- 特集 学び合い育ち合う学級文化を創る
- 提言・学び合う学級文化の意味を問う
- なぜ学級で学ぶのか
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- 生活と学習を豊かにする集団活動
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- 学ぶ意味や有用感を育てられる学校であってこそ
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- 子どもと共に学び合う教室文化を
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- 助け合いみがき合う風土を創る
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- 学び合う学級文化を阻害しているものは何か―小学校
- 教師の時間意識の欠如
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- 共通の学びのコードを教える
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- 結局は教師の指導力不足だ
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- 学び合う学級文化を阻害しているものは何か―中学校
- 教師の姿勢である
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- ことばを大切にしない人間関係
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- 教科学習の中で学び合い育ち合う学級文化を創る
- 国語
- 俳句を通して、友達を深く知る
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- 発言には質問・反応がお約束
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- 社会
- ノートのまとめで学び合う
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- 自分の考えをノートに書かせる
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- 算数・数学
- 「一目でわかる」ように黒板・スクリーンを有効に使う
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- 「向山型」算数・数学授業は、学級文化を創る優れた手法である
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- 理科
- お互いに支え合いながら成長する「討論の授業」
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- 理科室ですべての授業を行おう
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- 学び合い育ち合う学級づくりのポイント
- ヒヤシンスのにおいがちがう
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- 向山先生の6つの法則を追試するときのポイント
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- 朝、始業前の15分は黄金の時間
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- 学級通信で語り、土台をつくる
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- 学び合い育ち合う学級文化づくりの提案
- 朝の一〇分間読書で
- どの子にも効果があった五つの十分間読書法
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- 五色百人一首で
- どの子にも違ったよさがあることを教えてくれる絶大な力
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- 遊びを取り入れる
- オールドブームの遊びに熱狂させる
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- イベントづくりで
- 「模倣」の観点をイベントづくりに取り入れよう
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第3回)
- 「ふれあいのあるクラス」を創る
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- 心を育てる言葉かけ
- 体全体で画用紙を隠すようにして絵を描いていた子
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- 6月の仕事
- 子どもたちの人間関係を見つめ直す(学級の中で孤立している子どもはいないか)
- 子どもの声にならない言葉に耳を傾ける
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- 皆で遊ぶ楽しさを味わわせ、独りぼっちをなくす
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- アンテナを高く張り巡らせる
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- 少しでも多くのクラスに居ることで見えてくるものがある
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- 自分のよいところを見つけよう
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- 家庭学習を充実させよう(家庭学習の新しい開発をめざす)
- 家庭学習は楽しく続ける
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- 授業と連動させ、教科の発展型の家庭学習を
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- みそ汁づくりの家庭学習
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- 自ら一人で学習できる力の育成を宿題で
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- 家庭学習はユースウェアでこんなに変わる
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- 学級の教育力を生かす学習集団の再構築 (第3回)
- 「応答と対話」のある教室づくり
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- 子どもは仲間集団によって育つ (第3回)
- 遊びの効果は「三年待つ」―機能論と成長論の視点から―(その2)
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- 「学級経営力」を高める私の修業 (第3回)
- 学期はじめの実態調査はポイントを絞って調べる(その2)
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- 酒井式で子どもの絵が変わる (第3回)
- 究極の「かもとりごんべえシナリオ」
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- 効果的な勉強法のすすめ (第3回)
- 小学校低学年/「聞く力、話す力」を身に付ける
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- 小学校中学年/黒板を開放すれば、秒単位の無駄が排除され授業が一変する!
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- 小学校高学年/「無気力」をなくす方法と、「やる気」をおこさせる勉強法
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- 学級担任の責任を問う (第3回)
- 動きだした人事考課制度
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- 編集後記
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編集後記
〇…「学力低下論」への対応策として、行政サイドでは少人数指導の推進が強力に進められています。しかし、従来の一斉指導の技術改善も見られないまま、さらには個別化の技術もあいまいのままでは、「確かな学力」の形成も難しいのではないかとする批判も出始めています。
〇…例えば、「子ども一人ひとりの個性を伸ばすには活動を個別化すればよいのか」と言う問いかけがあります。「子どもが常に個別の中に閉じ込められていては、集団の中で自己の考えや成果を表現することもなく、自己と他との違いや特色を意識し、個性を伸ばす手がかりを得るのも難しい。子どもが終始個別に自己の課題に取り組むだけならば、学級のような集団は不要になる」(『個性を生かす教育と集団指導』宮川八岐編)と言う意見さえあります。
〇…『学び合い育ち合う学習集団づくり』を著した豊田ひさき氏も次のように訴えています。「昨日までできなかったことが、今日できるようになった。今までわからなかったことが、今わかるようになった。その喜びを隣の仲間にも伝えたい。教師にもわかってほしい。というようなことは、ごく小さなことまで含めると授業の中で、あるいは学級の中で、何千回、何万回と生じているのではないか。だが、大多数の教師は、そのほとんどを見逃している。」と。
〇…今の時代は子どもたちとゆっくりと付き合うだけのゆとりがない、と言われていますが、「もう一度、素直な気持ちで子どもたちの日々の活動を見直して欲しい」と言う呼びかけを無視できないでしょう。こういう時代だからこそ、学び合う学級文化の意味を改めて再確認する必要があると言えるのではないでしょうか。
(江部 満)
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- 明治図書