- 特集 人権教育のウイングを広げて―第60次日教組教研集会・茨城県水戸市から
- 就職差別撤廃のとりくみをどのように構築したか
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- 「差別の現実から学ぶ」
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- アイヌ民族についての学習にどうとりくむか
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- ヨコハマハギハッキョに取り組んで
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- 「ありえる。だって彪冴(ひゅうご)やもん!」―いっしょに生きているから、みんなが変われる
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- 人権同和教育の視点から特別支援教育を考える
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- 多文化な子どもたちの声にふれる (第18回)
- ハイヤー イヤサッサー
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- 沖縄散歩 (第20回)
- 高校生によるツアーで石垣島を歩く
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- おもちゃばこ (第51回)
- 不安を出し合えるって、めっちゃ安心!
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- 編集部の本棚
- 『まだ名付けられていないものへ または、すでに忘れられた名前のために―宮本成美・水股 写真集』宮本成美:著/『知っていますか?戸籍と差別 一問一答』佐藤文明:著
- 子どもを見る眼 (第27回)
- 世界の中心で疑問を叫ぼう
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- 【コラム】ノリきれない国際開発仕事人のつぶやき (第15回)
- 震災から…
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- 映画をみる、映画でみる (第26回)
- 女たちの解放区―「外泊」
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- 共生のトポス (第111回)
- ルーツに出会い、生き方を選ぶ
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- まいにち? マイニチ!
- 傘
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- 【資料】久留米発 今ここ! 自分ごとの人権・部落問題学習
- 掲載にあたって
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- 編集後記
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編集後記
▼第六〇次日教組全国教育研究集会が茨城県で開催されました。一九五一年の第一次教研から六〇年を経て開催される記念すべき集会です。本号の特集では、その日教組教研集会で報告された実践の中から、人権教育、障害児教育、国際連帯の教育の三つの分科会におけるリポートを紹介します。近年におけるこれらの分科会の報告は、いずれも一つの方向性と蓄積をよく表しているといえます。忙しい実践のなかで、快く原稿を寄せてくださった皆さんに感謝します。また、各分科会で協力くださった堀智晴さん、榎井縁さんをはじめ、共同研究者、関連組織の皆さんにお礼申しあげます。
▼さらに本号では、全国教研とは別に、福岡県久留米市の報告書から、一部を転載させていただくことができました。こちらの転載については、報告書作成にもかかわられた松下一世さん、教育委員会の皆さん、久留米市の学校現場の先生方にお世話になりました。どうもありがとうございました。
▼前号の後記でもふれましたが、二〇一一年三月一一日に、東北を中心に東日本で大震災が発生しました。この後記を書いている四月中旬には、福島第一原発の事故がレベル七とされました。震災に関連して書きたいことは多くあります。ここでは二点だけふれます。一つは、テレビに登場する原子力発言の専門家という人たちが、ほとんど対話の成り立たない方たちであったということです。わたしは原子力発電について特段の知識はありません。しかし、その人たちの対応を見ていて、この人たちがかかわって作られたものであるならきわめて深刻な問題を孕んでいると感じました。いまひとつは、斎藤和義さんの「みんなウソだった」という替え歌が注目され、東京で一万人を超える若者たちが反原発のデモを行ったということです。ある人の掲げていたプラカードに「これまで関心もたなくてごめんなさい」とあったのが印象的でした。あの歌とデモのようすは、わたしの頭の中で連動しています。本号がお手元に届く頃には、さらに事態は進展していることでしょう。それが未来をひらく方向であることを期待しています。
(森)
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