学校マネジメント 2009年12月号
「生徒指導の手引き」改訂と規範意識の育成

J637

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学校マネジメント 2009年12月号「生徒指導の手引き」改訂と規範意識の育成

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2009年11月4日
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「生徒指導の手引き」改訂と規範意識の育成
「生徒指導の手引き」改訂の動きをどうとらえるか
理念モデルと実践モデルの提言ができるか
栗原 慎二
自己統制力と集団的な関係能力の育成
玉井 康之
ふれあいと自他発見
片野 智治
社会規範の流動化・価値観の多様化と「生徒指導の手引き」改訂の方向
「基礎・基本」は「不変・不動」
野口 芳宏
「公」を基軸とした生徒指導を期待する
貝塚 茂樹
国際社会の範として異質な他者への博愛を育む道徳教育を
杉森 伸吉
今、どんな「生徒指導の手引き」改訂が必要なのか
「全国学力・学習状況調査の結果」からみた生徒指導の課題
曽山 和彦
「教育相談の場」からみた生徒指導の課題
会沢 信彦
「逸脱行為への対処」からみた生徒指導の課題
石橋 昭良
「特別支援教育」からみた生徒指導の課題
林 知代
「生徒指導の手引き」に盛り込む規範意識―子どもの現実から考える
校長発「生徒指導の手引き」改訂への提言
安井 俊夫
教頭発「生徒指導の手引き」改訂への提言
稲垣 孝章
生徒指導主任発「生徒指導の手引き」改訂への提言
芹沢 晴信
特別支援教育発「生徒指導の手引き」改訂への提言
林 孝
保護司発「生徒指導の手引き」改訂への提言
木下 崇子
学校事務職員発「生徒指導の手引き」改訂への提言
檜山 幸子
学校は人間関係のスキルをどう教えてきたか&教えるべきか
人間関係のスキルと「いじめ」への取り組み
宮当 信行
人間関係のスキルと「特別支援教育」への取り組み
浅沼 誠
学校で取り組む“子どもの健全な人格形成”への課題
不登校への取り組み課題
松井 克彦
学習習慣づくりへの取り組み課題
高山 宗寛
家庭教育へのアプローチのポイント
山田 一
「道徳の時間」における取り組み課題
生越 詔二
担任がする週目標づくりの課題
石川 裕美
規範意識を育てる「学校生活の決まり・規則」―改訂への提言
社会で許されないことは学校でも許されない
齋藤 勉
ローカルルールや価値のすり合わせを大切にした折り合いの指導・援助
八巻 寛治
部活動経営からルールを考えてみる
染谷 幸二
健全な人格形成につながる規範意識の育成―褒める場面・叱る場面で考える
どうすれば子どものこころに届けられるか
深谷 和子
褒めて、示すことで育てる
水谷 美穂子
「褒める」も「叱る」もタイミング
梅津 典子
褒める内容と事実を現場写真で全体に示し確認、叱る内容をその場面で個別に確定する
菅澤 孝年
活用される「新・生徒指導の手引き」―私が作成するとしたら
謙虚な教師の後ろ姿
廣瀬 裕一
よい行動をルールにしよう
菱田 準子
逸脱許容化時代の「要理解生徒」指導
新富 康央
指導の流れとシートを示す
吉澤 克彦
小学校英語授業をこうつくる (第9回)
小学校外国語活動の授業づくりを楽しむ
多田 孝志
校長室の環境づくり (第9回)
接遇の場・研究の場としての校長室
駒井 隆治
講話で語る祝日の由来 (第9回)
全員分の「ハッピー・バースディ」
小松 眞
教師の人間力―キー・コンピテンシーを考える (第9回)
言葉の力
立田 慶裕
学校は何を期待されているか―新指導要領が刺激したもの (第9回)
カリキュラムの接続に向けた幼小連携
無藤 隆
私から見た“全国学テの光と影” (第9回)
「学テ」が表す学力観を授業改善のきっかけに
谷口 和也
大阪“教育の陣” (第9回)
指導主事奮戦記(その5)
八尾 晋悟
新指導要領の学力観と学力評価の方向 (第9回)
評価にこだわる実践研究によって、学力と指導力の向上を
加藤 明
担任への不満―親の本音の拾い方 (第9回)
開かれた信頼できる学校へ
高濱 正伸
〜よりよい学校づくりのための塾からの提案H〜
編集後記
樋口 雅子江部 満
こんなことご存知? 学校のトレンディ (第9回)
新型インフルエンザへの学校の対応
許 鐘萬

編集後記

◯…文部科学省は、三〇年ぶりに「生徒指導の手引き」を改訂し、来年には「生徒指導提要」という形で小・中・高の九〇万人の教師に配布する予定で、目下、とりまとめを急いでいるといいます。

具体的には、今までの手引きは小学校を想定していなかったのに対して、時代の変化を踏まえ、基本的な生活習慣や学習習慣の形成などを通して、問題行動への予防的対応をも視野に入れるということです。したがって、生徒指導担当だけでなくすべての教師が必読するようなものにするということです。

たしかに、全国学力調査による質問紙の分析結果も公表され、「児童生徒の生活の諸側面」も全国規模で明らかになってきているので、どの段階で、どういう指導が必要かが明確になってきた、ともいえるようです。

そういう状況を踏まえ、各県教育委員会も、「校則をどうするか」などへの情報提供を試みているところが増えています。

本号は、こういう生徒指導をめぐる新しい取り組みの情報を提示していただくと同時に、日常の学校経営・学級経営における教師の指導そのものが、児童生徒に影響を与え健全な人格形成に寄与するようにする取り組みなどもご紹介いただきました。

(樋口 雅子)

◯…民主党政権で心配されるのはこれまでの教育政策の転換である。特に民主党の支持組織の一つである日教組の動向だ。朝日新聞の報道によれば、一四日来年度の教育予算の編成に向けた一二項目の重点事項をまとめ、川端達夫文部科学相あてに要請書を提出するそうだ。要請書では教職員の定数改善や教員免許更新制の早期廃止など自公政権の教育政策を転換するよう求めている。

◯…これに対し川端文科相は「日教組は教育にかかわる団体の一つ。教育はいろんな立場がある。幅広い声の一つと思っている」と述べ特別視しない考えを示唆していると朝日は同じ記事の中で報じている。「免許更新制」は今春始まったばかりだ。その目的は「その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りをもって教壇に立ち、社会の尊厳と信頼を得ることを目指す」ものとしており、当初問題になった不適格教員の排除を目的としてはいないとされているはずである。今改めて「日教組と戦後教育」の検討が必要とされているようだ。

(江部 満)

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