- 特集 いま、「学力問題」を読み解く―実態調査と学力保障の方途
- 学力低下の実態と克服の道すじ―二○○一年東大グループ調査からの報告
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- 学力実態調査の残したもの
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- 解放教育の三つのモデル
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- エピグラフ
- 排除による新しい貧困
- 〜伊豫谷登士翁著『グローバリゼーションとは何か―液状化する世界を読み解く』(平凡社新書、二〇〇二年)一五七〜一五八頁〜
- 座標
- 国際人権大学院大学の実現に叡知を集めよう
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- 「いま」をつづる子どもたち (第9回)
- 読む
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- 「自己発見工房」―細うで奮せん記 (第13回)
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- 高校から総合学習を創る (第7回)
- “ピア”で行こう!
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- 〜総合学習時代の人権学習〜
- 追悼・中村拡三先生をおくる (第2回)
- 拡さんの死を悼む
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- 「不動の指針」逝く
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- 中村かくさんのこと(私記)
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- 中村先生へ
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- 「二◯坪の教室では集団主義は実現しない」
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- 拡さんと「更池子ども会」
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- 拡さんを悼む
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- 共生のトポス (第9回)
- アリス・ミラーの解く子ども時代とエモーショナル・リテラシー
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- 図書紹介
- 『部落の歴史前近代』(寺木伸明著)
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- 〜時機を得た部落史入門の一書〜
- 創作 人権教育教材シリーズ「人権のポエム・暮らしのメロディ」 (第4回)
- 小学校高学年・差別
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- 〜父ちゃんの仕事〜
- 2002年度にんげんセミナー
- 基調報告
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- 〜人権教育読本『にんげん』改訂の趣旨〜
- 執筆者リレートーク
- 絵本で語る「しょうがいってなあに?」―「ぼくのおにいちゃん」
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- カンボジアの取材現場と日本の教室を結んで―「父さん 僕の足も地雷に…」
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- ドラマの神は細部に宿れり―「心の答え合わせ」
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- 編集後記
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編集後記
▽本特集は、去る八月末の(財)解放教育研究所・定例合宿研究会で提起された志水宏吉さんの学力問題の実態調査に関する報告及び池田寛さんのコメント、それらをめぐる討論を踏まえて企画したものである。なお、志水さんの報告には、鍋島祥郎さん(大阪市立大学)と高田一宏さん(姫路工業大学)が共同研究者としてかかわっておられる。周知のように、八九年に実施された池田寛さんを代表とする阪大グループの学力と生活の総合実態調査が、一二年後、東大グループ(苅谷剛彦さん代表)の実態調査に活用され、その検証・考察された玉稿が月刊誌『論座』六・七月号(朝日新聞社)に発表され、大きな反響を呼び起こした。そこでは、「基礎学力」の低下傾向や二こぶラクダ分布が確認されると同時に、そうした状況を克服している同和教育推進校の存在が明らかにされ、これからの学力保障の展望を拓く道筋を解明していくうえで注目されている。本特集を、学力保障の取り組みをさらに前進させるための新たな問題提起として発信したい。
▽去る七月三一日に開催された二〇〇二年度「にんげんセミナー」での基調報告、教材執筆者リレートークの要旨を収録した。大人教、大阪市同教をはじめ、にんげん編集委員会の皆様のご尽力とご協力に心からお礼を申しあげる。
▽故中村拡三先生の追悼小特集を急遽組むことができた。むりな執筆のお願いに応じていただいた皆様に感謝いたしたい。なお追悼小特集は、次号以降でも継続する予定である。
▽このところ暗いニュースが続く日本で、ノーベル賞受賞者が同時に二人も出たことは快挙であった。とりわけ、ご本人も予想外という田中耕一氏の受賞は異色かつ新鮮で、テレビに映った応対のユーモラスな情景から、人柄のさわやかさが伝わり、実に愉快な気分になった。
(桂)
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- 明治図書