心を育てる学級経営 2004年2月号
授業への不適応現象を学級で克服

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心を育てる学級経営 2004年2月号授業への不適応現象を学級で克服

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2004年1月15日
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 授業への不適応現象を学級で克服
提言・授業への不適応現象を読み解く─何が原因か
「集団で聞く、話す」身体性の再生
深澤 広明
痛快! 『ありの行列』
阿部 好策
「つながり感」を大切にする
湯浅 恭正
原因はみんな異なる
横田 経一郎
学習障害児への認識不足が原因
浅尾 三吉
不適応現象を学級担任としてこう読み解く
小学校/不適応現象は、行動と表情と姿勢に表れる
戸田 正敏
小学校/支持し続ける人がいたら人は変わる
杉山 裕之
中学校/まずは学級全体に指導し、その後、個別に指導する
西野 一葉
授業中の子どもの態度から読み解く
小学校/私語やおしゃべりをする
水野 正司
小学校/気力がなくぼんやりしている
小林 幸雄
小学校/学習用具を持ってこない
福山 憲市
小学校/奇声を発したりわざと音を立てたりする
上木 信弘
中学校/教師の説明や級友の発言をひやかす
橋 薫
中学校/教師の指示を受け入れない
大木 敏道
小学校/身体の異常を訴え保健室へ行きたがる
新倉 和久
不適応現象に学級担任としてどう対応しているか
小学校/よく知って、ハートをつかめ
高林 悟子
小学校/いろいろな励まし方
中野 浩彰
小学校/“10分間パーツ教材”で、小一プロブレムに立ち向かう
古川 光弘
不適応現象を克服する授業の工夫─個別化への対応
小学校/一斉指導の中で、個別対応する
末永 賢行
小学校/貢献感を感じる授業を!
佐々原 正樹
中学校/やる気をひきだす〈看図作文〉
堀 裕嗣
学校の不適応児対策と学年・学級経営の在り方
小学校/グループダイナミクスで育てる意図的な学年経営
高橋 佳子
小学校/よさを見つけ出し、励ましの言葉をかける
板倉 弘幸
小学校/発生時の対応と先手の対応を準備する
内村 博幸
連続特集 補充学習に挑む
「やらせてみてからほめる」―小さな所に意味がある―
沼澤 清一
補充学習のシステムを作る
山中 伸之
効力感と意欲の高まる補充学習を―かけ算九九のつまずき―
大河内 義雄
学び合い励まし合う学級活動 (第11回)
男女仲よく協力し合う笑顔いっぱいの5竹
宮崎 京子
心を育てる言葉かけ
相手を全身で受け止める
築道 和明
2月の仕事
思い出に残るイベントを企画する
小田原 誠一
思い出に残るイベントを企画する
勇 眞
思い出に残るイベントを企画する
本井 訓
思い出に残るイベントを企画する
古川 光弘
思い出に残るイベントを企画する
浅野 克実
個人面談を効果的にする方法
寺本 聡
個人面談を効果的にする方法
佐藤 幸司
個人面談を効果的にする方法
水出 正一
個人面談を効果的にする方法
上田 俊宏
個人面談を効果的にする方法
藤原 友和
学級の統率十二か月はこうして進める (第11回)
小学校低学年/悪口文化の復活をひそかに願う
岡 惠子
小学校中学年/自分の表情を作り、確かめる
神谷 祐子
小学校高学年/向山型音楽指導で学級を統率!
太田 恵子
中学校/生徒の「居場所」を保障する(2)
長野 藤夫
向山型学級経営のシステム化 (第11回)
トラブルを適切に乗り越えさせる
青坂 信司
「いのちの授業」―いま大事な視点を考える (第11回)
絶望からの生還(2)
河田 孝文
「ものづくり」理科の提唱 (第9回)
6年「酸性・アルカリ性の判定紙(判定液)を作ろう」
迫田 一弘
学級担任教師の責任 (第11回)
子どもの情報が自然に入る教師に―アンテナを高く広く―
有田 和正
編集後記
江部 満

編集後記

〇…習熟度別指導や少人数指導などの強調に見られるように学力低下論争以来、急速に学級教育の解体が浮上しています。これに対して、教室が「個の集合体」化だけでよいかとする反対の声が現場人から上がっています。同じ教室にいるだけの「赤の他人」になってしまっては、教室になぜ四十人の子どもたちがいるのかという意味が不明となってしまうというわけです。学級は共に学び合う共同体であってこそ、学級は学級たり得るのだ、という強い訴えです。

〇…十数年前に、全国教育研究所連盟が授業への不適応現象と指導のあり方を調査したことがありました。その結果のまとめによりますと、予想以上に多い不適応現象に驚いたとする報告書が出版されています。多くの教師が心を痛めている問題は、授業への不適応現象が増加していることだ、としています。子どもの学習意欲の低下、無気力、無関心、授業妨害等の不適応現象が見られ、教師はその対応に追われている、とありました。その現象は、今でも変わっていないようです。

〇…解説の中では、不適応現象と教師の授業態度を問題にしていました。「成績が急に下がった子ども」の理由を探ると、自らの反省として「当時、子どもの動き、反応などのとらえ方に適切さを欠いていた」を多く上げています。さらには、「長所を上げて学習に結び付けてやれるような配慮が乏しかった」「何となくなじめない感じの子どもであった」「授業において発問、助言、指示などが適切さを欠いていた」「多忙で子どもと接する機会が少なかった」などがあがっています。

〇…子どもの無気力は、教師の無気力の反映だとする厳しい意見もあります。本号は、「授業への不適応児」を学級指導の中で解決したいとする願いを込めた特集です。

(江部 満)

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