教材開発 2001年9月号
体験学習は「子どもの学び」を本当に活性化させるか

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教材開発 2001年9月号体験学習は「子どもの学び」を本当に活性化させるか

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2001年8月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 体験学習は「子どもの学び」を本当に活性化させるか
巻頭論文
「子どもの学び」を活性化させる体験学習の行い方
有田 和正
提案・体験学習を活性化するポイント
地域と連携し共に子どもを育てる
鈴木 真弓
問題解決的な学習における体験学習
大河内 義雄
実感が伴う体験が、知識を知恵に変える
加藤 成二
活動の少ない子どもへの対応
松澤 正仁
体験学習で基礎的基本的知識を習得できるか
「はてな」発見技能を育て、基礎・基本の力を育てる!
原田 信子
体験学習を通し、「実感の伴った知識」を
和田 卓也
体験学習で得た基礎的基本的知識に有用感を
下入佐 幸二
体験学習は「18の鏡」に映してから―18の学習技能で、心に残る体験学習を
岡田 守
体験学習で子どもの学習技能を伸ばせるか
意図的な体験学習が必要!
河田 孝文
沖縄 組踊りの教材化―玉城朝薫の挑戦
山中 久司
遊びながら、楽しみながら「調べる技能」をつける
波戸 裕幸
「情報処理能力」をまずアナログで
谷 和樹
体験学習で教科学習を活性化できるか
国語/もっともっと「ことばの力」をつける体験活動を
二瓶 弘行
社会/「体験」の明確な位置付けを
西尾 一
算数/パソコンで操作活動させる授業ならあり得る
水野 正司
理科/種にはたくさんの秘密がかくされている
齋藤 俊明
道徳/「体験」を視野に入れた新しい道徳授業の開発
佐藤 幸司
「子どもの学び」を活性化する体験学習の開発
工夫のあるところに学びが育つ―火おこし体験より
鈴木 恭子
模擬ドル紙幣で、買い物をしよう!
岡田 健治
「活動あって指導なし」に陥る体験学習は「学習内容」がピンボケしているからである
和嶋 一男
子どもが主体的に取り組む体験学習を
大久保 幸則
体験学習は生活科をどこまで活性化したか
もっと、学びがいのある体験学習を!
白川 けいこ
「学びの生活化」としての体験活動に
關 浩和
体験学習は総合的学習を活性化するか
国際理解/「ふれあい」と「かかわりあい」で国際理解
西 孝一郎
情報/コミュニケーションツールとしてのコンピュータ活用
久保田 勲
環境/地域教材を通して学習の活性化をはかる
片山 美恵子
福祉/たえずかかわり方をふりかえらせて
成重 純一
福祉/体験は、言葉がなくても大事なことを一瞬にして伝える
中谷 康博
健康/体験でしか知り得ない学習がある
長江 佳子
ボランティア/知的で、基礎知識を学習すれば、ボランティア体験活動が、総合的学習を活性化する
平田 淳
地域の特色しらべ/聞いてみて行ってみなきゃわからない!
末永 澄子
地域の特色しらべ/勤労体験学習をこそ!
太田 麻奈美
体験学習は子どものやる気を引き出せるか
学習指導要領を熟読せよ!
椿原 正和
あらゆる学習に必要な身体的活動
岩下 修
学びのある体験学習が本当のやる気を引き出す
浅永 剛司
有田編集長のメッセージ
有田 和正
ファインダーがとらえたこの授業ここが素晴らしい
相模原市立宮上小学校 生活科の授業
津川 裕
〜「宮上、花いっぱいになあれ!」 2年1組 矢野?子/「いいとこどこどこ?見つけよう」 2年2組 島崎友子〜
教科の基礎学力をつける指導 (第6回)
国語/話す力を育てる指導法
大越 和孝
社会/子どもの追究意欲を引き出す教材化
小林 宏己
算数/算数の授業における表現力
中村 享史
理科/電話大作戦●5年「月の動き方」
露木 和男
授業を楽しくする「はてな? 不思議」発見 (第6回)
生活・総合/総合的学習と各教科等で身に付けた力の関係の分析を
野田 敦敬
からだと健康/宇宙飛行士がわざわざウンコを持って帰るわけは?
住田 実
面白い本みつけた
『プロジェクトX 挑戦者たち1〜5』
小貫 義智
『子供&教師のコンピュータ授業』
宮永 正行
授業・生徒指導に生きるユーモア小話
心を和ます子どものひとこと
ア本 友治
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
社会科他/はてな発見メガネを鍛える―教材開発のスタート/鯨の墓―
福山 憲市
社会科・総合的な学習/産業の米―半導体が世界を変える―
石川 真悦
わたしの学級づくり
学級イベントでお互いの長所を認め合う
岩切 洋一
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第6回)
壺井栄「石うすの歌」の場合(下)
野口 芳宏
〜焦点精査入門A〜
総合的学習の教材開発 (第18回)
シクラメン栽培のコツは?
有田 和正
〜「シクラメン」を教材化する(3)〜
編集後記
有田 和正
総合的学習の教材開発 (第18回)
隣国への関心の高まりを促す
吉川 芳則

有田編集長のメッセージ

 生活科ができて、「体験学習」を行うことがすすめられました。「活動あって指導なし」などと批判されましたが、子どもたちには歓迎されました。

 しかし、体験学習が遊びになり、知的気付きが弱いという指摘を受けました。

 とにかく、体験学習が大きくクローズアップされ、今回、総合的学習にも生活科の発展として取り入れられることになりました。子どもたちは、座学から解放されて大喜びでしょう。

 体験学習は、生活科と総合的学習だけではなく、教科にも広く取り入れられるようになってきました。道徳も例外ではありません。研究発表会などに行くと、体験学習花ざかりという感じがします。

 しかし、「これで子どもに力がつくのだろうか?」と疑問に思ったことは一度や二度ではありません。

 体験学習は、子どもに好まれる活動です。このよさを生かして、「子どもの学び」を活性化したいのです。

 ややマンネリ化している体験学習を活性化することによって、基礎的基本的な知識や学習技能をうまく習得させることが可能になるのではないかと考えます。「学力崩壊」も体験学習をうまく活用することによって防ぐことができます。それどころか、学力を伸ばすことができます。

 体験学習を活性化することによって、教科学習はもちろんのこと、道徳、総合的学習なども、大きな成果をあげることができるのではないかと思います。 

 つまり、子どもの学びを本物にすることができるのです。

 子どもたちは、「遊び」の気分で学ぶようになり、やる気満々になるはずです。このことが一番大きな成果になるかもしれません。

 体験学習をどのようにしたらよいのでしょうか。真に内容のあるものにするポイントはどんなことでしょうか。

 体験学習のあり方を問い直して、本当に価値のあるものにする方法を考えてみたいと願い、本特集を組みました。

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