- 機能する「読む力」を育てる
- 出版に寄せて
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- つながり・広がる・ことば
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- 自ら読む力をつけていく学び方
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- 目の前の児童生徒の「読む力」を高める
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- 授業実践/小学校
- 1年/じどう車くらべ
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- 〜1年/じどう車くらべ〜
- 授業を参観して
- 2年/きつねのおきゃくさま
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- 〜2年/きつねのおきゃくさま〜
- 授業を参観して
- 2年/お手紙
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- 〜2年/お手紙〜
- 授業を参観して
- 3年/ちいちゃんのかげおくり
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- 〜3年/ちいちゃんのかげおくり〜
- 授業を参観して
- 3年/つな引きのお祭り
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- 〜3年/つな引きのお祭り〜
- 授業を参観して
- 4年/コマーシャルを作ろう
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- 〜4年/コマーシャルを作ろう〜
- 授業を参観して
- 5年/日本語を考える
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- 〜5年/日本語を考える〜
- 授業を参観して
- 6年/森へ
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- 〜6年/森へ〜
- 授業を参観して
- 6年/アジアを見つめる,アジアから考える
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- 〜6年/アジアを見つめる,アジアから考える〜
- 授業を参観して
- 授業実践/中学校
- 1年/脳のはたらきを目で見てみよう
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- 〜1年/脳のはたらきを目で見てみよう〜
- 授業を参観して
- 1年/少年の日の思い出
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- 〜1年/少年の日の思い出〜
- 授業を参観して
- 2年/目撃者の眼
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- 〜2年/目撃者の眼〜
- 授業を参観して
- 2年/考えるイルカ
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- 〜2年/考えるイルカ〜
- 授業を参観して
- 2年/夏の葬列
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- 〜2年/夏の葬列〜
- 授業を参観して
- 2年/字のないはがき
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- 〜2年/字のないはがき〜
- 授業を参観して
- 提言
- 説明的文章教材における叙述対象の多面性と解釈の多義性
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- 読書三到
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- 文学的文章における確かな読みを考える
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- 授業を「仕組む」
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- 読書で読みの力を定着・発展させる場を具体的に作り上げる
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- 「一つの花」の授業でのつぶやきから
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- 子どもの読む意欲を育てる国語科教師としての姿
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- 個性的な読みの力を育む授業への転換
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- 読みの学習について思うこと
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- 主要教科書における「読むこと」の教材の変遷
- 小学校
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- 中学校
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- あとがき
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- 執筆者紹介
出版に寄せて
上越国語教育連絡協議会
会長 鈴木 正之(上越市立戸野目小学校)
上越の地は,児童文学の父といわれた小川未明先生の生誕の地であり,相馬御風,坪田譲治,堀口大学,小田嶽夫先生など,多くの文人が生活した地であります。また,「わらぐつの中の神様」をはじめ,上越人として多くの児童文学作品を執筆されています,作家杉みき子先生の活躍の地でもあります。
このような文芸的土壌を背景に,上越国語教育連絡協議会(通称 上国連)は上越地方の国語教育(国語学習,書写指導)の振興を目的とし,上越各地区の学校教育研究会の連合体として今日にいたっています。各地区の主体的な活動の成果が上国連を支え,上国連という場で蓄積・共有化された実践が各地区の活動の指標の役割を果たしております。
上国連を顧みる時,その姿勢は,昭和63年,博報賞受賞の折に刊行いたしました『上越の国語教育』に記されています。その時の座談会では,「私たちの先輩は学習指導要領の改訂に伴う研究等と合わせ,時代を一歩先んじ,時にリードするような研究や実践が25年の歩みのいたるところに見受けられるように思います。」「そうですね,学習指導要領あるいは学者の理論に導かれての改革ではなく,日常の授業者として,子ども,おのれ自身の国語の力,指導の仕方に対する問題意識に基づく改革であったことに意味があると思います。しかも,問題意識は多忙さの中に埋没・消滅しやすいのだが,それを拡大・深化し,解決しようとする組織と雰囲気を持っていたと思うのです。」と述べられています。この姿勢は,現在も上国連の求めるものであります。実践を大切にし,実践に立脚した国語教育の改革を目指しております。
平成の大合併により,ここ上越地方も市町村の大合併が行われました。その結果,今までの研究母体でありました地区の見直しを図りました。新地区では新たに人材を組織し実践研究を行っています。今回は,その実践研究の方向を問うべく,実践国語研究別冊『機能する「読む力」を育てる』を明治図書より刊行いたします。御高覧いただき御批正を賜りたいと存じます。
終わりになりましたが,出版にあたりまして,多大な御尽力をいただきました編集の間瀬季夫様,松本幸子様に心よりお礼を申し上げます。
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- 明治図書