
自然素材の美しさに魅せられて―遊び性を大切にした造形活動
馬渕 保子
学年交流でパワーアップ―意欲を喚起するドリルのすすめ
吉見 祐悦
わたしが見た「わくわく授業」
「とても」を使わず、「とても」を表現する
羽原 敬一
楽しく自分の語りを高めよう!―落語教材「ぞろぞろ」(教出・四下)の授業
大野 睦仁
子どもを動かす秘密の言葉にわくわく
齊田 美幸
子どもがときめきを感じる「物・資料」
子どもへのはたらきかけ
國井 博
有田編集長のメッセージ
有田 和正
授業にすぐ使えるクイズ
女性の変化から見る現代社会
鎌谷 祥行
日本国憲法の新教材開発 (第2回)
そもそも「憲法」とは何だろう?
西尾 一
琉球の風《総合・修学旅行の手引き》 (第5回)
自然・教育資源の宝庫=西表島
大浜 覚
〜奇妙な形の根をした植物の魅力〜
面白い本みつけた
『中国古典一日一言』
翠 泰由
『まぐろ土佐船』
西川 秀智
授業の腕をあげる教材開発の方途 (第2回)
国語/折り句を活用した授業を
岩下 修
社会/絶えざる問題意識を持つこと
新保 元康
算数/教科書を徹底的に分析する
志水 廣
理科/興味・関心の先に必ず理科もある
竹川 訓由
総合/活動内容からみた「総合的な学習」の授業づくりの原点
加藤 明
子どもの心を明るくするユーモア小話
先生の小さいころの話
笠井 美香
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
総合学習/タウン情報誌の原稿を作ろう
村田 辰明有田 和正
総合的な学習の時間/壬生町有名人トレーディングカードを作って遊ぼう
山中 伸之有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第38回)
小学校・古典の指導法(その2)
野口 芳宏
〜良寛の和歌・音読指導〜
授業力アップ術と教材開発 (第2回)
いい教材で子どもの発言を引き出す
有田 和正
編集後記
有田 和正
教科・総合の教材開発 (第14回)
車椅子の人と友達になろう〜学校のバリアフリー探しから〜
葛西 統実

有田編集長のメッセージ

 今回、書き変えられた学習指導要領の総則の中に、「基準性」について次のように書いています。


 基準性とは、学習指導要領に明示されている共通に指導すべき内容を確実に指導した上で、児童生徒の実態を踏まえ、明示されていない内容を加えて指導することもできるという性格を言う。


 太字の部分が、いわゆる「補充・発展教材」を加えて指導できるというところです。このことを総則で明示しなければならないほど、学力低下は深刻なのです。

 今、執筆が進んでいる「新しい教科書」(平成一七年度から使用する)には、補充・発展教材がおよそ一〇パーセント加えられることになっているようです。

 小誌では、このことを早くから見通して、特集で取り上げてきたし、研究所として発展教材の著書を発行してきました。間もなく、補充教材の方も二〇冊同時に発行の予定で仕事を進めています。

 新学期早々から、教科書の補充・発展教材を作成して、効果的に使用し、少しでも学力向上に努めたいものです。

 今の教科書は、まるでパンフレットのようにうすく、骨と皮だけの内容で面白くありません。算数などとてもこれで力がつくとは思えないし、国語も長文が極めて少なく、遊びのようになっています。

 教科書だけに頼っておれないのです。

 子どもの実態を最もよく知っている現場教師に、どのような補充教材をつくり、どのように使用すると効果的か考えていただきました。発展教材の方も同じ考え方です。

 補充教材と発展教材の線引きはむずかしいし、区別をはっきりしてもあまり意味がないのではないかと思います。

 子どもの意欲を高め、授業の質を高めようとNHKでは木曜夜に「わくわく授業」を放映しています。身近にわくわく授業をしている方がいるのではないでしょうか。わたくしどもも「わくわく授業」をしようではありませんか。

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