楽しい体育の授業 2002年7月号
どう変わる水泳指導・準備ポイント18

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楽しい体育の授業 2002年7月号どう変わる水泳指導・準備ポイント18

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2002年6月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 どう変わる水泳指導・準備ポイント18
特集の解説
根本 正雄
実践事例
低学年/浮く・泳ぐ
遊びながらの基本の運動
金子 政利
仲間と楽しく競争する
井川 裕子
中学年/クロール・平泳ぎ
中学年では、泳法よりも呼吸法の指導を!
中嶋 敦
け伸びから、たった1回の呼吸までの指導
望月 健
高学年/クロール・平泳ぎ
つまずきに応じた指導法
鈴木 利哉
見通しをもたせてつまずきを克服
梅田 悦子
中学年/背泳ぎ
顔を水につけられない子供に有効な背泳ぎ
末永 賢行
背泳ぎは2人組で、楽しく取り組む
小路 健太郎
高学年/背泳ぎ
すべての子供に背浮き、背泳ぎを体験させる
石本 康一郎
水泳指導は背泳ぎから
野崎 明
中学年/スタート
足からのとびこみ100回
谷岡 眞史
段階を追ったスタート指導で恐怖心を克服
平中 健也
高学年/スタート
危険を回避できるスタート指導
小峯 学
スタート指導はステップを踏んで
人見 克哉
低学年/着衣泳
衣服を着けて、水遊び感覚で
村田 斎
中学年/着衣泳
水の重さと着衣泳の必要性を実感させる
坂田 幸義
高学年/着衣泳
着衣泳を全学年で実施するための戦略
根津 盛吾
1時間完結の着衣泳指導
藤田 昌一
ミニ特集 体育授業の基礎・基本「水泳」の実践
様々な泳法の基礎としての背浮きの指導
阪本 一英
苦手な子には、できる楽しさを体感させ、自信をもたせる
小田原 誠一
クロールができるようになる基礎・基本
太田 敬祐
一斉学習からの脱皮
藤井 喜一
呼吸を意識した手のかきに重点を置いた指導
波戸内 勝彦
ライブで体感!TOSS体育講座
片々の技術が授業を変える
村田 斎
レベルアップ!ここが体育授業のポイント
一人一人の子供の心と体がそれぞれの輝きで光るように
岩井 邦夫
マンガで見る楽しい体育指導 (第28回)
根本体育直伝マンガ(水泳の巻)
岩野 節男岩野 紀子
運動量アップ!この運動はこの場作りで
ぞうきんがけリレーで背筋力を
鈴木 智光
知的な体育発問・指示はこれだ!
呼吸のリズムをつくる手の動き
川口 達実
これでバッチリ!体育授業のマネジメント
場の準備・片付け
竹森 正人
どの子も熱中!学級がひとつになる体育ゲーム
風船だから場所も時間も手軽に
西田 幸二
苦手な子供も参加できるニュースポーツ
宝運びゲームからはじめよう! 「フラッグフットボール1」
石橋 健一郎
運動会にイチオシ!この種目が子供を変える
応援合戦はシンプルにかっこよく
山口 浩彦
誌上授業ビデオ診断
陸上運動(リレー)
成重 幸一
体育授業のシステム化 (第4回)
主運動教材設定の原理原則(2)
渡辺 喜男
〜運動量の確保〜
TOSS体育研究会報告
指導技術を追究する鉄棒指導研究会
辻岡 義介
TOSS体育最前線
全校で「着衣泳」を!
駒井 隆治
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
マット遊び(低学年)
松本 史彦
〜ごろんたのしゅぎょうカード〜
マット運動(高学年)
齋藤 年国
〜学習カードはあくまでも補助的に〜
小学校「保健」の授業作り12のアイデア (第4回)
「現場検証」で安全パトロール(1)(2)
近藤 真庸
ライフスキルと健康教育 (第4回)
対話改造ロールプレーイング(1)
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第123回)
「食育」をすすめよう
向山 洋一
体育科における到達度評価 (第4回)
フラッグフットボールの習熟過程
根本 正雄
〜内田雄三氏のフラッグフットボールの授業〜
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第7回)
テクニカルポイントはここだ! (第4回)
後転はマットの基礎・基本!
並木 孝樹

特集の解説

どう変わる水泳指導・準備ポイント18

千葉市立弥生小学校

根本正雄


 今回の学習指導要領の改訂で水泳の内容の取り扱いは、次のようになっている。


@ 示された全ての内容は(クロール、平泳ぎ)は、第5・6学年のいずれかの学年に分けて指導することができる。

A 地域や学校の実態に応じて背泳ぎを加えて指導することができる。

B 「クロール」及び「平泳ぎ」の指導については、スタートも取り上げること。その際、安全に十分留意すること。

C 着衣のまま水に落ちた場合の対処の仕方については、各学校の実態に応じて取り扱うことができる。


 本特集では、以上の観点から水泳指導のあり方についての実践がまとめられている。

 @では、クロール、平泳ぎは、第5・6学年のいずれかの学年に分けて指導することができるとある。

 学校の指導計画を作成する上で、どのような配慮をされたのか、どのような指導をされたのかの実践例が示されている。たとえば、次のような内容が考えられる。

〇各内容をゆとりをもって行なうために5学年で、クロール、平泳ぎのいずれかを指導する。

〇6学年では5学年で行なわなかった内容を指導する。

〇クロール、平泳ぎのつまずきに応じた指導法について。

 Aでは、地域や学校の実態に応じて「背泳ぎ」を加えて指導できるとなっている。背泳ぎをどのような実態でどのような指導をされたのかが示されている。

 今まで、例示にはクロール、平泳ぎしか入っていなか

った。今回は背泳ぎを指導してもよいとなっている。背泳ぎが入ってきた背景、及び有効な指導法についての実践例が示されている。

 Bでは、「クロール」及び「平泳ぎ」の指導については、スタートも取り上げることとなっている。今まではスタートの指導は安全上の配慮から入っていなかった。

 スタートの入ってきた背景、スタートの段階的な指導、安全面での配慮などが示されている。

 Cでは、着衣泳についての実践が紹介されている。学校週5日制になり、子供たちは川や海での活動が増えるかと思われる。

 着衣のまま水に落ちた場合の対処の仕方を体験しておくことは、生命の安全のために大切である。

 各学校での実践について、具体的なカリキュラムが示してある。

 学校の水泳指導では、平泳ぎ、クロール、背泳ぎなどを中心に行なう。どの泳法が適しているかは児童や生徒によって異なる。

 どの泳法でも泳げることが必要であるが、自分の得意な泳法を身に付けさせる。それが命を守り、泳ぐ楽しさにつながっていく。

 着衣泳は、水中で自分で自分の身を守る方法である。着衣では水着の時より泳げる距離は減少する。次のような学習をさせる。

 1.着衣で水に落ちた時の体験

 2.着衣での泳法と泳ぎ方

 3.着衣・履物の種類と泳力の関係

 4.浮き具の利用と方法

 水の事故にあった時に、着衣泳を体験しているかで大きな違いが出る。


〈参考文献〉

『これ一冊でわかる着衣泳実技トレーニング』荒木昭好・野沢巌編著(山海堂)1995

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