基幹学力の授業 国語&算数 2006年7月号
2号 基幹学力の視点から授業づくりを見直す

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基幹学力の授業 国語&算数 2006年7月号2号 基幹学力の視点から授業づくりを見直す

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2006年6月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 基幹学力の視点から授業づくりを見直す
<算数>
提起文 基幹学力の視点から算数授業づくりを見直す
「使える力」を育成する算数授業とは
田中 博史
特集1 「使える力」育成の視点で算数授業はよくなるか
「使えること」だけ考えていたら、文化は育たない
守屋 義彦
「使える力」の育成は、算数好きを増やす特効薬になる!
細水 保宏
数直線の活用で、算数のおもしろさを実感する!
尾ア 正彦
子どもが自ら動き出す瞬間を夢みて
小松 信哉
コラム
子ども発見!
三田 美乃里
算数好きはこうして増やす
熊谷 純
特集2 算数授業で育てる「読む」力
「見える」ようになるための「読む」力
山本 良和
表現様式の変換を指導と評価に意図的に取り入れよう!
松浦 武人
リレー連載
研究主任奮闘記
工藤 克己
算数女性教師シリーズ
永野 由美子
学級づくりを支える算数授業
夏坂 哲志
算数から学ぶ国語授業
豊田 益子
国語から学ぶ算数授業
間島 哲
情報
算数授業とIT活用
竹尾 智登志
算数面白教具
吉田 映子
連載
盛山隆雄の1年算数教室
盛山 隆雄
田中博史の算数
田中 博史
提言
算数教育のレベルを上げよう
杉山 吉茂
基幹学力で強調したい論理接続語
手島 勝朗
特別企画
他教科から算数へ
田中 力
算数教師からの返信
盛山 隆雄
グラビア
盛山隆雄の算数授業/盛山 隆雄
第1回基幹学力研究全国大会報告@/田中 博史
<国語>
提起文 基幹学力の視点から国語授業づくりを見直す
「読解力」と「話し合う力」の育成
二瓶 弘行
特集1 基幹学力としての「読解力」再考
読解力の向上に向けて
田中 元康
マップで読み、フレームで表現する
小林 康宏
「PISA型読解力」をどう捉え、どう指導するか
井上 幸信
「国語本来の力」を求めて
増田 篤彦
コラム
私が驚いた子どもの「ことば」
清水 秀之
国語授業での私の「こだわり」
岡田 定之
読みたい・読ませたい「本」
堀 幸美
授業と家庭をつなぐ
武市 親典
特集2 「話し合い」活動を支える基幹学力
「聴解力・対話力」
小林 圭
『話し合う力』は『心で聞く力』
小田 浩平
細分化してこそ基幹学力だ
齋藤 純一
コラム
これも国語の学習
渡邉 裕子
国語授業、悪戦苦闘日記
相澤 勇弥
リレー連載
学級づくりを支える国語的活動
中村 和弘
言語事項をこう授業する
木村 直樹
国語から学ぶ算数授業
佐藤 純一
算数から学ぶ国語授業
真鍋 佳樹
連載
にへいちゃんの国語教室通信
二瓶 弘行
青木伸生の国語教室創造記
青木 伸生
提言
今、子どもたちに育むべき国語力とは
梶田 叡一
「言葉の力」こそ、基幹学力
堀江 祐爾
特別企画
他教科から国語へ
倉 弘光
国語教師からの返信
二瓶 弘行
グラビア
第1回基幹学力研究全国大会報告A・今の自分の精一杯/青木 伸生
随想・編集後記/田中 博史/二瓶 弘行
表紙題字/トムスペースくわばら
編集長イラスト/前田 康裕

編集後記

◆教師生活も四半世紀になります。ずっと、もっとましな国語教師になりたいと思ってきました。いくつかの国語教育研究会に所属し、国語教育研究誌に多くの拙文を発表してきました。そして、「基幹学力」。旗揚げ前には明確には意識しなかったことが今、少しずつ見えてきています。国語の授業を通して培うべき「国語の力」とはなんぞや、という問いを自らに課している自分がいることです。当たり前のように信じていた国語授業観を見直しつつある自分がいることです。さらには、そんな自分を「面白いなあ」と感じている、もう一人の自分。「基幹学力」、旗揚げしてよかったなと思います。本誌第二号では、これまでの国語教育界でも重要視され続けている「読解力」と「話し合う力」に焦点を当て、全国の国語教育実践家から論文を寄せてもらいました。これらの力を「基幹学力」の視点から見直すとき、国語授業のあり方はきっと変わります。少なくとも、今の自分の授業を立ち止まって省みる機会となりましょう。「提言」では、梶田叡一先生と堀江祐爾先生から、貴重な論文をお寄せいただきました。あらためて、「基幹学力」としての「言葉の力」を育成することの重さを実感しました。ありがとうございました。本誌は、「明日は少しでもましな授業を」と試行錯誤しながら学び続ける教師たちのためにあります。夏の第二回研究会の日程も決まりました。学びましょう。また、ご一緒に。

(本誌「国語」編集長・二瓶弘行)


◆新しい学習指導要領の方向が少しずつ見えてきた。教育の世界も変わろうとしている。しかし、不易と流行という言葉があるように、変わってはならないものもある。それを我々現場の教師が主体となって考えなければならない時代だ。もうキーワードに振り回されるのはごめんである。これまでも日本の教育界はその変化の節目のたびにキーワードに右往左往させられてきた。そしてなぜかそれはいつの時代も受身の教師たちによって大きな波となってしまった。今回だけは同じ失敗を繰り返したくない。その想いでキーワードとなる『活用』の力について早々に検証することを特集に組んだ。読者の方の感想はいかに。

◆今回の提言は元日本数学教育学会会長の杉山吉茂氏と筑波のOBであり我が人生の恩師でもある手島勝朗氏のお二人にお願いした。杉山氏は前々回の指導要領を作った方である。今回の指導要領の3割削減に猛反対されていたお一人。その悔しさと日本の算数・数学教育を愛する気持ちがよく伝わってくる迫力ある提言である。あらためて我々がしっかりしなくてはならないと感じた次第。手島氏は古くから論理接続後の大切さにこだわり続けてこられた方。基幹学力としての算数力の今後の方向づけとそのための整理の仕方を教えていただいたような気がする。次号はこの部分をさらに踏み込み、授業における「対話」に焦点を当てるつもり。乞うご期待。

(本誌「算数」編集長・田中博史)

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