生活指導 2010年2月号
対話が生まれる授業・対話をつくる授業

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生活指導 2010年2月号対話が生まれる授業・対話をつくる授業

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ジャンル:
生活・生徒・進路指導
刊行:
2010年1月6日
対象:
小・中
仕様:
A5判 123頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 対話が生まれる授業・対話をつくる授業
特集のことば
対話が生まれる授業・対話をつくる授業
井本 傳枝
小学校実践
小学校/安心して楽しい授業と生きることを考える授業
古関 勝則
小学校/ 聴き合い学び合える授業を目指して
栗原 京子
小・実践へのコメント
【実践へのコメント】出会い・参加の学習、そして、対話のある授業とは
鈴木 和夫
中学校実践
中学校/四・五月の授業から―「対話の生まれる授業」をめざす
高原 史朗
中学校/討論のある授業をめざして
柴坂 和彦
中・実践へのコメント
【実践へのコメント】対話と討論の基礎集団として、学習グループを再生する
高橋 廉
第2特集 地域に生きる子どもたち
実践記録
地域における子どもボランティア集団づくり
地多 展英
実践から学ぶ
子どもとともに今を生きることで
大和久 勝
働きかけるものが働きかけられる
高木 安夫
地多実践の意義
当事者性をたちあげる子ども集団づくり
山本 敏郎
今月のメッセージ
ひとり、未来を見つめるあなたへ
溝部 清彦
私の授業づくり (第11回)
小学校(算数科)/文章問題を考える授業(6年)
橋 孝明
〜グループ学習で全員参加の授業をつくる〜
中学校(理科)/ 授業不成立からの模索
奥山 民生
〜子どもが実態に合わせ授業の流れを変える〜
実践の広場
子ども文化の世界
外に開いていこうとする文化と支えてくれる仲間づくりを目指して
三間 シュン
貧困・格差と子どもたち
彼らが求めているもの
本山 陽一朗
学級のイベント
小さなことでつながりをつくる
猪俣 修
学年・学校行事
全校エコ作
丹野 千草
〜縦割り班で作るダンボール工作〜
部活動・クラブの指導の工夫
先ずは見せること。共に汗を流すこと
渡辺 正
職員室の対話
子どもと教師をつなぐ集団づくりの実践を!
尾崎 洋子
〜今日からが出発だ!!〜
手をつなぐ―親と教師
強制ではなく、自由参加
成田 吾朗
私が教師を続けるわけ
私はどのように教師を続けてきたのか
川野 恭司
若い教師のメッセージ
カルチャーショックを乗り越えて
八重 珠希
案内板 集会・学習会のお知らせ
教育情報
政権交代と教育政策―事業仕分けの議論を視聴して―
高橋 英児
北から南から
サークルだより・岩手
濱口 智
〜今も元気な岩手支部〜
読書案内
『オレたちの学校 浦商定時制―居場所から「学び」の場へ』
子安 潤
読者の声
12月号を読んで
集まろう!若い教師たち (第4回)
高学年女子身分階層構造が引き起こす問題にどう向き合いますか?
青島 千博
シリーズ/各地の実践
滋賀
有川 博延
〜秀平との三年間〜
全生研の窓
編集室だより
編集後記
井本 傳枝

今月のメッセージ

ひとり、未来を見つめるあなたへ

大分・小学校 溝部 清彦


新しい年のはじまり。子どもたちも、私たちも、新年の夢に胸をふくらませる。

新年にあたって何が大切なのか、私が考えていることは二つ。

ひとつは自分の実践テーマ。それは、子どもの背景にある「事情」を探るということ。そして、一年のどこかで本人が自分の事情を語る。あるいは、友だちの誰かが、「こうじゃないか」と解説する。そんな場面をつくること。

もうひとつは、職場での働き方。今年は楽天的にいこうとか、愛想良くして、みんなをホッとさせる人になりたいなど、職場でのあり方。働く自分のイメージをたてること。そう、性格は変えられるのだ。いや、つくられる。イメージを意識して演じてみよう。すると、もっと楽に働ける。

子どもたちはどうだろう。

春、新学期。ある子が私のそばにやってきた。そして、

「今年はキセキが起きるかも」

と、つぶやいた。ああ……彼も自分を変えたいんだ、そう思った。そして、友だちづくりを進めた。六月、メダカがタマゴからかえった。彼は、こんな詩を書いた。

メダカとぼく

メダカ   小さくて黒色

ぼく    大きくて黄色いシャツ着てる

メダカ   タマゴから生まれた

ぼく    母さんから生まれた

メダカ   つまようじの先、ひとさじエサ食べる

ぼく    今朝ごはん二合としょうが焼き食べた

メダカ   寝る時は、水の中

ぼく    寝る時はふとんの中、泳いでる

メダカ   まだ、友だちいない

ぼく    そこそこ友だちできた

めだかとぼく みんなちがって、みんないい


新しい年、私たちの実践がはじまる。貧困という言葉が私たちを取り巻き、現実はやさしくない。けれど解決の糸口は、支えあう関係をつくることにある。友だち同士のつながりをつくり、そこから安心感・安全感を育てよう。

そして、子どもたちの人生に幸せの星を残そう。

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      明治図書

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