楽しい体育の授業 2005年6月号
4時間で25メートル泳げるとっておきの指導

K187

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楽しい体育の授業 2005年6月号4時間で25メートル泳げるとっておきの指導

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2005年5月6日
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 4時間で25メートル泳げるとっておきの指導
特集の解説
根本 正雄
実践事例
ちょうちょう背泳ぎ
水に顔をつけられない子にも有効なちょうちょう背泳ぎ
長崎 加州男
誰でもできるちょうちょう背泳ぎ
渡辺 良平
安心感をもたせることで、どの子もちょうちょう背泳ぎが伸びる
岩崎 政則
支持つきで体感させて次第に支持をはずしていく
雨宮 久
クロール
クロールで25メートル達成のためにはずせないポイント
溝端 達也
次第に補助を少なくする
木田 庄継
ばた足を教えず、ゆったり泳ぐことを教えよう!
太田 敬祐
クロール25メートル93%達成のとっておきの5つの技
上木 信弘
平泳ぎ
呼吸力をつけることを核とする
鈴木 智光
け伸び姿勢で回数を少なく泳ぐ
池町 徹也
25メートル完泳率97%!おすすめグッズと指示
芹沢 晴信
息継ぎと腕を中心とした練習で平泳ぎをマスターする
松崎 力
背泳ぎ
背浮きと呼吸法を徹底マスター
河野 和正
ポイントは、小指と耳
小路 健太郎
背泳ぎは慌てず、呼吸を大切に!
堀井 郁子
背浮きができれば、25メートル泳げる!
古川 光弘
バタフライ
「個別評定」を使ってバタフライを泳げるようにさせる
太田 輝昭
2キックで呼吸ができたら簡単だ
松澤 正仁
特集外企画 YOSAKOIソーラン対談 長谷川岳×根本正雄
YOSAKOIソーランで日本の子供が変わる
割石 隆浩
ライブで体感!TOSS体育講座
基礎学力を保障する体育授業のマニフェスト
竹森 正人
レベルアップ こうすれば体育授業が楽しくなる
運動が「できる」力の捉え直し
久保 健
マンガで見る楽しい体育指導 (第63回)
根本体育直伝マンガ(伏し浮きの巻)
岩野 節男
授業のつかみは最初の1分で決まる (第3回)
始めてしまうから集中する
前川 善治
体を意識させる器械運動の指導 (第3回)
逆上がりB
中村 賢
〜脚の付け根を意識させる・ステップ3〜
保護者も感動!よさこいソーラン (第3回)
子供の夢の実現に動き出した保護者
宮野 正樹
常識を疑え!この動き (第3回)
踏み切りの極意は歩幅にあり
根津 盛吾
微細技術で子供が燃える (第3回)
教師の笑顔
渡辺 喜男
全校動かす体育主任の仕事術 (第3回)
基礎・基本調査をする
並木 孝樹
インターネットの活用で授業が3倍上手になる! (第3回)
長なわの記録は10倍にも伸びる
武藤 淳一
ビジュアルに学べる保健の学習 (第3回)
危険に出遭った時、どう回避するか
戸井 和彦
TOSS体育授業研究会報告
応援団文化を創る
山口 浩彦
TOSS体育最前線
基礎学力を保証する「体育授業のマニフェスト」
TOSS体育中央事務局
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
クロール
下山 真二
〜「バタ足・腕のかき・息継ぎ」を細分化してチェックしよう〜
平泳ぎ
久保寺 千広
〜平泳ぎチェックカード〜
子供が楽しみにするライフスキルの実践
エアガンの危険性を考える
臼井 俊男
ライフスキルと健康教育 (第39回)
コーチング(3)
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第158回)
研究論文には何を書くのかを意識すること
向山 洋一
体育科における学力保障 (第27回)
村田正樹氏の授業 逆上がりから後方支持回転に発展させるスモールステップ
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第42回)
テクニカルポイントはここだ! (第3回)
平泳ぎのキックを覚えよう
横浜北YMCA
〜キックの導入〜

特集の解説

4時間で25メートル泳げるとっておきの指導

TOSS体育授業研究会代表

根本正雄


 体育指導の時間が削減され、水泳も従来より指導時間数が減った。短時間で効果のあがる指導をしていく必要が、今まで以上にある。

 本特集では、4時間で25メートル泳げるとっておきの指導法が紹介されている。

 鈴木智光氏の平泳ぎの段階的指導を昨年、体育講座で見させていただいた。短時間で見事に平泳ぎの指導をされていた。

 今までにない、斬新な指導であった。実際のプールを使用しての指導であったために、具体的に指導を見ることができ勉強になった。

 短時間で平泳ぎの苦手な教師が見事に上達し、指導の素晴らしさに驚いた。今までにない方法であった。次に鈴木氏の段階的指導を紹介する。

@ヘルパーをつける。

Aキックをしないで泳ぐ。

B足をだらんとしてゆっくり泳ぐ。

 ・4秒間けのびをしなさい。

 ・イチ、ニー、サン、シー、パッと泳ぎます。

Cかかとが少し浮くくらいで泳ぐ。

 ・呼吸と手のリズムがあえばいいのです。

 ・足を入れると3つになるので難しいのです。

 ・30分間泳ぐと呼吸と手のリズムがあってきます。

Dキックを入れて泳ぐ。

 ・4秒間は我慢して泳ぎます。

 ・200〜300メートル泳いだらキックをいれます。

・最後足をあわせると自然にカエル足になっていきます。

・「けって、あわせて、ダラーン」「けって、あわせて、ダラーン」のリズムです。

・あわせてという指示だけでドルフィンがカエル足になります。

Eカエル足で泳ぐ。

 ・中間を教えます。開いてパチンです。

 約30分という短い時間にこれだけの内容を指導された。これは平泳ぎの指導として優れている。

 参加された方々の泳ぎが見事に変わったのである。力の抜けたリラックスした泳ぎになったのである。

 25メートル泳げるようになった方がいたというのも素晴らしかった。「キックをしないで泳ぐ」というのが分かりやすかったである。手と足と呼吸の三つを入れるとバランスが崩れてしまう。

 そこで、最初はキックを入れないで泳ぐという指導を行った。確かにそうすると泳ぎやすくなった。

 「けって、あわせて、ダラーン」という指示も効果があった。リズム言葉になっているので動きのイメージがつかみやすいのである。

 「指示だけでドルフィンがカエル足になります」という説明は事実であった。

 カエル足にするには容易ではないが、指示だけで、自然にカエル足になっていったのである。

 短時間で泳げるようになったのは次の理由からである。

@運動の原理・原則にあった指導を行った。

A段階的な指導を小刻みに行った。

B動きを引き出す言葉かけが適切であった。

 そのために、短時間で効果のある指導ができたのである。本特集では、鈴木氏のような短時間でできる指導を次の項目で紹介してある。

@運動の原理・原則

A段階的な指導

B動きを引き出す言葉かけ

 4時間分の流れを示し、誰でも指導できるように示してある。実際に試していただきたい。

 短時間で泳げる指導法を活用していくことが、指導時間が短くなったカリキュラムには大切である。

 誰もが泳げるようになる方法を学び、泳ぐ楽しさを子供たちに体験させていってほしい。本特集には、短時間で泳げる指導のコツが示されている。

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