楽しい体育の授業 2000年9月号
学年別授業参観で受けるネタ集

K128

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楽しい体育の授業 2000年9月号学年別授業参観で受けるネタ集

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2000年8月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 学年別・授業参観で受けるネタ集
特集の解説
根本 正雄
実践事例
1年
お話の国で楽しいマット遊び
吉田 亮子
見て見て 忍者大好き
山口 弘夫
やわらかいモノを使った授業参観
松原 秀樹
2年
ワクワク「しゅぎょう」にんじゃワールド
前島 光一郎
楽しい基礎感覚づくりと「向山式指導」
漆山 仁志
競争原理を働かせ、授業を盛り上げる
佐々木 真
3年
にこにこスキンシップで人運び
石原 惠理
全員が楽しめる鉄棒運動の導入
宍戸 威之
体ほぐしで子供ニコニコ、保護者安心
山口 正仁
4年
保護者も安心「じゃんけん双六」
前谷 良雄
どの子も熱中 ホッケー型・跳び箱サッカー
白石 周二
苦手な子が大活躍、それいけ!前転キッズ
中地 直樹
5年
親子で燃える!ソフトバレーボール
佐藤 政臣
先生は僕より小さかったんだ!
大島 哲也
男女混合バスケットボール
稲田 徹也
6年
親子で熱中!ソフトバレーボール
喜屋武 仁
子供も保護者も笑顔いっぱい!ソフトボールの授業
団野 晶夫
向上的変容と障害物リレーで盛り上げる
伊藤 孝之
ミニ特集 新学習指導要領「鉄棒運動」指導のポイント
活動の場を工夫し、鉄棒を楽しもう
冨永 泰寛
鉄棒運動の過程を楽しむ三つのポイント
村上 幸宏
くるりんベルトをつかって楽しく
末宗 昭信
子供たちが自ら取り組む「鉄棒」を目指して
小林 宏
今できる技で楽しむ活動の工夫と基礎になる感覚を育てる
松本 明
「くるりんベルト」で技に「取り組ませる」ことが重要である
根本 直樹
写真で見る指導のポイントとコツ
第一回法則化体育上達講座(金沢)
村田 斎
知っておくと役立つ心と体の話
生命とメイク・ア・ウィッシュ
石黒 修
マンガで見る楽しい体育指導 (第6回)
根本体育直伝マンガ(陸上運動の巻)
岩野 節男岩野 紀子
スポーツと健康づくり (第6回)
一日の栄養所要量知ってますか
並木 孝樹
法則化体育最前線
金沢上達講座
駒井 隆治
できなかった子ができた! 子供に学ぶ成功事例 (第6回)
根本式かかえ込み跳び指導法(その2)
根津 盛吾
誰にでもできるこどもかっぽれの指導 (第18回)
個別評定のポイントU
大賀 由里子
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
跳び箱遊び
大谷 和明
〜小さな変化で基礎体力づくり〜
跳び箱
小林 篤史
〜習熟過程をふまえた跳び箱カード〜
誌上授業ビデオ診断
ゲーム「鬼遊び」
白戸 禎子対馬 純子
全国ネットワーク
法則化体育関東支部は2000年に飛躍する
根津 盛吾
サークル紹介
法則化 相模原サークル
金子 史
授業の腕を高める論文審査 (第101回)
授業での視点を明確にする
向山 洋一
授業に役立つ「体ほぐし」12選 (第6回)
伝承遊びを取り入れた体ほぐし
根本 正雄
〜だるまさんがころんだ〜
世界と日本の性教育 (第6回)
イギリスの性教育(1)
武田 敏
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース
こうすればできる! (第6回)
かかえ込み跳び
渡辺 喜男

特集の解説

学年別・授業参観で受けるネタ集

千葉市立あやめ台小学校

根本 正雄


 授業参観で子供が喜ぶのは体育の授業である。体育は子供の活動欲求を満たすことができる。

 学年始めや学期始めの授業参観で、体育の授業をする場合にどんな教材を行ったらよいのかという問題がある。

 運動の苦手な子供も楽しく参加できるようにするには、どのような教材を扱ったらよいのであろうか。

 それには、次の三つの条件が必要である。


 1.誰でも参加でき、運動量がある教材。

 2.力や技の伸びがみられる教材。

 3.仲間づくりのできる教材。


 授業参観で保護者が関心あるのは、自分の子供の動きである。どんな子供でも力一杯運動できる教材であれば、保護者は安心して参観できる。

 リレーや鬼遊びは、全力で走る姿を見ることができる。全力で走る中で、子供の成長の様子を知ることが可能である。

 授業参観では技能差の出る教材は避けた方がよい。技能の高い子供は喜んで活動するが、技能の低い子供は見られることに抵抗がある。

 どの子供も力一杯参加できる教材であれば、子供は安心して参加できる。体ほぐしの教材はその点適している。技能差の少ない教材だからである。人との競争や技能差がないので、見ていて楽しい。

 開脚跳びが授業参観で人気があるのは、向山式指導で全員が跳べるようになるからである。

 短い時間で力や技の伸びがみられる教材である。参観にきた保護者が、目の前で我が子が跳べるようになれば感動し、教師への信頼も厚くなる。

 基礎技能を培っておいて授業参観で成果を発表するのもよい。なわ跳びや鉄棒などは習熟に時間がかかる。しかし、習熟すると出来映えがよいので成果の伸びが目に見える。

 子供の努力の跡が分かり、頑張りの様子が見える教材が適している。そのためには、事前に準備しておくことである。

 最後は、仲間づくりのできる教材である。ソフトバレーボールは、ルールが簡単で誰でも参加できる。

 ボールも柔らかいので、さほど技能も必要としないでできる。

 一つのボールをみんなで協力してつないで、相手チームに返していく中で仲間づくりができていく。

 保護者は、仲間と楽しく運動している姿を見て安心する。みんなと一緒に学んでいることによって、楽しい学校生活を送っているのを感じとるのである。

 楽しいゲーム感覚で何度も挑戦できるように工夫された内容があれば、運動の苦手な子供も進んで学習に参加していく。

 本特集では、そのような教材(ネタ)が紹介してある。教材は、基本的に次の項目で示してあるですぐに追試が可能である。


(1) タイトル

(2) 教材(ネタ)の説明

(3) 準備するもの

(4) 方法

(5) 場作り

(6) 授業の概要(発問・指示)

(7) 留意点

(8) 参考文献


 実際の授業参観で試していただきたい。うまくいった報告、うまくいかなかった報告などお送り頂ければ幸いである。

 多くの実践を通して、授業参観のネタを集めたい。

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