- 特集 どう変わる水泳指導・準備ポイント18
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特集の解説
どう変わる水泳指導・準備ポイント18
千葉市立弥生小学校
根本正雄
今回の学習指導要領の改訂で水泳の内容の取り扱いは、次のようになっている。
@ 示された全ての内容は(クロール、平泳ぎ)は、第5・6学年のいずれかの学年に分けて指導することができる。
A 地域や学校の実態に応じて背泳ぎを加えて指導することができる。
B 「クロール」及び「平泳ぎ」の指導については、スタートも取り上げること。その際、安全に十分留意すること。
C 着衣のまま水に落ちた場合の対処の仕方については、各学校の実態に応じて取り扱うことができる。
本特集では、以上の観点から水泳指導のあり方についての実践がまとめられている。
@では、クロール、平泳ぎは、第5・6学年のいずれかの学年に分けて指導することができるとある。
学校の指導計画を作成する上で、どのような配慮をされたのか、どのような指導をされたのかの実践例が示されている。たとえば、次のような内容が考えられる。
〇各内容をゆとりをもって行なうために5学年で、クロール、平泳ぎのいずれかを指導する。
〇6学年では5学年で行なわなかった内容を指導する。
〇クロール、平泳ぎのつまずきに応じた指導法について。
Aでは、地域や学校の実態に応じて「背泳ぎ」を加えて指導できるとなっている。背泳ぎをどのような実態でどのような指導をされたのかが示されている。
今まで、例示にはクロール、平泳ぎしか入っていなか
った。今回は背泳ぎを指導してもよいとなっている。背泳ぎが入ってきた背景、及び有効な指導法についての実践例が示されている。
Bでは、「クロール」及び「平泳ぎ」の指導については、スタートも取り上げることとなっている。今まではスタートの指導は安全上の配慮から入っていなかった。
スタートの入ってきた背景、スタートの段階的な指導、安全面での配慮などが示されている。
Cでは、着衣泳についての実践が紹介されている。学校週5日制になり、子供たちは川や海での活動が増えるかと思われる。
着衣のまま水に落ちた場合の対処の仕方を体験しておくことは、生命の安全のために大切である。
各学校での実践について、具体的なカリキュラムが示してある。
学校の水泳指導では、平泳ぎ、クロール、背泳ぎなどを中心に行なう。どの泳法が適しているかは児童や生徒によって異なる。
どの泳法でも泳げることが必要であるが、自分の得意な泳法を身に付けさせる。それが命を守り、泳ぐ楽しさにつながっていく。
着衣泳は、水中で自分で自分の身を守る方法である。着衣では水着の時より泳げる距離は減少する。次のような学習をさせる。
1.着衣で水に落ちた時の体験
2.着衣での泳法と泳ぎ方
3.着衣・履物の種類と泳力の関係
4.浮き具の利用と方法
水の事故にあった時に、着衣泳を体験しているかで大きな違いが出る。
〈参考文献〉
『これ一冊でわかる着衣泳実技トレーニング』荒木昭好・野沢巌編著(山海堂)1995
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- 明治図書