生活指導 2009年8月号
若い教師と学級・学校づくり〜つながりの世界をつくる〜

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生活指導 2009年8月号若い教師と学級・学校づくり〜つながりの世界をつくる〜

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ジャンル:
生活・生徒・進路指導
刊行:
2009年7月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 123頁
状態:
絶版
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目次

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特集 若い教師と学級・学校づくり〜つながりの世界をつくる〜
特集のことば
若い教師と学級・学校づくり〜つながりの世界をつくる〜
/井本 傳枝
ベテラン教師と若い教師のつながり
小学校/伝えることで学ぶ
/橋元 義文
中学校/楽しみながら、若い教師とのつながりをつくる
/金政 勇樹
若者とベテラン教師のつながり
小学校/夢をくれたベテラン教師との共同
/佐藤 晋也
中学校/押えつけとマニュアル化で何を守る?
/松本 大輔
若い教師どうしのつながり
仲間とつながるための一歩を
/道畠 祥子
教師を志す若者たち―教員をめざす学生からのメッセージ
教師になることをめざして
/中村 里津也・岩崎 徹
特集に寄せて―若い教師へのメッセージ
若者に期待するもの―教育の未来をひらくために
/今関 和子
第2特集 全生研第51回全国大会基調提案
基調の課題
/村越 規雄
第51回全国大会基調提案
子どもの発達に刻み込まれている〈貧困〉と向き合い、生活指導の課題を明らかにしよう
/基調提案委員会
関連論文
貧困の何を問題にすべきか
/山本 敏郎
全生研第51回全国大会案内
今月のメッセージ
聴く・語る・指導する
/栗城 順一
私の授業づくり (第5回)
小学校〈国語〉/「モチモチの木」の授業(3年)
/丹下 加代子
中学校〈理科〉/ウチの学校の下はどうなってんの?
/小川 嘉憲
実践の広場
子ども文化の世界
つながる・つなげるアイテム
/船越 裕和
貧困・格差と子どもたち
「学校で学ぶ権利」を脅かす貧困
/一戸 義規
学級のイベント
学校かくれんぼ&一日転入生
/平野 真穂
学年・学校行事
“ステップアップインたんぽぽ”
/山川 浩章
部活動・クラブの指導の工夫
五十の手習い〜素人でもできる部活指導〜
/山本 千明
職員室の対話
本校の特別支援教育は暗中模索。蔀先生、共に頑張りましょう。
/佐藤 圭子
手をつなぐ―親と教師
不登校教育相談室より
/杉村 智子
私が教師を続けるわけ
職場の同僚との共同の中で
/箕輪 秀樹
若い教師のメッセージ
支えてくれた先生たち
/長岡 素子
教師三年目に思うこと
/山下 裕子
案内板 集会・学習会のお知らせ
教育情報
「働くこと」への教育のゆくえ
/藤井 啓之
北から南から
サークルだより・北海道
/嶋田 真木子
〜北海道の南風は、きびしく、あたたかく〜
読者の声
6月号を読んで
集まろう!若い教師たち (第2回)
何が大事なの?
/柏木 伸一
地域生活指導へのアプローチ (第2回)
「手をつなぐ育成会」の活動
/安田 吉輝
編集後記
/井本 傳枝

今月のメッセージ

聴く・語る・指導する

全生研常任 栗城 順一


私たち教師は日々、子どもたちに抽象的な訓示やリアリティーのない言葉を投げかけてはいないだろうか。

「仲良くしなさい」「いじめはいけません。思いやりを持ちなさい」「とにかく頑張れ」「精一杯努力しろ」と。

子どもたちの耳はこうした言葉の洪水に慣らされ、多くの子どもはそうした言葉に疑問を持たないように育てられてはいないだろうか。その言葉が無意味で無内容なものであろうと、聞き流しつつ、それなりに応答しながら、学校生活を送ってはいないだろうか。

学校のしくみは、教師の形式と抽象的な言葉(指導言)に疑問を持たず、それを形式だけでも守っていれば、集団の中でうまくいくようになっている。学校で「生きていく」には学校秩序の順応主義者になることだと教えているかのようである。しかし、それが生きるに値するものなのかは、子どもたちの様々な「荒れ」や「問題行動」を見れば、一目瞭然である。

学校は「言葉」を教える大事な学びの場にもかかわらず、こうした学校のしくみが言葉への希薄な態度を日々培っているといってもいい。それが子どもたちの感情や思いを表現する言葉を奪っていることにつながっている。

「死ね」「殺す」「うざい」などの表現は、自分の感情を上手に表現できない(言葉を奪われた)結果ではないのか。この現実を直視して子どもと向き合わないと、指導のリアリティーは創れない。

今子どもたちに取り戻したいのは、生活現実に根ざした言葉の一つひとつである。そのために、子どもたちが自分固有の実感・体験・信条・価値観にもとづいて何事かを語ることを保障し、その思いにふさわしい言葉を回復してあげることである。そういう言葉のやりとりができる教師と子どもの関係を創りだしていくことがない限り、指導のリアリティーは生まれず、生活指導たりえないのである。


生活指導における「聴く」「語る」「指導する」というのは、子どもと教師がその置かれている現実を媒介にして相互に自己を主張し合い、目の前の現実を意識化(言葉で表現)することである。また、その現実をより生活しやすくしていくために何が必要かを確認していく作業のことである。

その際、生きるにふさわしい現実を創りだしていくために、対話を簡単に合意に結びつけないようにすべきである。

大事なのは、子ども自身が現実をどう感じ、どうしていきたいのかを子ども自身の言葉で語ることであり、それを教師が意味づけ、教師の考える進むべき方向(よりよい現実)を指し示しながらも、その判断は子どもにまかせることである。それが教師の考えと違っていてもかまわないのである。

対話そのもの、つまり、自己と向き合い、どう生きていくのかを考える場を与える対話こそ、彼らの自立につながるのである。

人というのはなかなか分かりあえない多元性を持った存在である。「話せばわかる」ことにとらわれず、話し合っても合意できないこともあることを認識しつつ、対話を続けることである。

自分の生活現実を背負って対話し続けることこそ大事なのである。その中から少しずつ、真の現実(よりよい世界)を発見していくのである。

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