心を育てる学級経営 2001年7月号
子どもに「進歩」の筋道を示そう

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心を育てる学級経営 2001年7月号子どもに「進歩」の筋道を示そう

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2001年6月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 子どもに「進歩」の筋道を示そう
提言・子どもの励まし方―努力と進歩の関係
パイロット言葉で学びを照らす
山下 政俊
長所をほめて「その気」にさせる
有田 和正
ありのままを認めるところから
小林 剛
成就感が持てる発問の工夫を
豊田 ひさき
説得力のある子どもの「進歩」の示し方―低学年
布石をうち、子どもの事実をほめる
奥 清二郎
「みちガエル」をさがす
高山 佳己
説得力のある子どもの「進歩」の示し方―中学年
点数公開システムとパーティーでやる気を引き出し、学校長で決める!
吉武 徹也
事実を示して子どもの心を動かす
森下 人志
説得力のある子どもの「進歩」の示し方―高学年
ノートの進歩をほめる
吉田 高志
「進歩した」ことを自覚させる
新牧 賢三郎
説得力のある子どもの「進歩」の示し方―中学生
ある日突然、感動のときが
三浦 光俊
授業の中でしっかり自己確認をさせよう
桃崎 剛寿
「カベ」を突破した子どもの学級内への波及効果
「努力の法則」は「遺伝子オンの理論」である
酒井 武男
発表力が「ぐん」と向上する3つのスキル
柳谷 直明
一人の良さを引き出すことは全員の良さを引き出すことにつながる
末永 澄子
波及効果を期待する学級作り4つの方法
尾崎 晴行
だめな子ほど豊かな感性を持っている
高橋 正和
向山仮説「進歩は加速度的に訪れる」を実践で検証する
子どもの自信を見つけてあげていれば……
西村 一夫
ノート指導は子どもにもはっきり結果がわかる
平田 淳
知的障害のある子どもたちと関わって、初めて腹の底から感じた
山口 正仁
努力の筋道を示し進歩を訪れさせる
大木 敏道
言われた通りにまずはノート一冊!
木野村 寧
努力の持続をどう励ますか
身近な話で励ましていく
板倉 弘幸
子どもを伸ばすことができる教師は、力強くほめることができ、びっくりしてみせることができる
吉川 誠仁
二つの励ましで努力を認める
岩切 洋一
成果の見えない時にこそ励まそう
松垣 和年
「先生、燃えなくなりました」
川神 正輝
学習が遅れている子へのアドバイス
向山型算数で使った三つのアドバイス
渡部 敬
「向山型算数」が学習の遅れている子を救う
小池 哲也
奇跡を起こした五色百人一首
松藤 司
自分の事実に対しての承認、賞賛、激励
宮澤 傳二
明日ではダメ、今日からスタート
小森 栄治
小特集1 通知表に添えたい励ましの言葉
なぜ励ましの言葉が必要か
竹川 訓由
具体策提示型励ましの言葉を
長谷 博文
子どもの心のひだに食い込む支援の言葉を
戸井 和彦
文章ではなく視点を
佐藤 幸司
自ら励ます学習計画表の活用
細野 輝彦
小特集2 夏休みを有意義にするための助言
校長としてすること
大森 修
お世話になってほしくない人たち
大内 哲夫
机の上の紙の情報から、現地情報に切りかえる
大場 寿子
自由研究を積極的に
北岡 隆行
図書館と友達になろう
西田 拓郎
生き生き学級活動
総合的な学習を成立させる
柳谷 直明
学級集団への励ましの言葉
「きみのいいところはここだよ」と言ってやれる教師
星野 恵美子
【特別寄稿】集団の教育力を活かす
小林 幸雄
学級の集団機能をどう立て直すか/小学校 (第4回)
事件が発生したら、可能な限り早急に手を打つべし
河田 孝文
学級の集団機能をどう立て直すか/中学校 (第4回)
裏文化でダイナミックな教室をつくる
長野 藤夫
子どもが熱中する「学習システム」 (第4回)
「向山式指導評価」で効果抜群! 合同体育での「水泳指導システム」
岡田 健治
サークル自慢 (第4回)
授業の事実を示し校長先生を味方につけたTOSS大村サークル始動!
吉武 徹也
城北教育サークル活動紹介
菊池 靖志
学級の人権総合学習 (第4回)
地域と結ぶ人権総合学習
長尾 彰夫
学級の裏文化 (第4回)
教師六年目、進級パーティーを実践する(下)
向山 洋一
学級の社会学 (第4回)
高校の推薦入学者は体験とヒューマンな関係を大切にする
明石 要一
編集後記
江部 満

編集後記

〇…向山洋一氏は『子供を動かす法則と応用』著書の中で、「子どもの小さな一歩を見つけることができる教師なら、次々と成長することができる」と説いています。子どもに向かって「毎日毎日努力することの大切さ」を説いたとしても、「発達の見通し、発達の条件」が子どもへの見通しとして語られなければ、やみくもに努力しただけでは成果が上がらないとよく言われています。

〇…向山氏がよく言われているように、子どもを励まし、前進させていくためには、子どもに見通しを持たせることが必要のようです。そこから「子どもに進歩の筋道を示せ」という向山氏の主張が生まれます。そして向山仮説として「進歩は加速度的に訪れる」という提言が出てきます。努力しても成果が目に見えない時、子どもはあせり、駄目だと思ってしまうものです。努力と進歩の関係について知っていれば、子どもを励ますことができると言われています。

〇…そこで向山仮説一となります。「努力は段階的に重ねなければならないが、進歩は加速度的に訪れる」というわけです。「上達は毎日少しずつ訪れてくるのではない。毎日毎日少しずつ貯金したのを、いっぺんにどーんと返してもらうように訪れるのだ」と子どもに諭す必要があるというわけです。

〇…つまり「カベ」を越えた時、上達が顕著に見られるというわけです。だから向山仮説二になると「なにごとも初歩の域を抜けるには、一〇〇ほどの努力の蓄積が必要であり、入段の域に達するには、一〇〇〇ほどの蓄積が必要である」ということになるわけです。これは努力の蓄積のめやすを言ったものでしょう。さらに向山仮説三では、上達した子ども、「カベ」を突破した子どもの「学級内への波及効果」が著しいことも指摘しています。

〇…本号は「子どもに進歩の筋道を示す」ことで子どもはどう変わるか、実践でお示しいただきたいと考え、特集を組みました。

(江部)

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