学校マネジメント 2008年5月号
“子供と向き合う”時間確保の経営方略

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学校マネジメント 2008年5月号“子供と向き合う”時間確保の経営方略

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2008年4月7日
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “子供と向き合う”時間確保の経営方略
“子供と向き合う”時間確保が問題になる背景―その昔と比べると、今―
負のサイクルの増大
嶋野 道弘
授業を充実させることができない状況が
矢野 英明
子供と仲良しでなければ
小西 豊文
“子供と向き合う余裕がない?”どこから来る?多忙感
<管理職の意見>熱情・人情・表情が何よりの処方箋に
有田 昭治
<管理職の意見>あたたかい職場環境とゆるぎない教育理念が多忙感を解消する
齋藤 英敏
<教職員の意見>年齢、会議、モンスターの対応から
板倉 弘幸
<教職員の意見>会議資料・指導案・研究紀要・教委提出文書の作成に追われている
迫田 一弘
<外部評価者の意見>充実感のなさが多忙感を生む
渡部 栄二
<外部評価者の意見>「情熱」と「段取り」どこまでするか
梶原 雄次
<私の提案>“ここが改善される”と子供と向き合う時間が増える!
授業こそ子供と向き合う時間
小山 正見
時間管理と組織マネジメントでスリムに
富田 友子
「時間」だけでなく、子供と向き合う「授業力」の向上を
田山 修三
校内における諸会議の見直しを図るとともに、子供と向き合う時間を週時程等に位置付ける
渡邊 良弘
会議を極力減らせ
舘野 健三
移行期の新課題と“子供と向き合う”時間確保の焦点
移行期における課題と子供と向かい合う時間をどう確保するか
伊東 冨士雄
展望のある問いを立てよう
阪部 保
学ぶ楽しさを味わえる質の高い授業を通して子供と向き合う
神永 典郎
学習指導要領改訂を機に積極的な学校運営組織の見直しを
中村 修
“子供と向き合う”時間を増やす「午前中五時間授業」
駒井 隆治
発想の転換が必要である
山田 一
“子供と向き合う”時間確保と副校長制
「開かれた学校」づくりのための組織イノベーターへ
葉養 正明
“子供と向き合う時間”を生み出す工夫―主幹にできること
稲葉 守朗
“子供と向き合う”時間の質と量―評価のチェックポイント
子供と向き合う授業指導のチェックポイント
「授業の腕をあげる法則」を視野に入れた授業
槇田 健
学び合い学習と評価を生かして
三浦 豊彦
子供と向き合う生徒指導のチェックポイント
学校に共存・協力する風土を
光原 達夫
子供と向き合う生活指導のチェックポイント
よい授業と地域とのよりよい関わりで伸びる子どもたち
池田 佳子
子供と向き合う個別指導のチェックポイント
大切なことの再チェックを!
亀田 美代子
子供と向き合う時間の質と量を高める為には学校の見栄、教師の見栄を捨て去る勇気が必要だ
星野 裕二
“子供と向き合うスキル”コーチングの極意
神谷 和宏
養護教諭発:子供の本音が飛び出す向き合い方
松島 裕美
子供の声=「先生聞いて!」と思う時・思うこと
子供の用事より大切な仕事はない
桑原 和彦
目利きレベルの教師を育てる
高橋 正和
保護者が「先生聞いて!」と思う時・思うこと
どのように保護者と向き合うか
加藤 宣行
親は担任の何をブログに取り上げたか
河田 孝文
NIEで“言語力up”の教育活動をつくる (第2回)
言語力育成につながる新聞記事スクラップ
小原 友行
〜香川県坂出市立櫃石中学校〜
食育ネットワークで学校をもっと楽しく (第2回)
「朝食食べた?」チェックカード
北村 祥
“反徳目主義”の道徳授業―その虚像と実像 (第2回)
徳目は、歴史的に形成された文化である
石井 昌浩
教育思想の温故知新―日本の古典に学ぶ (第2回)
『和俗童子訓』は何を説くか(その2)
梶田 叡一
最強の反教師論―文句あるなら出てこい (第2回)
教室に他者はいないか?
戸田 忠雄
学力・授業力upにつながる学校評価マネジメント (第2回)
学校を変える授業研究
千々布 敏弥
指導主事は授業のどこを見ているか (第2回)
教師の主張がはっきりと見える授業
間嶋 哲
新しい学校経営ウオッチング (第2回)
三十二歳校長の残したもの(下)
中西 茂
教師の気になる言動―止めさせる効果があるアプローチ (第2回)
一流の自己評価
鈴木 健二
〜基本姿勢編(2)〜
戦後教育問題史―あの時代は何だった? (第2回)
実態以上の子供の美化が学校バッシングを招いた
勝方 信一
編集後記
樋口 雅子江部 満
日本語と英語で学ぶ“ことわざ” (第2回)
十人十色/猿も木から落ちる
加藤 宣行池田 紅玉

編集後記

○…学校にとって一番大事なといっても過言ではない「子供と向き合う時間」がとかく削られがちであることや、さまざまな手立ては講じられている(IT化など)はずなのにもかかわらず、かえってそれが多忙感に結びついているという皮肉な現象もあるようです。(改革疲れと不審者対応などが原因と、教頭会の機関誌などにあり)

 「多忙さ解消」狙い

 文科省は、これまでも教員の増員を求めてき、生涯学習政策局は「学校支援地域本部事業」ということで、外部人材を活用した学校づくりの一つの方法として退職者・地域の特技を持つ人などの登用に20年度50億の新規予算がつく予定のようです。

 ま、人員増の問題は問題として、現に子供をあずかる学校としては、「子供と向き合う時間」がない―では、諸悪の根源ここにあり―になりかねないのではないか―と思います。

 今できることから取り組む―そんな姿勢で創意工夫が働く問題を取り上げました。

(樋口雅子)

○…今回の新学習指導要領をめぐっては、さまざまな意見が出ている。中で目立つのは「詰め込み教育」への復活か、という意見かもしれない。教育基本法の改正後、初めての改訂となる指導要領では、「生きる力」の育成という従来の理念は変えないまま、授業時間、学習内容を増やすことになっている。「ゆとり教育」の否定ともいえる改善である。

○…新聞各紙の見出しの中には、「学力重視」への転換を強調したものもあった。これまで選択は六割が主要教科に充てられていたが、その内容は学校ごとに様々であったものが、今後は通常の授業に振り替えられることになる。さらには総合学習の時間の削減もある。それらを見ていると、やはり「学力低下」に対する世論の批判に応えて、学力重視に転換したことがわかる。私はさらに、戦後教育の軸であった「児童中心主義」が大きく変わったことをあげたい。「教師主導」に変わるのだ。これは当然の帰結であろう。しかし、「基礎基本の習得も、活用力も」と言われるとはたして両立できるのか教師への不安も出てくるのだが。

(江部 満)

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