教材開発 2004年1月号
「考える楽しさ」を体得させるネタ開発

R193

«前号へ

次号へ»

教材開発 2004年1月号「考える楽しさ」を体得させるネタ開発

紙版価格: 817円(税込)

送料無料

電子版価格: 735円(税込)

Off: ¥82-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
授業全般
刊行:
2003年12月
対象:
小学校
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 「考える楽しさ」を体得させるネタ開発
巻頭論文
考えることが楽しいネタを提示する
有田 和正
「考える」とは、何を、どうすることか
「もとになるもの」を見る目と組み立てる力を
楜澤 実
知っていることを基に答えを導きだそうとすること
宍戸 正幸
考えることは問題解決である
表 克昌
比べて考えよう
須田 尚
「考える楽しさ」を生み出すネタ
国語/学年配当漢字表を使おう
庭野 三省
国語/発問一つで侃侃諤諤
塚田 直樹
社会/授業は推理小説のごとく
鳥居 靖彦
社会/外堀資料から天守閣(本筋)を学ぶ
中村 文彦
算数/逆転現象も引き起こす難問
伊藤 美由紀
算数/身近な生活を問題にアレンジ
吉見 祐悦
理科/海苔は「はてな?」の宝庫!
森 康行
理科/本物に出会う場の設定
鳴橋 憲一
「考える楽しさ」を体得させる授業
国語/ズバリ「指名なし討論」の授業
小石 俊聡
社会/地図を生かした社会科学習
宮ア 靖
算数/「何だろう?」「なるほど!」を体験させよう
今里 孝之
理科/逆転現象を起こし、好奇心に火をつける
岡倉 光悦
授業の本当の楽しさは「考えること」だ
考える楽しさを味わう体験学習
田澤 大吾
考えて分かる楽しさ・工夫してできる楽しさ
野村 都久男
決め手は、こだわりとゆさぶり
井岡 きよ子
漢字文化で子どもの知的好奇心をゆさぶる
福間 真由美
「考える間のない授業」のむなしさ
発問とノート作業、発表がポイント
平山 喜義
考えさせるためには準備が必要
冨永 泰寛
力をつけるには時間が必要
吉岡 剛
一言も言わんで授業をしてみせる!
渡邉 彰
ちょっとむずかしいネタに挑戦する楽しさ
授業残り10分で行う難問問題
吉川 和江
「むずかしさ」は授業を知的にする
岸本 勝義
楽しく学習する3つのポイント
矢田部 篤
「ちょっと」難しいを「全て」の子どもに
原口 雄一
子どもの考えを引き出すネタ
二者択一の発問で迫る
白石 和弘
読書で「子どもの考え」を楽しく引き出す
山本 綾乃
考えを引き出す「推理ボックス」
西村 勝
自然・社会の「不思議ネタ」の開発
「なるほど〜、ぴったりだど〜、北海ど〜」
東間 義孝
カニ・カイコにはじまる「ふと発見力」
山根 基秀
教材の見直しや発問の工夫で考える楽しさを
磯ア 勝彦
ファインダーがとらえた子どもが心を動かす物・資料・板書
ふれあいが豊かな人間性の源
飯吉 文弘
有田編集長のメッセージ
有田 和正
授業にすぐ使えるクイズ
【社会】あまおうクイズ
松澤 善明
エネルギー教育入門 (第3回)
エネルギー・リテラシーの育成
寺本 潔
琉球の風《総合・修学旅行の手引き》 (第1回)
地域年中行事から見る八重山
大浜 覚
面白い本みつけた
『チャンスに勝つピンチで負けない自分管理術』
中村 元信
『変な人が書いた成功法則』
畑山 貴英
基礎学力をつける授業のネタ (第10回)
国語/「対話力」をつける
山田 一
社会/開発教育に学ぶ=社会科と総合学習の横断化
村上 浩一
算数/学力を向上させる授業づくりのコツ
田中 博史
理科/食塩を使っていろいろやってみよう
竹内 健
現場実践をどう理論化するか (第10回)
量的研究から質的研究へ
深谷 圭助
子どもの心を明るくするユーモア小話
知、徳、体を育てる小話
葛西 統実
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
社会/細川半蔵とからくり魂
北村 智世有田 和正
総合的な学習/今のくらしと昔のくらしどっちがいいの?
有内 弘有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第34回)
道徳「生命の尊さ」(1)
野口 芳宏
〜なぜ生命は大切なのか〜
社会科/これだけは教えたい基礎的用語の指導 (第10回)
明治時代
有田 和正
編集後記
有田 和正
教科・総合の教材開発 (第10回)
社会/ウェブ教材で社会科の基礎基本を保証する!
立石 佳史

有田編集長のメッセージ

 平成十四年二月に行われた文部科学省による学力テストの結果が平成十五年五月に発表されました。

 早速報告書を入手し(小学社会)、たんねんに読んでみました。分析の結果、何らかの提言があるのかと期待していましたが、何もありませんでした。

 「分析結果を見た人が、自分で問題点を考えよ」ということだろうと考えました。

 社会科の結果を見ると、「思考・判断」と「観察・資料活用」が際立って悪いのです。これは予想されたことでした。

 算数の分析結果を見ると、「数学的な考え方」が際立ってできがよくないのです。社会科と同じ傾向です。

 そこで、早速「思考・判断」を高めるため、「考える楽しさを体得させる」ことを考えました。

 まず、「考えるとは、何を、どうすることなのか」を明らかにする必要があると考えました。教師は何もしないで「考えなさい」と言っている授業が多いからです。

 考えさせるには、それなりのネタと手だてが必要です。考えることは、本来楽しいことなのに、子どもたちは「考える楽しさ」を知らないのです。

 考える楽しさを生み出すネタを開発し、考える楽しさを子どもたちに体得させたいのです。

 このためには、どんな授業を組織したらよいのでしょうか。このことも明かにしたいと考えました。

 さらに、「ちょっとむずかしいネタに挑戦する楽しさ」を明らかにし、補充学習から発展学習へ進める手だてを明かにしたいと考えました。

 教師のたくみな発問や面白いネタで子どもの考えを引き出すと、驚くような考えが出てきて、「この子にこんな能力があったのか」と考えさせられます。

 自然や社会には、考えざるをえない不思議なネタが沢山あります。これを掘りおこして提示し、考えることを楽しむ子どもを育てたいと考えました。考える子どもが増えることを期待しています。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