- 特集 メディア・リテラシーを育てる―その着眼点と方法
- 「メディアリテラシー」は「情報リテラシー」や「情報活用能力」とどうちがうのか?
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- 情報科にメディアリテラシーを取りこむ
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- 社会科教育におけるメディアリテラシー教育
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- スライドショーでおはなしづくり―小学校低学年におけるメディア・リテラシー教育のありかた
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- 自分のコマーシャルを作ろう―伝えたいことを工夫して
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- メディアリテラシーを育む授業の創造―市民性と論理性を培うクロスカリキュラムのあり方
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- CM分析を用いた対話学習
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- CMをどう教えるか―コマーシャルをかしこく読み解こう
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- キッズプラザ大阪でのメディア教育―わいわいスタジオ・コンピューター工房でのプログラム展開
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- インターネットにおけるメディア・リテラシー教育について
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- エピグラフ
- インターネットリテラシー教育
- 〜廣瀬英彦編『情報の倫理―インターネット時代を生きる』(冨士書店、二〇〇〇年)二四〇〜二四一頁〜
- 座標
- 教育にとって地域とは何か
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- 高校生による連続セミナー「心ってなに?」
- 手作りホームページと啓発ビデオで発信!
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- 追悼・中村拡三先生 (第1回)
- 「いま」をつづる子どもたち (第8回)
- 気づかう
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- 第54回全国人権・同和教育研究大会開催要項
- 「自己発見工房」―細うで奮せん記 (第12回)
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- 高校から総合学習を創る (第6回)
- からだ、こころ、いのち
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- 〜幸せなたくさんの知らせ〜
- 共生のトポス (第8回)
- 「僕の人権はどこに消えてしまったんだろう」
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- 創作 人権教育教材シリーズ「人権のポエム・暮らしのメロディ」 (第3回)
- 小学校低学年・こくさいりかい
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- 〜コロちゃん〜
- 【資料】青少年の奉仕活動・体験活動の推進方策等について(答申) (第2回)
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- 編集後記
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編集後記
▽携帯電話やインターネットに象徴されるように、私たちの社会にはメディアが広く、深く浸透している。ニュースやCMでも、メディアが社会的、歴史的、文化的な認識を形成する基礎となっていることに気づく。ユネスコは、八二年のグリュンバルト宣言でメディアを過小評価せず教育の対象にすべきである、そしてメディア・リテラシー教育の必要性についての議論はそのうち抑えきれなくなるはずだと予測している。日本でも、ようやくメディア・リテラシー教育の必要性が議論され、実践も徐々に広まってきた。総合学習だけでなく、国語、社会、家庭、あるいは高校の商業に関わる科目や、二〇〇三年度からの新教科である普通教科「情報」の内容の一部として実践され、多岐に渡って展開されている。グリュンバルト宣言では、メディア・リテラシー教育の目的の一つが「コミュニケーションの現象への批判的な理解力を育てること」にあるという。しかし、そのことを体系的に行ってこなかった我が国の教育課程に、どのように組み込まれるのか。たとえば社会科と情報科で力点のおかれ方はどう異なるのか。学校文化そのものへの影響など、問題は必ずしも整理されているわけではない。本特集では、まずメディア・リテラシー教育が、教科でどのような理論的な整理枠の中で行われ、成果を上げているのか、確認したい。その上で、具体的な着眼点と教育実践を紹介し、今後のより幅広い展開の礎としたい。本特集の企画は森田英嗣先生に担当していただいた。
▽折からの世界各地での大洪水、日米欧の同時株安のさなか、中、南アフリカでの環境開発サミットが、すったもんだの末、ヨハネスブルク宣言(政治宣言)を採択し閉幕。貧富の格差、先進国と途上国との格差は世界の繁栄と安定にとって脅威との認識を示し、環境保全と開発の両立や持続可能な社会に向けた生産と消費のあり方の転換を宣言した。日本から四〇〇人ものNGO関係者が参加。成果や如何。
(桂)
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- 明治図書