- 特集 人権学習の教材を探る
- 人権学習のための教材を追い求め続けて―大阪の『にんげん』編集委員を長年つとめて
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- 福岡市人権読本『ぬくもり』実践の発展をめざして
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- いまこそ「本名を呼び、名のる」ことをテーマに―在日外国人教育の読み物教材考
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- 教材編
- わたしの楽しみ(『にんげん ひと ぬくもり』より)
- わかってくれるかな(『にんげん ひと ぬくもり』より)
- コリアタウンへようこそ(『にんげん ひと つながり』より)
- 資料編
- 人権学習の領域と内容から学習を構想する
- 二〇〇六年三月 人権学習カリキュラム検討委員会報告書『人権学習プログラムづくりの原理』より
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- 多文化な子どもたちの声にふれる (第10回)
- 私の恩人
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- おもちゃばこ (第43回)
- 生き方につながる「みらいの種」を見つけよう!育てよう!(1)
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- 沖縄散歩 (第16回)
- 日本兵の遺骨を訪ねる
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- 映画をみる、映画でみる (第19回)
- 自分だったら、どうしただろうか
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- 共生のトポス (第103回)
- もちあげるよりも、おろしたほうがいい
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- 編集部の本棚
- 『対話する力―ファシリテーター23の問い』中野民夫、堀公俊著/『世界の子どもたち―NGOの現場から』フォスター・プラン・オーストラリア著
- まいど、おおきに! (第7回)
- 奈良少年刑務所詩集
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- アフガンに生きる子どもたち (第7回)
- 北部を行く(上)
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- まいにち? マイニチ!
- 基準の違い
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- 子どもを見る眼 (第19回)
- わからないことを集約して学ぶ場を
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- 【コラム】ノリきれない国際開発仕事人のつぶやき (第7回)
- 私的、これぞスリランカ
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- “授業を創る”ということ (第7回)
- 大学生の“模擬”授業づくり
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- 〜キーワード:「ドラマ」としての授業〜
- 編集後記
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編集後記
▼人権学習の教材が各地で作られています。とりわけ、都道府県単位で人権教育・同和教育研究協議会や教育委員会などが力を入れてさまざまな教材を開発しています。読み物教材も多様なスタイルが工夫されるようになりました。魅力的な教材が各地で誕生しています。
▼ところが、素敵な教材があるにもかかわらず、必ずしもそれらの良さが活かされていません。それはなぜなのか、活かす上でポイントになるのはどんなことなのか、つくる側に近い方や、積極的に活用されている方にアドバイスや提案をお願いしたいと考えました。
▼都道府県で発行されている教材は、他県ではあまり見ることもできません。そこで、なるべく実際に読本などに載っているひとつの教材をあわせて掲載したうえで、その教材をどのように使ったか、あるいは活用してほしいかということを論じていただくようお願いしました。実際の誌面でも、できるだけ、もとの教材を転載させていただく方向で考えました。
▼以上のようなお願いに、限られた執筆期間のなかで答えていただくことができました。執筆くださった皆さん、どうもありがとうございました。福岡市の『ぬくもり』に関連して「時の流れは一層加速し、昨年の『今』は今年の『今』ではなくなっている」と述べられています。これは、わたしもさまざまな領域について感じるところです。その一方で、北川知子さんには『にんげん』のなかに登場してきた在日の教育にかかわる教材をふりかえってもらい、「本名を呼び名のる」という時代を超えて共通するテーマのなかから、今日的な課題を論じていただいています。中野陸夫さんには『にんげん』の歴史全体をふりかえるという、壮大な論考をいただきました。『にんげん』を「全面的に先へ繋いでいく道筋」を見いだすことはわたしたちに課せられた課題であると受け止めつつ読ませていただきました。「いま」の子どもたち、「ここ」にいる子どもたちに即して何が必要なのか、教職員の今日も踏まえつつ、出発点を明確にした教材づくりが求められているといえます。
(森)
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