- 特集 クラスの対話力活性化の提案
- 提言・なぜクラスの対話力の活性化が必要か
- 対話力は共生と協働とを生む
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- 学習と生活を支える言葉の共有
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- 対話力定着が学級経営の原点起点
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- 生きる力・道徳性を発達させるために
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- 響き合いの学習に波及する対話展開力
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- よりよい人間関係の構築を
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- 日常のコミュニケーションがなぜ困難になるか
- 異質性を楽しむ
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- 楽しいクラスなら子どもの対話力は活性化する
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- 共通体験が少ない!
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- 人間関係がつくれないのはなぜか
- 子どもたちが望ましい人間関係を築けないのは子どもたちだけの責任ではない
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- ダメなことをダメだと言えるようにさせる
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- 感情を言語化させることで、コミュニケーション能力を育てる
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- 素直に気持ちが表現できないのはなぜか
- 教師も子どもも共に学ぶパートナーでありたい
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- 素直に表現できない理由を、3つの原因で考える!
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- 教師が教師にならなければ、中学生は中学生になれない
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- 批判・からかいの言葉が横行するのはなぜか
- 友達への批判は自信のなさの表れ
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- 「聞く力」が対話力を育てる
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- 「対話」を仕組み、「係」を動かす
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- クラスの対話力活性化の実践提案―小学校
- スピーチで対話力の基礎・基本を
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- 企画を立てる時は、「個人での作業」→「グループ・全体での話し合い」とする
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- 「話し合いシナリオ」で対話力の活性化を図る
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- 対話のよさを感じ取らせ、対話の機会を増やす
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- クラスの対話力活性化の実践提案―中学校
- 教師が自分を語り、「生の声」を届ける
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- まず担任が、言葉で分かり合おうとするかだ
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- 子どもと教師の本気の対話のために
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- 三つのステップ+まとめで対話力を活性化
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第10回)
- 「授業」「裏文化」そして、「学級通信」
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- 心を育てる言葉かけ
- 向山洋一氏の“語り”に学ぶ
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- 子どもを守る学級の危機管理 (第10回)
- 下学年/低学年の荒れた学級の担任になったら……その6
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- 上学年/崩壊した学級を立て直す(2)
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- 中学校/トラブルの原因となる《耳打ち話》《手紙の交換》《交換日記》を教室から排除する
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- 学級の集団意識の高め方 (第10回)
- 小学校/「男子対女子」「男子と女子」をうまく使い分ける
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- 中学校/笑ってスルーしてはいけないことをスルーする「集団の弱さ」を見逃さない
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- 学級をまとめる統率力を磨く (第10回)
- 小学校/「いじめ」に関して再確認する
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- 中学校/「対応力」を具体化する(3)
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- 学力形成としての集団思考 (第10回)
- 知識「活用」場面のある授業づくりへの転換―「発言形式」の効果と課題―
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- 編集後記
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編集後記
○…子どもたちの対話力が高まらない根源的な要因は、学校での対話する環境が少ないことにあるとの指摘があります。それは学校や社会に対話を活用する環境が稀薄なこと、さらには対話力アップのためのトレーニングをする機会が少ないことに問題がありそうです。
○…永い間、伝え合う力を高める「対話力アップワーク」の開発に取り組んできた瀬川榮志氏は次のように提言されています。「生きる力には、自分の思いや考えを的確に話したり、相手の意見・主張を確実に聞き取ったりする態度や能力が必要です。情報が氾濫し、倫理観が欠如し、価値観が揺れている社会の事情をかえりみると、わが国の将来に危機感・危惧感を抱き、真の教育の重要性を痛感します。目的・相手・場面・状況に応じて、ことばを選び心を交流し温かい人間関係を醸成していく伝え合う力を獲得する教育はきわめて重要な課題であると考えます。特に伝え合う心と技を育てる対話力は、人間関係力を培うために大切な言語技術です。」(『対話力アップワーク』から)
○…『対話能力を磨く』を書かれた高橋俊三氏は「対話力とは、聞くこと話すことの究極的な能力である。今の子どもたちが将来にわたって、自分たちの世界を積極的に切り開いていく上で、最も重要な能力の一つである」と強調されていました。そのためには「やはり地道にコツコツと指導を積み重ねていくことが大切である」とも説いていました。
○…子どもたちは「群れる」関係の中で、相互に関係を持ったり、共通性を探してつながりを持とうとしている、との現場からの指摘もあります。本号は「クラスの対話力活性化」のための提案を特集としました。
(江部 満)
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- 明治図書