学校マネジメント 2007年9月号
“ヒトを見下す教師&保護者”の事例研究

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学校マネジメント 2007年9月号“ヒトを見下す教師&保護者”の事例研究

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2007年8月6日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “ヒトを見下す教師&保護者”の事例研究
ヒトの心を理解する…私が好きな“この言葉”
「子曰く、束脩を行ふより以上は、吾いまだかつて誨ふるなくんばあらず。」(論語 述而第七)
安念 潤司
「私は何も知らない…」
佐島 直子
右翼的に生きる
香西 秀信
ヒトを見下す?そういえば思いあたる…私の体験談
学校を崩壊に導く行為
加藤 幸次
幼児の心を感受する大人のセンスが欠かせない
神原 雅之
「自戒」しなくては…
長野 藤夫
根拠のない自信
立田 順一
“ヒトの心の深層心理”この本から学ぶ
『他人を見下す若者たち』から学ぶというよりも確認したこと
楠 かつのり
『「甘え」の構造』から学ぶもの
皆川 興栄
『アーロン収容所』から学ぶもの
星村 平和
『嫉妬の世界史』から学ぶもの
原田 智仁
『愛という名の支配』から学ぶもの
落合 幸子
『アディクションアプローチ』から学ぶもの
大場 龍男
「見下しているつもりはない…」が吹っ飛んだ“あの体験”
本気で話し合うことが大事だ
有田 和正
向山先生に「礼」の仕方を学んだ!
椿原 正和
「がんばっている自分」は生意気に見られていた
前田 康裕
自分の心を変えるシステムづくり=良薬を求めて
嫉妬心を良薬に変える・心の転換法
甲本 卓司
支配欲を良薬に変える・心の転換法
渡辺 尚人
コンプレックスを良薬に変える・心の転換法
中野 浩彰
キレ易いを良薬に変える・心の転換法
長谷川 博之
“ヒトを見下す”が起こす言動傾向の問題点=チェックポイント
教師編
学級経営=言動傾向のチェックポイント
舘野 健三
子どもを見下す=言動傾向のチェックポイント
鈴木 健二
保護者との関係=言動傾向のチェックポイント
多田 元樹
クレーム対応=言動傾向のチェックポイント
中嶋 洋一
ほめ方・叱り方=言動傾向のチェックポイント
根本 正雄
保護者編
苦情の持ち込み方=言動傾向のチェックポイント
八巻 寛治
PTA保護者会=言動傾向のチェックポイント
松野 孝雄
家庭訪問=言動傾向のチェックポイント
高橋 正和
ヒトを見下す教師&保護者の事例研究
管理職からみて・ヒトを見下す教師&保護者の特徴
山田 一
研究者からみて・ヒトを見下す教師&保護者の特徴
長瀬 荘一
研究校教師からみて・ヒトを見下す教師&保護者の特徴
田中 博史
女教師からみて・ヒトを見下す教師&保護者の特徴
森川 敦子
若い教師からみて・ヒトを見下す教師&保護者の特徴
間嶋 哲
新聞記者からみて・ヒトを見下す教師&保護者の特徴
勝方 信一
出版人からみて・ヒトを見下す教師&保護者の特徴
渡部 哲治
食育のための学校ガーディニング (第6回)
食育にCHALLENGE!!
熊谷 壽
学校に伝統文化の活動を (第6回)
学校と地域の交流
中村 哲
親向け教育情報誌ウォッチング (第6回)
父親力が脚光を浴びる受験
明石 要一
管理職のための“教育のレシピと隠し味” (第6回)
ならぬことはならぬ―戦後教育の罪
光岡 洋一
教育バウチャー:いやでも?学校が変わる仕掛け (第6回)
教育委員会の意味
福井 秀夫
教育課程改定と学校経営の改革点 (第6回)
小学校の英語教育・何が問題か
菱村 幸彦
学校研修を刺激する処方箋 (第6回)
子供たちの「生活」の内実とは?
小森 茂
“割れ窓”理論の生徒指導―ゼロトレランスが学校の秩序を回復する (第6回)
日本における実践事例の傾向
藤平 敦
07’管理職に必要なクライシスコミュニケーション (第6回)
最近のリスク〈不祥事報道〉の3つの傾向
伊原 正俊
〜A−2「コンプライアンス無視や違反行為は最悪の結果を招来する」〜
“地域の声”と学校はどう向きあうか (第6回)
「地域が良くなれば学校も良くなる」
成山 治彦
校長講話 3分話の知的ネタ (第6回)
「学校のチャイム」で考える
倉 弘光
寺脇研の“教育再生”私案―諸プランの採点に立つ代案提言― (第6回)
あなたは「国会議決後も“改悪”」派?
寺脇 研
編集後記
樋口 雅子江部 満
日本音楽と日本文化 (第6回)
能楽のパトロン―足利義満
田中 健次

編集後記

○…「どうしようもなくなって管理職が頭を下げ私に担任代理を頼みました。メンツもプライドもあったもんじゃありません。無論受けましたが…。」

 というメールをつい最近、頂戴して、まだ若い教師がずい分と傲慢なものの言い方をするものだと、憤慨しました。

 この先生の学校は、いわゆる僻地で小規模校と聞いていましたので、管理職も替わりがいないから仕方がなかったのではないか―とか、憶測をたくましくしたりしました。

 この間にどういうドラマ?があったのか、一方の意見しか聞いていないので、理はどちらにあるか?ですが、少なくともメールをくれた範囲では、子どものことや学校全体を考えたというより、ご自分の自負心のほうが前面に出た解釈と対応―のように思えます。

 昔から?25歳を過ぎるまでは、「オレは他人より有能」と、なんの根拠もなく思う傾向があると指摘されていましたが、社会全体の幼児化傾向ゆえか、件の教師のように、30代になっても、「オレ様」を続けているヒトが増えているようです。

 学校で、モンスターとモンスターがぶつかり合ったのでは、たまったものではないという危機意識をもつ必要がある時代なのではないか―ということから、特集を企画しました。

(樋口雅子)

○…教育三法がこのほど成立したが、昨年末の教育基本法改正に続く教育正常化への大きな一歩といえる。特に地方教育行政に与える影響は大きい。八木秀次高崎経済大学教授の解説によれば、村山政権で路線が敷かれた地方分権の影響で教育も分権されたからだ。八木氏に言わせると、文科省は地方教委への権限をほぼ失った。文部大臣が教委に「指導・助言又は援助するものとする」との規定は「指導又は援助を行うことができる」と改められ、「適性を欠き教育の本来の目的達成を阻害していると認めるときは、是正措置をとることができる」との規定は削除されたのだ。

○…地方によっては教組と教委が一体的関係にあるところもあり、今回の改正はそれを是正した。特に国旗・国歌の指導はその学校が誰によって支配されているかを知る指標だが、「法律違反状態にある教育や不適切な教育に、国がしっかりと責任を持って対応できる」と述べているではないか。教育三法成立の意義はここにあるといえる。

(江部 満)

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