教材開発 2002年12月号
基礎的技能の不足している子―どのように指導したらよいか

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教材開発 2002年12月号基礎的技能の不足している子―どのように指導したらよいか

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2002年11月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 基礎的技能の不足している子―どのように指導したらよいか
巻頭論文
教師の基礎的技能をみがくこと
有田 和正
しつけのできていない子の指導
あいさつができない
平岩 敏代
けんかばかりする
田村 学
ことばづかいが乱暴
杉浦 友昭
いつも服装が乱れている
岡田 守
机の中や上がいつも乱雑
鈴木 真弓
掃除を全くしない
上村 美紀子
マナーがすごく悪い
神藤 晃
45分間座っていられない
吉田 晴美
鉛筆を正しくにぎれない
四島 誠
ませた子
杉 直樹
学習のしかたが身についていない子の指導
ノートを正しく書けない
徳田 洋広
指示された通りにできない
石川 創未
ものすごく文字がまずい
坂本 佐智
何をさせても乱暴
麻生 弘幸
音読ができない
野口 政吾
漢字が覚えられない
伊藤 浩幸
かけ算九九が覚えられない
進藤 加代子
文が書けない
小田倉 稔
自分の考えを全く言えない
加藤 成二
他人の話を聞けない
竹内 健
基礎的学習技能のできていない子の指導
文章題になるとできない
浅野 光
図形の問題ができない
長廻 修
地図が全く読めない
中山 直子
統計資料が全く読めない
安部 大眞
絵画・写真などの資料が読めない
岸本 伸明
調べる技能が全くない
曽根田 靖志
見学・観察のできない
纐シ 登
「たずねる」ことのできない
川島 隆
基礎的な用語を知らない
西 康人
計算が全くできない
大島 英明
実験技能の劣る子の指導
アルコールランプやマッチの使えない
飯田 愛
ビーカーや試験管の扱い方を知らない
下山 孝
工夫しながら実験できない
宮野 康彦
観察記録が書けない
木村 公一
実験・観察から「はてな?」発見ができない
杉山 竜一
一筋縄ではいかない子の指導
ふざけてばかりいる
有村 泰弘
他人のまねばかりする
石本 康一郎
何をさせても反応がない
渡辺 睦生
口ばかりで体を動かさない
中田 寿幸
いうことを全くきかない
杉浦 真由子
有田編集長のメッセージ
有田 和正
子どもに働きかける教室・学校環境(写真と解説)
家庭・地域社会と連携した教育をめざす
授業のネタ 教材開発編集部駒井 隆治
サークルの教材開発 (第17回)
静岡支部/既知から未知・未知へ
宮木 奈津子
サークルの教材開発 (第18回)
鹿児島・ジエイタイ/「十分間ユニット方式」の英語指導マニュアル
松崎 孝志
面白い本みつけた
『楽しい漢字教室』
小野 真弓
『音楽物語「きつねのおきゃくさま」』
井上 由美
子どもの心を明るくするユーモア小話
日常にあるユーモア・洒落を教室に
田中 伸一
総合的学習・課題づくりの手順 (第9回)
いい資料がみつかれば、課題はできる
有田 和正
クイズで学ぶ基礎・基本 (第9回)
国語*エラー発見クイズ/基礎・基本に培う「ことば表現遊び」の授業づくり
桂 聖
社会/ためになる金閣・銀閣クイズ
高口 典門
算数/体積の概念について理解する
細水 保宏
理科/ものを使ってクイズに答える2
岡田 篤
保健室から見た教師と子どもの健康 (第9回)
楽しい冬休みの生活を
尾花 美恵子
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
社会/本物の重油で、海洋汚染事故の様子や人々の努力を探る!
原野 克憲有田 和正
音楽/身近な音楽に心を傾けて
足立 教有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第21回)
説明文「便利」ということ(2)
野口 芳宏
〜教育出版「小学国語4下」5段落から8段落までの読解指導〜
社会科・基礎・基本用語の指導 (第9回)
5年生で指導したい基礎的用語3
有田 和正
編集後記
有田 和正
基礎教科の教材開発 (第9回)
道路標識で地域が見える
後藤 義郎

有田編集長のメッセージ

 最近あちこちで授業を見せていただくたびに感じることがあります。

 それは、「どうして授業に参加しない子どもをほっているのか?」ということです。その子が、授業のじゃまをしていたり、あるいは他の子のじゃまになっているのに、教師は何の手も打っていないのです。

 なんの指導もしていないのです。

 また、学習には参加しているのですが、内容的には全くついていけないし、ついていこうとしていないのに、声をかけるではなし、はげますでもありません。

 ある学校で軍手をはめてアルコールランプを扱っていたので、「どうしてか?」とたずねてみました。すると、「ふたをするとき熱いからだ」というのでした。

 見ると、火を消すために、炎のま上からふたをしているのだから熱いはずです。軍手に火がついたら大やけどをすると思い注意しました。

 ローソクにマッチで火をつけるのに、すったマッチをまっすぐ持つので火が燃え上がり、やけどをしました。マッチのすりカスを入れる水の入ったいれものも準備されていませんでした。これは教師の問題でしょう。

 ビーカーや試験管に薬品を入れて、上下に振るものだから、薬品がとび出て、危険でたまりませんでした。

 こんな状況でも「実験しているだけでもいい」というのでしょうか。

 教師の準備もよくないが、子どもたちが教師の指示を聞かず、学習になっていないことが問題だとも思いました。

 たずねてみると、「手におえない」「いくら言っても聞かない」「自分勝手にやってしまう」ということでした。

 だからこそ、きめこまかな手立てが必要なのだと思います。また、教科の学習では、基礎的な学習技能を身につけさせることが、子どもの主体的な学習参加を保証することになるのだと思うのです。

 本号は、いろいろなタイプの手をやく子を取り上げ、きちんと指導するにはどうしたらよいかについて取り組んでみることにしました。必ず役に立つ指導のネタ特集になるものと考えます。


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