楽しい体育の授業 2002年5月号
器械運動―変わった点の指導のポイント

K150

«前号へ

次号へ»

楽しい体育の授業 2002年5月号器械運動―変わった点の指導のポイント

紙版価格: 869円(税込)

送料無料

電子版価格: 782円(税込)

Off: ¥87-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
保健・体育
刊行:
2002年4月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 器械運動―変わった点の指導のポイント
特集の解説
根本 正雄
実践事例
易しい運動遊び
マット運動・前転
佐藤 正治
マット運動・後転
菅 咲子
マット運動・開脚前転
末宗 昭信
マット運動・開脚後転
堀井 郁子
マット運動・側方倒立回転
藤本 敬介
マット運動・首倒立・頭倒立
小松 和重
跳び箱運動・開脚跳び
井上 孝平
跳び箱運動・かかえ込み跳び
吉田 博実
跳び箱運動・台上前転
野口 澄
跳び箱運動・頭はね跳び
太田 政男
鉄棒運動・足かけ振り上がり
西山 喜一郎
鉄棒運動・逆上がり
杉本 友徳
鉄棒運動・かかえ込み回り
中川 貴如
鉄棒運動・後方膝かけ回転
漆山 仁志
鉄棒運動・前方膝かけ回転
細羽 正巳
鉄棒運動・後方支持回転
奥山 昭仁
鉄棒運動・前方支持回転
尾上 知生
集団運動マット
前転・後転
深谷 健次
開脚前転・開脚後転
迫田 一弘
側方倒立回転
阪下 誠
集団運動跳び箱
開脚跳び
渡辺 喜男
かかえ込み跳び
山下 敏彦
台上前転
坂本 和康
集団運動鉄棒
逆上がり
波戸 裕幸
後方支持回転
八和田 清秀
踏み越し下り
渡辺 良平
補助具 マット
前転・後転
鈴木 康一
開脚前転・開脚後転
吉谷 亮
側方倒立回転
高橋 恒久
補助具 跳び箱
開脚跳び
中原 勇治
かかえ込み跳び
稲田 尚誠
台上前転
福永 誠二
頭はね跳び
吉田 豊
補助具 鉄棒
逆上がり
水田 孝一
前・後膝かけ回転
吉田 高志
前・後方支持回転
青木 勝美
ミニ特集 体育授業の基礎・基本「跳び箱運動」の実践
台上前転ができるようになる基礎・基本
駒井 隆治
「基礎的なゲーム」から「頭はね跳び」まで
古川 光弘
繰り返しで基礎・基本を身に付ける
団野 晶夫
すばやい場作り
吉岡 剛
運動のつながりを考えて指導する
下山 真二
ライブで体感!TOSS体育講座
体育の指導技術を高める
村田 斎
レベルアップ!ここが体育授業のポイント
よい体育授業のポイントは学級づくりから
藤井 喜一
マンガで見る楽しい体育指導 (第26回)
根本体育直伝マンガ(頭はね跳びの巻)
岩野 節男岩野 紀子
運動量アップ!この運動はこの場作りで
準備のいらない低学年の運動遊び
松澤 正仁
知的な体育発問・指示はこれだ!
教師はマジシャン
表 克昌
これでバッチリ!体育授業のマネジメント
リズム太鼓を使ってグループを作ろう!
小笹 宗男
どの子も熱中!学級がひとつになる体育ゲーム
シンプルなものをみんなでやるから楽しい
寺本 聡
苦手な子供も参加できるニュースポーツ
「ティーボール」
久保寺 千広
運動会にイチオシ!この種目が子供を変える
目指せ、ベストカップル!
後藤 一則
誌上授業ビデオ診断
yosakoiソーラン
割石 隆浩
体育授業のシステム化 (第2回)
準備運動システムの原理原則
渡辺 喜男
TOSS体育研究会報告
中学生を授業に引きずり込む
大石 貴範
TOSS体育最前線
「こんな体育の授業をやってほしい!」
駒井 隆治
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
跳び箱遊び(低学年)
近藤 由佳
〜跳び箱に楽しくチャレンジ!!〜
跳び箱運動(高学年)
西尾 文昭
〜集団連続跳びで美しい演技に挑戦〜
小学校「保健」の授業作り12のアイデア (第2回)
給食メニューは「いろいろ食品」の“代表選手”
近藤 真庸
ライフスキルと健康教育 (第2回)
ソシアルヘルスの教育
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第121回)
基本は「型」を教えることである
向山 洋一
体育科における到達度評価 (第2回)
タオルを使った短距離走の指導
根本 正雄
〜評価基準・方法の明確化〜
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第5回)
テクニカルポイントはここだ! (第2回)
器械運動の基本は倒立から!
並木 孝樹

