楽しい体育の授業 2010年1月号
なわ跳びの難ワザ―ダブルダッチを30分で指導

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楽しい体育の授業 2010年1月号なわ跳びの難ワザ―ダブルダッチを30分で指導

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2009年12月8日
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 なわ跳びの難ワザ―ダブルダッチを30分で指導
特集の解説
根本 正雄
実践事例
なわ跳び遊びの指導
〈かけ足跳び〉イメージ!プロボクサーへの道!
森田 美保
〈スキップ跳び〉「トーント・トーント」のリズムをつかませて、スモールステップで練習させる
古井 友樹
〈片足跳び〉つまずきに対応した片足跳びの指導
有川 聡
〈左右開脚跳び〉「ケン・パ」のごっこ遊びから左右開脚跳びへ
小平 和代
〈前後左右跳び〉前後左右跳びなわとび(2人跳び)
加藤 大揮
短なわ跳びの指導
〈1回旋1跳躍〉テクニカルポイントをつかみ、的確な指導を
高井 基行
〈1回旋2跳躍〉リズムを体感させ、繰り返し練習することで1回旋2跳躍をできるようにする
丸山 由里
〈あや跳び〉「きれいな8の字旋回」への指導ポイント
田澤 大吾
〈交差跳び〉Aさせたいなら、Aさせよう
冨高 望
〈二重跳び〉授業開始10分の基礎練習で跳べる子が増える
上木 朋子
長なわ跳びの指導
〈大波・小波〉段階を踏んだ指導で大波小波全員クリア!
齊藤 佳奈子
〈8の字跳び〉8の字跳びは、3人1組で「入る練習」・「出る練習」
藤原 佳澄
〈十文字跳び〉1本のなわだけを見て跳ばせる
寺本 聡
〈ダブルダッチ〉忍法通り抜けの術!でダブルダッチ1回跳び全員クリア
表 克昌
多人数跳びの指導
〈2人向かい跳び〉楽しい2人向かい跳び
松木 康将
〈交互1人連続跳び〉手の動きや立ち位置を事前に確認する
濱本 圭一
〈3人横並び跳び〉心を合わせる「3人横並び跳び」
星野 昌子
〈3人組連鎖跳び〉足音が一つになるように跳ばせる
冨田 元久
ミニ特集 1月 新指導要領で体育授業はこう変わる(なわ跳び)
1年生/1年生でも連続100回跳べるステップ
太田 健二
2年生/跳ばないなわ跳びに挑戦!これは面白い「足ぬき回しの指導」
石橋 健一郎
3年生/組み合わせて多様な動きを作る
鈴木 恭子
4年生/場の用意・巻き込む授業・個に対応のなわ跳び指導
三好 保雄
5年生/集団なわ跳びで、楽しく知的に巧みな動きを高める
辻岡 義介
6年生/6年生でも盛り上がった技のアラカルト
根津 盛吾
ライブで体感!TOSS体育講座
模擬授業で授業のリズム・テンポ・組み立てを体感する
村田 斎
〜TOSS体育フレッシュセミナー東海〜
レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
変化のある繰り返し、畳み掛ける技術で運動量を確保せよ
星野 裕二
マンガで見る楽しい体育指導 (第118回)
根本体育直伝マンガ(1年生最初の短なわの指導の巻)
岩野 節男岩野 紀子
ルール簡単おすすめゲーム・鬼ごっこ
体育館で即できる どの学年でも盛り上がる
並木 孝樹
年間を通して鍛えたい基礎感覚・基礎技能
なわとびをシステム化し、跳感覚・リズム感覚を鍛える
木村 正章
拍手喝采これでYOSAKOIソーランが成功
動きの難しい部分を指導するポイントー基本は授業の「コマとパーツ」にする指導方法だー
三輪 仁志
運動量を保障する体育授業のシステム
ドラマティックに運動量を引き出す
竹森 正人
あの授業映像から「指導技術」を学ぶ
できない子をできるようにする体育の指導I多様な運動を用意することで、子どもの挑戦欲を掻きたてる
郡司 崇人
最新情報を盛り込んだ食の授業 (第31回)
噛んで体を燃やそう!
齋藤 滋
ここが聞きたい!体育授業のQ&A
体育主任の仕事 来年度、体育の研究をしてほしいと言われたのですがどのようにしていけばよいでしょうか?
TOSS体育中央事務局
TOSS体育最前線
「TOSSよさこいソーラン」アメリカへ!
TOSS体育中央事務局
〜「よさこい通信」18号から〜
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
なわ跳び(低学年)
柿崎 厚子
〜1年生。カード&スーパー跳びなわで全員跳べた!〜
なわ跳び(高学年)
小野 一豊
〜二重跳び・三重跳びにチャレンジ!〜
特別支援の子どもも活躍!楽しい体育授業
「できる」喜びを保障するろくぼくの授業
川口 達実
ライフスキルと健康教育 (第94回)
父親が我が子に「自分の仕事」を語るライフスキル
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第213回)
変化は、論理に支えられている
向山 洋一
体育科における学力保障 (第82回)
一生使える フラフープを回す基本ステップ 竹森正人氏の実践
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第97回)
持木 信治
1/30秒単位で見せる子どものよい動きはこれだ! (第34回)
鉄棒シリーズB
佐藤 泰之
〜後方片膝かけ回転・空中逆上がり〜

