心を育てる学級経営 2003年5月号
「学習する集団」に育てる筋道

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心を育てる学級経営 2003年5月号「学習する集団」に育てる筋道

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2003年4月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「学習する集団」に育てる筋道
提言・いまなぜ「学習する集団」が求められているか
子どもが学習に集中する集団づくり
明石 要一
発見し学び合う過程を創り出す
豊田 ひさき
習熟型の「見える」学力から「発展的な学び」のある授業へ
深澤 広明
「学びの共同性」を創り出す学習する集団の指導
高田 清
授業は、学習する集団にあこがれる
渡辺 喜男
「地上の星」を踏み台にして
堀 裕嗣
たとえば日記で競い合い励まし合う
浅野 秀之
「学習する集団」を育てる学級づくりの手だて
低学年段階/学級通信で授業を家庭に持ち込もう
漆山 仁志
中学年段階/いじめの構造を破壊し、逆転現象を起こす!
岡田 健治
高学年段階/聴く態度づくりで基礎をつくる
大谷 和明
中学校段階/まず達成感で集団の一員を自覚させよ
木野村 寧
中学校段階/「学級通信」で努力の大切さを訴え続ける
坂井 ふき子
「学習する集団」を育てる指導技術
初期の指導で呼びかけたいこと(小学校)
加藤 辰雄
学習班の編成の仕方と指導(小学校)
大河内 義雄
学習リーダーの選び方とリーダーへの助言(小学校)
小林 信次
話し合い・討論の指導(小学校)
石黒 修
国語の授業で「学習する集団」を育てる筋道
小学校/「言語活動」を系統的に扱う四つの段階
柳谷 直明
中学校/意見文を教材にする
村上 正子
算数・数学の授業で「学習する集団」を育てる筋道
小学校/子どもの事実に目を向けた向山型算数で授業する
赤石 賢司
中学校/「向山型」算数・数学指導法で授業をする
高橋 薫
社会の授業で「学習する集団」を育てる筋道
小学校/模造紙へのまとめを行わない
吉田 高志
中学校/「対話」が「学習する集団」を育てる
染谷 幸二
理科の授業で「学習する集団」を育てる筋道
小学校/子どもの疑問を取り上げて授業を組み立てる
小林 幸雄
中学校/班を基本とした追究集団を育てよう
伏島 均
総合的学習で「学習する集団」を育てる筋道
小学校/沖縄卒業旅行にむけて調べ学習をしくむ
奥 清二郎
中学校/意欲的な集団を育てるために
神田 光三
到達度・習熟度に応じた「学習する集団」のつくり方
小学校/授業がよければ、質の高い学習集団がつくれる
戸井 和彦
小学校/意図的に「学習する集団」になる場面を創れ!
柏木 英樹
中学校/強引でも担任が導く
森 寛
小特集 学級内のルールづくりと活用
みんな笑顔の一年間をつくるために
井関 和代
「椅子を入れる」を全員に身に付けさせる
小松 裕明
全員の前での確認、そして継続
寺上 円女
柱を押さえて、あとは委ねる
江頭 三保子
小さなルールで学級の文化をつくる
竹内 右子
連続特集 補充学習に挑む
反復練習を授業中にするように、システム化する
上木 信弘
ポイントを絞って基礎・基本を徹底する
平藤 幸男
学び直しは授業時間内にできる
野崎 貴子
学び合い励まし合う学級活動 (第2回)
複式学級「3×4が仲良し」―同じ屋根の下で、年上と年下が刺激のし合い―
西村 一夫
心を育てる言葉かけ
教師の適切な言葉かけによって「学習する集団」に
野口 久雄
学級の統率十二か月はこうして進める (第2回)
小学校低学年/入学後一年生の実態調査と保護者会
岡 惠子
小学校中学年/躾の三原則の定着が決まる時期
神谷 祐子
小学校高学年/授業の「リズムとテンポ」を確立せよ!
太田 恵子
中学校/いじめの構造を破壊する
長野 藤夫
向山型学級経営のシステム化 (第2回)
見えにくいパーツも存在する
青坂 信司
「いのちの授業」―いま大事な視点を考える (第2回)
命は支えられている
河田 孝文
〜「無償の愛」の授業@〜
学級担任教師の責任 (第2回)
いい学級づくりをするには
有田 和正
編集後記
江部 満

編集後記

〇…『学級を「学びの共同体」にしよう』という著書の中で、長野藤夫氏は教室が個の集合体になろうとしていると警告しています。教室になぜ四十人もの児童・生徒がいるのかという意味を考えなくてはならない、と言うわけです。教室が「個の集合体」でいいのなら、やがて学級そのものが要らないということになってしまうと警告しているわけです。

〇…学級集団がともに学び合う「学習する集団」であってこそ、学級は学級たりうると言えるでしょう。授業が成立しない、子どもが見えなくなったと悩む前に「学び合い、分かち合う授業づくり」をと提唱している豊田ひさき氏は、その教師の教育観、授業観がしっかりしたものであれば、学級という集団で授業をする方が、子ども一人ひとりを伸ばすことが出来ると教師を励ましています。

〇…そういう意味で成果を上げている学校が戦後に限ってもたくさんあると、齋藤喜博の島小の実践や吉本均の森小の実践、吉田六太郎の杜陵小の実践など代表的な実践を紹介しています。そこには、全教師が無限の可能性を秘めた子どもたちにすべてを賭けようというロマンがあったと強調していました。

〇…文科省の協力者会議では、平成十二年五月にまとめた最終報告書で、学級を「生活集団」と「学習集団」に分け、主要教科では二十人学級を実現させたいとする方針を発表しています。これも「学習する集団」への筋道かもしれません。主要先進国では国語、外国語、数学などが学習の到達度、習熟度によって学習集団が編成されているからです。〇…いま求められているのは、授業で「学びの共同体」をつくることであり、「学習する集団」をつくる学級づくりの方法の探求であると言えるようです。

(江部 満)

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