特集の解説

器械運動―変わった点の指導のポイント

千葉市立弥生小学校

根本正雄


 新学習指導要領実施に伴い、どこがどのように変わったのかという声を聞く。本号では、器械運動について具体的に変わったところを取り上げ、検討している。学習指導要領に示された器械運動の内容は次の通りである。

1 自己の能力に適した課題をもって次の運動を行い、技に取り組んだり、できる技を繰り返したり、組み合わせたりすること。

ア マット運動及び鉄棒運動について、技に取り組んだり、できる技を繰り返したり、組み合わせたりすること。

イ 跳び箱運動について、支持跳び越しをすること。

(以下省略)

 主な改訂点は次の通りである。

@「技に取り組んだり」を加えて示したこと。

A「マット運動及び鉄棒運動について」は、「できる技を繰り返したり組み合わせたり」と改めたこと。

 @については、器械運動では技ができるようになることが強調され過ぎないように、易しい場を選んだり補助具を活用したりして、自分の力に合った技に取り組めるように付け加えられた。

 Aについては、@と同じ趣旨で示されている。また、器械運動の指導上の留意点としては次のような点が挙げられている。

@初歩的な段階の児童には、「技」に関連したいろいろな易しい運動遊びを豊富に経験させて、器械に意欲をもって取り組むことができるようにする。

A器械運動の楽しみ方を広げたり、児童一人ひとりの今もっている力を互いに発揮し合ったりするために、それぞれの運動に集団で取り組み、一人ひとりができる技を組み合わせて演技するような活動に発展させることもできる。

B一人ひとりの児童が自己の技能の程度に応じた「技」を選んだり、課題が易しくなるような場を工夫したり補助具を活用したりして取り組むことができるようにする。要約すると次の3点である。

@「技」に関連したいろいろな易しい運動遊びを豊富に経験させる。

A集団で取り組み、技を組み合わせて演技する。

B補助具を活用する。

 本特集では、以上の3点から「新学習指導要領の改善点」の実践が紹介されている。

 「技」に関連したいろいろな易しい運動遊びを豊富に経験させる実践については、これまで法則化体育授業研究会が明らかにしてきている。

 特に基礎感覚づくり、基礎技能づくりを通して開発し、多くの実践事例もある。それらをもとに新たな運動遊びが紹介してある。

 「技」に関連した易しい運動遊びは、下位運動、運動のアナロゴンとも言われている。

 集団での取り組みについては、林恒明氏の開発された二重跳びリレー、逆上がりリレーなどがある。

 1人で跳んだり回ったりしても楽しめるが、集団で運動することにより仲間との関わり合いが生まれ、楽しくゲーム感覚で取り組め、技能も高まってきている。

 また、高橋健夫氏の実践されている跳び箱3台、4台での連続跳びの実践もある。

 集団で跳び越すことによって動きのリズムができ、1人で跳ぶよりも動きの質が高まる。また集団で跳び越せた時の達成感は大きいものが見られる。

 できない子供にとって最も有効なのは、補助具の活用である。スーパーとびなわ、くるりんベルトなどの補助具の活用による実践も紹介されている。

 小さな補助具、小さな手立てをいつ、どこで使用すれば効果的かが示されている。できない子供が1人で練習できる補助具であれば最高である。

 本特集では、以上のような新学習指導要領・器械運動の変わった点についての実践例が紹介されている。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