特集の解説

なわ跳びの難ワザ―ダブルダッチを30分で指導

TOSS体育授業研究会代表

根本正雄


 ダブルダッチは子どもが喜んで行う種目である。中学年になると教師の指導なしで、自分たちで行っている。

 一見難しそうに見える。しかし跳び方の原理が分かり、跳び方の方法が理解できると1年生でも跳べるようになる。

 なわ跳び同好会の大学生が、以前私の勤務していた小学校で、ダブルダッチの指導をしてくれた。指導前に打ち合わせを持った時に、次の質問を大学生にした。

「小学4年生、4時間の指導でダブルダッチができるようになりますか」

 リーダーは即座に「はい、できます」と即答された。

 私は半信半疑であった。以前、著名な実践家のダブルダッチの授業を参観したことがある。

 1時間の授業で、3分の1の子どもができるのが精一杯であった。最後はできない子どもに「なぜ跳べないのだ」と怒っていた。

 子どもを怒るのではなく、自分の指導を反省しなければならないと思った。そういう出来事があったので、余計に関心があった。

 学生は「ダブルダッチは誰でもできます」と断言したのである。実際に学校に来て、全校の子どもに指導してくれた。

 最初の10分間は学生の演技発表であった。軽々と楽しそうに跳んでいる。一つの技が終わるたびに子どもからは歓声があがった。

 発表が終わるといよいよ子どもへの指導が始まった。「ダブルダッチが跳べる方法は、次の三つです」と言って説明をしてくれた。

@ なわを回している人の側から入る。

A なわが上に上がったときに入る。

B 真ん中で跳ぶ。

 説明はそれだけである。後は実際に跳んで見せてくれた。そのあとすぐに三つのグループに分かれて、全学年に指導してくれた。

 1年生のグループを見ていたが、あっという間に跳べるようになった。

 よく見ていると、回し手の大学生が、最初はゆっくりとコの字型に回している。なぜコの字型かというと、子どもの立つ位置が真ん中ではなく、手前なのである。

 そのために、大きく回さないと引っかかってしまう。子どもの動きに合わせて、回し手が配慮していた。だから全員が跳べるようになったのである。

 跳び始めると次第に真ん中で跳べるようになった。するとスピードも出てリズミカルに跳べるようになった。 ある1年生の子どもは回転をしながら跳んでいた。1年生だけではなく、他の学年でも同じである。

 全員とはいかなかったが、半分近くの子どもはすぐに1回転して跳んでいる。

 こんなに簡単にできるとは思いもよらなかった。私も挑戦したが、すぐに10回ほど跳べるようになった。

 学生の言ったことに間違いはなかった。約30分間の発表と練習であったが、子どもは楽しく過ごすことができた。

 この指導を見て、ダブルダッチは、誰でもいつでもどこでも跳べるという確信を持つことができた。

 本特集ではダブルダッチのように、1年生でもできる指導法が、各種目ごとに紹介されている。次の項目でまとめてあるので、実践して欲しい。

@ 教材

A つまずきの原因

B できるようになる方法

C 授業の実際

D 結果

E 留意点

 どの子どもにも跳べる喜びを体験させて欲しい。

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      明治図書

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