女教師ツーウェイ 2006年7月号
一カ月後に出るほころび―予防とのりきる場面指導例

N035

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女教師ツーウェイ 2006年6・7月号一カ月後に出るほころび―予防とのりきる場面指導例

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2006年5月23日
対象:
小・中
仕様:
A5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 一カ月後に出るほころび―予防とのりきる場面指導例
巻頭論文
常に修正・点検が必要
石川 裕美
一カ月後に出るほころび─気を抜けない時期・のりきる場面
授業の集中度アップ
原実践に戻り、もう一度正確に追試する
渡辺 良平
個別評定で乗り越えよう
八幡 加奈子
時間のルーズさ
教師が授業を始めてしまえば、困ることは何もない
塩苅 有紀
朝・帰りの準備が遅い子への対応
鯵坂 菜月
学習道具の乱れ
「これくらいは良いかな」が、ルールを乱すもととなる
頓所 陽子
筆箱の乱れは学習の乱れにつながる
朝長 唯
係活動、当番
感謝・賞賛の言葉とクラスメイトの拍手で、やる気をアップ!
茂木 秀夫
「係り」と「当番」を分けて学級のしくみを作る
小澤 恵
遊び・生活ルールの乱れ
ささやかな小さな変化を見のがさずに見つける
小松 成子
「指示」「確認」「ほめる」で、集団を統率する
古堅 加恵
友達関係のトラブル
あいまいなことは全体の場で確認する
飛松 恵美子
学級目標をよりどころに、小さなことでもみんなものにする
生山 裕子
保護者からのクレーム
担任の意図を問う連絡帳
山岸 明子
クレームはまず聞くことから
寺上 円女
学校のきまりの乱れ
「予防策」と「対応策」のセットでバッチリ!
城内 優子
こんな場面はこう対応する
大島 佳代
いじめの兆候
気がかりな児童には教育的愛情を
生駒 靖子
小さな差別を見逃さない
酒井 雅代
授業中の子どものアドバルーン
趣意説明を行い、全員に指示を徹底させる
野ア 隆
絶対にあきらめず、怯まず、教師の指導を徹底させる
熊谷 直樹
授業のルールの乱れ
兆しを見逃さず、授業の質を上げる
山下 理恵
子どもを叱らず、学級を立て直す
野口 敏明
学級が伸びる「好機」にできるのは教師のみ
田村 良利子
中学・授業のシステムの乱れ
早く気付き、笑顔で、そのつど、正す
地徳 友美
中学・生活行動の乱れに対応
生活指導のk時本は、授業で培い続ける
芝田 涼子
こんなはずではなかった 新卒教師の苦悩と、先輩からのアドバイス
新卒採用教師
正しい指導法を身に付ける!
岡部 志保
教師としての話し方の難しさ
槌野 由希子
毎日がピンチの連続!
安藤 のぞみ
学び続ける姿勢を大切に
佐宗 紀子
先輩教師
ネバーネバーネバーギブアップ
上杉 圭子
したたかに、そして知的に
田畑 典子
学び続けることで現状打破がみつかる!
松本 玲子
最高責任者である自覚を!
神谷 祐子
若葉マーク先生のドタバタ日記
通知表の資料は文章で残す
浅野 美也子
全国横断サークル訪問
関根 朋子竹下 真己柿崎 厚子
グラビア
第3回TOSS中学名古屋セミナー
進士 かおり
巻頭言
苛立ちはどこからくるのか、再点検しよう
石川 裕美
巻頭メッセージ 男教師から見た“…ですよね”女教師論
「本物」の実践を創り出せる女教師三つの条件
椿原 正和
辛口の応援歌―男先生からみた“女先生の教師修業”
教育困難校の高校生も熱中した百玉そろばん
向山 洋一
すぐ使えるファックスページ
前学年の漢字復習プリント
1年用/しりとりにちょうせん
桑原 陽子
2年用/漢字の復習は段階的に
大ア 美穂
3年用/二年生でならった漢字
清水 有紀
4年用/にている漢字
廣瀬 実子
5年用/まちがいの多かった四年生の漢字50
飯田 尚子
6年用/一つの漢字から広げる―思い出せるかなプリント
近藤 滋子
すぐ使えるイラストページ
学級文集のカット・飾り罫
@遠足編(道具・景色)
平山 優希
A思い出の行事編
花本 亜由美
キャリア別・TOSS式教師修業
若手/サークルは教師修業の決定版!
今野 智恵子
中堅/学びの場はサークルと授業検定にあり
永田 智子
ベテラン/私なりの「修業スタイル」を持って楽しむ
藤崎 久美子
読み聞かせ文庫
低学年/味蕾が未来をつくる.嫌いな食べ物克服法
佐藤 あかね
高学年/探究心を持ち続けよう
中濱 麻美
女教師授業修業への道
初心に戻って謙虚に学ぶ
井川 裕子
女教師のやる気 (第15回)
初めての原学級担任奮闘記〜A君もクラスの一員だ!〜
東 しのぶ
女教師は見た (第15回)
「今、担任している子どもたち」から「次に担任する子どもたち」へ
赤木 雅美
保健室奮闘記 (第25回)
ペア研究こそ、女教師に与えられた修業の道である!
松島 裕美
女教師喫茶室
石川 裕美
編集後記
石川 裕美
酒井式指導法
さわって描いたよ ぼくの顔 わたしの顔
竹下 真己

巻頭言

苛立ちはどこからくるのか、再点検しよう

本誌編集長 石川裕美


 毎日のストレスで、ついつい苛立ってしまう女教師は多い。みんなそうだと思うと、若干安心するが、自分の中では、なかなか立ち直れない。

 怒鳴ったって何も教えられないはずだ……そう信念を持っていても、つい厳しく鍛える他の教室を見ると不安に陥る。信念とはなんと、もろいものか。きっとこれは信念とは言わないのだ。

 きちんとした指導には、どうすれば到達するのだろうか。静かにしみこむ指導は、現代っ子には通用しないのか。膨大なエネルギーを浪費して、日々砂の城を築いている者にとっては、大いなる課題

である。にこやかに静かに語る声は、声高に、迫力ある声に負けてしまう。子どもの判断の基準は結局「これ?」、そうは思いたくないのだが、心身の疲れを感じるときには、突き刺さる。

 弱いのはみな同じ。いつも理想通りにはできっこない。だから基準は、自分にとって耐えられる指導であるかどうかであるはずだ。

 悩んだ末に、やはり立ち戻ろう。それがたとえ、弱々しいものであっても、一見軟弱な力のない指導であっても、信念は信念であり、「こころざし」である。

 日々の仕事に追われるとき、夢中であっという間に時間が過ぎると思ったとき、もう一度勇気を出して、しっかり確認しよう。

 理想の教師は、どんな姿であるのか、もう一度描くことだ。

 「子どもたちに力をつける」の一点に絞ろう。言うことを聞かせることではない。静かにさせることが目的ではない。その視点から見直すことだ。新年度のスタートのときを、思い出そう。

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