- 特集 「学級びらき」子どもに訴えたい一言
- 提言・「学級びらき」教師の方針を訴える意味
- 人間像の理想を求めて―目的自覚の日々を
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- 子どもに訴えたい一言
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- 《責任表明》と《世論形成》
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- やれないならば言うな!
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- 教師の生き方を子どもに示す
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- 「学級びらき」の開き方・担任の仕事と責任
- 低学年担任の仕事と責任
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- 中学年担任の仕事と責任
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- 高学年担任の仕事と責任
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- 中学校担任の仕事と責任
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- 「学級びらき」子どもに訴えたい一言―低学年
- 他人にされて嫌なことは、しない
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- はじめから優しいばかりでなくてよい
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- 「学級びらき」子どもに訴えたい一言―中学年
- 友だちと仲良くなれる魔法の言葉
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- 「心を磨く」を授業で訴える
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- 「学級びらき」子どもに訴えたい一言―高学年
- 教室は間違えるところである
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- 自分の行動は、いつも見られている
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- 「学級びらき」子どもに訴えたい一言―中学校
- 誰にもわかる内容を具体的に
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- 自分の言葉に責任を持ちなさい
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- 視線を合わせることで出会いの喜びが倍増する
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- 心に残る「自己紹介」を子どもにさせよう
- 紹介の方法を工夫しよう
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- やりとりのある楽しい自己紹介を仕組もう
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- 互いのよさを伝え合う『わくわく発表会』
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- 進んで発表できたと実感できる自己紹介
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- 初めての保護者会への配慮と工夫
- 教育の奇跡をどう起こすか
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- 先手必勝
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- 保護者のメモをとる手が動く!「来てよかった。」と思われる三つの話
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第1回)
- エキサイティングな学級づくり
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- 心を育てる言葉かけ
- 「感性」と「遺伝子」は繋がっている
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- 子どもを守る学級の危機管理 (第1回)
- 下学年/学級の危機を想定し、「黄金の三日間」で布石を打て!
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- 上学年/危機管理意識を貫く「最重要の指導事項」
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- 中学校/教室で起こる問題行動を未然に防ぐには、整然とした教室を作り出せばいい
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- 学級の集団意識の高め方 (第1回)
- 小学校/黄金の三日間で「明るく」「毅然と」統率する
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- 中学校/私のクラスはここだと意識させる
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- 学級をまとめる統率力を磨く (第1回)
- 小学校/力のない教師が堂々と勝つために
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- 中学校/「統率」するには「責任感」が要る
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- 学力形成としての集団思考 (第1回)
- 正答を「ため込む」学力から他者と「かかわる」学力へ
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- 編集後記
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編集後記
○…最近の少年の凶悪事件の続発に、生徒指導の問題が改めて浮上しています。戦後日本は、学校、家庭、社会の教育環境が総じて、子どもに甘くなってきたのではないかとする見解が目立つようになりました。ある新聞社説にあるように「やはり小さいころから、一番近くにいる先生、親、近所の大人たちが駄目なものは駄目だと叱り、きちんとしつける基本的な教育が大切」(産経新聞より)だといえるようです。
○…アメリカでは「ゼロトランス」(毅然とした対応)という指導が効果を上げているそうです。学校が明確な行動規範を子どもと親に示し、破った子どもには「居残り」「親を呼び出す」「停学」などの罰則を科すというやり方です。伝えられるところでは、文科省もこの制度の導入を検討しているそうです。
○…野口芳宏氏が言われるように「教育をリードする言葉はいつの時代でも美しく、理想的に耳に快く響く」ものです。「自ら考え、自ら学び、自ら判断する。個性重視、個性尊重、基礎基本の確実な定着、等々いずれも非の打ち所がない。いずれも正しくもっともであると感じられ、思われる」わけです。
○…野口氏はさらに強調しています。「子どもは判断力の高い存在だという前提に立った今の幻想的教育論調は、多くの子どもの現実とかけ離れている」といえます。実践者は目の前の子どもの事実にもっと着目する必要があります。
○…昔は「ガキ」は未熟の代名詞であり、親も教師も本気で子どもに立ち向かったといえます。しかし今は「ガキ」が消えて「お子さま」ばかりになった。「教育」でなく「支援と援助」が適切といわれているが、これでよいのかという野口氏の警告に正対すべきかもしれません。
○…「学級びらき」に当たり子どもへの第一声を考えてみたいとする特集です。
(江部 満)
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- 明治図書