- 特集 子どもをその気にさせる気合の入れ方―タイミング・文言・発声の場面別スキル
- 巻頭論文
- その気にさせるツメ方
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- 国語の授業
- 学習システム通りの学習をしない子への気合の入れ方
- 確認をして子どもへの隙をあたえない
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- 惰性が生じる三つの学習「漢字学習」「音読」「発言所作」に活を入れる
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- 社会の授業
- 資料の読み取りや指名なし発表に意欲が出ない子への気合の入れ方
- ひたすら「ほめ」そして「個別評定」!
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- 気合の出ない子は私の先生だ!
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- 算数の授業
- 赤鉛筆・定規を使わない、ノートが雑な子への気合の入れ方
- きびしく、温かく、毎日毎日気合を入れ続ける
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- 根気強く、赤鉛筆でうすく書き、ほめる
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- 理科の授業
- 興味・関心を高める気合の入れ方
- よく見させ・たくさん書かせ・あれども見えずを取り上げる
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- グループでまとめて個別評定をするに限る
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- 音楽の授業
- 歌わない子への気合の入れ方
- 「AさせたいならB」、楽しい活動から始める
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- にこやかに、明るく気合を入れよう!
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- 体育の授業
- 協力できない子への気合の入れ方
- システムを機能させ、リズムに乗せよう!
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- 仕組んで ほめて 協力させる
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- 生活科・総合の授業
- 意欲を高める気合の入れ方
- 個別評定で自信を持って発表できる
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- アイデアを大げさにほめてやる気にさせる
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- 学級会
- 司会やリーダーへの気合の入れ方
- 授業ライセンスD表項目で指導する
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- 手本を示し、ほめる
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- 掃除
- さぼる子への気合の入れ方
- 趣意説明と自己評価でやる気にさせる
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- 教師が一人で掃除をやる覚悟を示せ!
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- 当番活動
- さぼる子への気合の入れ方
- 趣意説明・チェック機能・ほめること
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- システム・褒めること・一緒にやることで子どもを動かす
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- 思いがけない保護者からの感謝の声が届いた時
- 授業参観
- 国語の授業で母親を味方につける
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- 授業参観と学級通信で保護者の信頼を得る
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- 楽しく知的な授業で保護者の信頼を得る
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- 子どもの作品
- コミュニケーションがとれる作品が保護者はうれしい
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- 「自学ノート」で親子をつなぐ
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- 子どもへの対応
- 子どもたちに明らかな成長が見られた時
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- 子どもが変わる 保護者が変わる
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- 男の先生と、女の先生
- 「素直」が伸びる条件
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- 第8回TOSS関西レディースフレッシュセミナー
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- おすすめグッズ・整頓術
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- 巻頭言
- クラスづくりの最後のチャンス
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- 男教師から見た“…ですよね”女教師論
- 《力の指導》を否定した女教師こそ、中学生からの信頼を手にすることができる
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- 高段者へのインタビュー
- 小さいころからヤンチャで、憎めない少年 正しい方向で、素直に努力を続けることが大事
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- 〜甲本 卓司〜
- 辛口の応援歌―男先生からみた“女先生の教師修業”
- 千百数十名の参加者が長く長く長く続く嵐のような拍手
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- あの頃は若かった―ベテラン教師の若いとき
- 仮説実験授業……授業書があり、流れはできているのに、授業がやはりもりあがらなかった
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- すぐ使えるイラストページ
- 季節のイラスト(秋・行事)
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- 欠席者へのカード
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- 10―11月のオススメ教材
- 調べ学習基本指導
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- 授業参観 とっておきの理科授業
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- 10―11月の行事の取り組み
- 学芸会
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- 展覧会
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- すぐ使えるファックスページ
- 隙間時間の漢字学習ゲーム
- 1年用/一にたし算、漢字が変身
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- 2年用/漢字ばらばらクイズ
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- 3年用/送りがな選びの旅
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- 4年用/どちらが多い? 画数くらべ
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- 5年用/三文字熟語の漢字ピラミッドを作れ!
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- 6年用/漢字いろいろクイズに挑戦しよう
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- 名作からの心の教育
- 低学年・中学年/がまくん、かえるくんから学ぶ「友を思う心」
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- 高学年・中学校/絶対、絶対、絶対、あきらめるな!毎日、毎日、僕らはよくなっている!
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- 女子学生ただいま教師修業中
- 服装や仕草も修業中
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- 女教師のやる気まんまん
- 先輩教師の姿に学ぶ! こんな場面で救われた!
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- 子育て奮戦記
- 仕事と子育てを両立させるための四つの工夫
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- 女教師・学校を動かす術
- 研究主任なら授業技量検定を受け続けよう
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- 中学女教師・腕力なき指導を目指して
- 全体をまず動かしてから個別にあたる
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- 女教師はまたまた見た
- 「それがあなたの実力です」で、スタートラインに立つ
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- 保健室奮闘記 (第33回)
- 「TOSSは異端ではなく先端である!」を実感した公的機関での講師デビュー
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- 女教師喫茶室
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- 編集後記
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- ことば書道
- お気に入りの言葉
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巻頭言
クラスづくりの最後のチャンス
本誌編集長 師尾喜代子
学級開きから半年、同じ指示を繰り返してきても、やる子とやらない子が出てくる。
終業式の日、用事があってクラスの男の子の家に電話をかけた。母親が電話に出て「一度先生にお礼を言いたいと思っていました。……(略)漢字スキルがきちんとやってあるし、家でも勉強するようになりました。一番驚いたのはテストの名前を漢字で書いていることです。先生のおかげです。本当にすごいです」と思いもかけず嬉しい言葉をもらった。
その子は若年性リューマチという病気をもち、疲れやすい体質だった。昨年は、毎日キレていたと聞いた。今年は一度もキレたことがない。私は特別なことはしてはいない。その子は毎日、毎時間、私の言う通りに漢字学習をすすめてきた。昨年はミニテストが10点、20点だったが、今年は3回目から100点が取れるようになった。周りが驚くほど漢字ができるようになったのだ。
それに反し、毎時間言い続けてきたことでも、ふと気づくとまだできていない子がいる。できない子の多くは、根気がなく、継続していくことが苦手だ。面倒がり、わざとやらない確信犯もそろそろ出てくる。
半年が過ぎ、馴れ合いが生じた雰囲気にほどよく緊張を与え、その気にさせることが必要だ。同時に授業や学級経営について、継続してきたシステムがきちんと動いているか、確認したり、チェックをいれたりすることも大切だ。
後期の始まり、今がクラスづくりの最後のチャンスである。教師が思い描けないことは実現しない。
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- 明治図書