教材開発 2001年8月号
「子どもの学び」を深める夏休み自由研究

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教材開発 2001年8月号「子どもの学び」を深める夏休み自由研究

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2001年7月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「子どもの学び」を深める夏休み自由研究
巻頭論文
学びが深まる身近な研究テーマを発見させる
有田 和正
夏休み中 これだけは子どもにやらせたいことは?
子どもの「はてな?」を育てる
星野 惠美子
健康な体づくり
根本 正雄
1年生には手紙を書かせる!
坂口 孝之
夏休み中 つけさせたい「くせ」は?
「あいさつ」のくせをつけよう
舘野 健三
学習と生活の基本を「くせ」にしたい
吉川 廣二
子どもの知的好奇心を育てる授業を!それが、夏休み「はてな」発見の力になる
甲本 卓司
教科の学習を深める自由研究
国語
事前の継承指導あっての自由研究
杉村 繁治
出発は日ごろの身近な言葉
野口 芳宣
身の回りの言葉に目を向け、調べる
吉川 芳則
社会
くらしやまちのはてな?を探せ!
神永 典郎
二つの自由研究と表現の工夫
波 巌
『一日乗車券』を使って、千円で旅するわたちたちの市
高橋 英樹
算数
夏休みは算数博士!
村上 幸宏
ひらめきと体力で「難問」に挑戦
木村 重夫
理科
1学期の学習内容を指定する
森 康行
どうしてくっつくのかな?
菅沼 繁
1回限りの人生 いろんな虫の飼育にチャレンジ
大堀 真
図工
特産物で街を見る
沼澤 清一
キミ子方式で「手づくりはがき」
野村 智明
総合的な学習を深める自由研究
スーパーから世界が見える
福永 善則
八百屋から世界が見える―八百屋でハテナを見つけさせよう
本井 訓
くだもの屋から世界が見える
善明 修
外国から入った言葉しらべ
遠藤 真理子
外国から入った音楽しらべ
漆山 仁志
外国のトイレ研究―追究していく教材を明確に!
藤本 浩行
新聞に見る外国のニュースしらべ―世界の平和を考える学習
相部 芳徳
天気予報はどのくらいあたるかしらべる―君も気象予報士になれる!!
星野 裕二
川・池・湖などの生きものしらべ
太田 昭夫
海辺の生きものしらべ―授業で「魚のつり方」を教えよ!
冨田 元久
土の中の生きものしらべ―EMの授業から自由研究につなげる
森下 人志
森の中の生きものしらべ―カブトムシ・クワガタムシから
迫田 一弘
健康とはどんなことか調べる―「自分の体じまん・×(ペケ)じまん」から健康研究へ
渡辺 喜男
昔から日本人に多い病気をしらべる―虫歯を追究する
志藤 晃一
子どもにはどんな病気が多いかしらべる―病気への理解を図る
吉田 高志
「くすり」はいつごろできたかしらべる
皆川 興栄
食品添加物にはどんなものがあるかしらべる―TOSSランドを活用して事前学習をしよう
安住 順一
保存食品の種類や歴史をしらべる
戸井 和彦
駅弁から町の特色をしらべる―かにめしは福井のブランド
真柄 二郎
産物から町の特色をしらべる―植木栽培の産地
中山 正則
すしネタから水産業の特色をしらべる―“すし”は「はてな」の宝庫!
深谷 圭助
有田編集長のメッセージ
有田 和正
ファインダーがとらえたこの授業ここが素晴らしい
鈴木亮太氏の「総合的な学習の課題作り」の授業
井戸 紀子根本 也寸志
〜水戸市立三の丸小学校 六年生だ!総合で○○がしたいな!〜
教科の基礎学力をつける指導 (第5回)
国語/「話すこと」の基礎学力を考える
大越 和孝
社会/社会科として話し合う力をつける
小林 宏己
算数/計算力とは何か
中村 享史
理科/瞬間に立ちあうことの意味
露木 和男
授業を楽しくする「はてな? 不思議」発見 (第5回)
生活・総合/保護者の参加・参画で多様な学習への対応を
野田 敦敬
からだと健康/宇宙旅行で、宇宙船の中にだんだんたまってくるものは?
住田 実
面白い本みつけた
『日本地図から歴史を読む方法2』
田口 忠博
『飼ってみよう―やさしい教材生物の飼育栽培法1』
大内 哲夫
授業・生徒指導に生きるユーモア小話
ユーモアのセンスを鍛える
千島 章
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
社会科/ぶとう園からさぐるぶどう作りの仕事
雨宮 久
総合的な学習/構想10年!「魚を育む森づくり」の授業
染谷 幸二
わたしの学級づくり
ひとりひとりに成功体験を味わわせ意欲向上を
本川 恵美子
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第5回)
壺井栄「石うすの歌」の場合(上)
野口 芳宏
〜焦点精査入門〜
総合的学習の教材開発 (第17回)
シクラメン栽培のポイントは何?
有田 和正
〜「シクラメン」を教材化する(2)〜
編集後記
有田 和正
総合的学習の教材開発 (第17回)
町で出会った外国の人との交流
玉井 啓二

有田編集長のメッセージ

 夏休みは、子どもにとってはもちろんのこと、教師にとっても楽しいものです。勉強のことなどまったく忘れて、本当にやりたいことを実行したいものです。

 「本当にやりたいこと」のなかに、一学期の学習でやり残したこと、あるいは、もっと深く時間をかけて追究してみたいと思ったことが入っていたらどんなにすばらしいことでしょう。

 ある中学の英語の教師は、自分の発音がよくないので、何とかして本場で学びたいと考えていました。意欲があれば情報が入ってくるものです。

 「オーストラリアでホームステイができる」という情報を入手し、昨夏「三週間ホームステイして、英語の勉強をしてきました」と、生き生きして話してくれました。

 若いのにすごいなあと思いました。

 この英語の教師のように、日ごろの学習中に「はてな?」と思ったことを、夏休みを利用して追究させたいものです。

 それも、「学習している」とか「勉強するのだ」とか片意地はらず、遊び気分で追究活動を進めるように指導したいものです。

 そのためには、一学期の学習中に、いろいろな「布石」を打っておくのです。「漢字の成り立ちは調べてみると面白いよ。四年生で学習する漢字の成り立ちを夏休み中にまとめて調べたらどうかな?」というように、さり気なく布石を打っておくのです。

 どの教科にも、自由研究に発展させる面白い「はてな?」が沢山あります。「ミミズは肥料製造工場ではないか」という「はてな?」をもった子どもが、一つの植木鉢に30匹のミミズを入れ、もう一つには入れないで、ベコニアを植えてみました。みごとに違いが出て、本人も家族もびっくりしました。

 これがきっかけで、実験が大好きになり、学ぶ姿勢が変わったというのです。

 こんな契機になることがつかめるのが夏休み自由研究です。遊び気分で「学び」を深める夏休みにしたいものです。そのためには、「はてな?」をしっかりつかんでおくことです。

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