- <算数>
- 提起文 算数で育つ“基幹学力”とは何か
- 「読む」「書く」「話す」「聞く」の観点で算数授業を見直す
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- 特集1 算数授業の中の話す・聞く・書く
- 算数における表現と「書く活動」の役割
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- 整理しながら考えを共有していく力を身に付ける
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- 数値だけの学力さようなら!
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- ことばを鍛え、思考力を鍛える「共有化場面」
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- 随想
- 子ども発見!
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- コラム
- 算数好きはこうして増やす
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- 特集2 こうすれば算数日記が本物になる
- 「算数日記を書きたい!」と子どもが思う授業が、算数日記を変える!
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- 書くことで考えを確かに・書くことで新たな問いを
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- リレー連載
- 研究主任奮闘記
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- 算数女性教師シリーズ
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- 学級づくりを支える算数授業
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- 算数教師の身勝手他教科活用術
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- 情報
- 算数授業とIT活用
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- 算数面白教具
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- 連載
- 盛山隆雄の1年算数教室
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- 田中博史の算数
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- 提言
- これからの時代が求める算数力
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- 横断的な学習を楽しむ算数
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- 座談会
- 今、なぜ、国語と算数で基幹学力を考えるのか 寺井正憲氏(千葉大学教授)を招いて
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- <国語>
- 提起文 国語で育つ“基幹学力”とは何か
- 「生きる力」と「国語の力」
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- 特集1 国語授業で基幹学力を育てる
- 「基幹学力としてのことばの力」を子どもたちが確かに身に付け、自ら使えるように
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- グループで話し合う力を高める
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- 国語授業での学びは全ての学力育成に通じる
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- 話す力・聞く力は、話す活動・聞く活動を通してしか、高められない
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- コラム
- 私が驚いた子どもの「ことば」
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- 国語授業での私の「こだわり」
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- 読みたい・読ませたい「本」
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- 授業と家庭をつなぐ
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- 特集2
- 「自己表現力」を育てる授業
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- 「自己表現力」を育てる活動
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- 「自己表現力」をこう育てる
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- コラム
- これも国語の学習
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- 国語授業・悪戦苦闘日記
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- リレー連載
- 学級づくりを支える国語的活動
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- 他教科から国語授業を見直す
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- 言語事項をこう授業する
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- 連載
- にへいちゃんの国語教室通信
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- 青木伸生の国語教室創造記
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- 提言
- 今こそ「国語」!教師の国語力が問われる時代が来た!!
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- カリキュラムを貫く言語
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- 寄書き
- 基幹学力研究会 立ち上げに寄せて 立ち上げメンバーの意気込みを一言
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- グラビア
- 田中博史の算数授業・イメージ九九トランプで遊ぶ/田中 博史
- 野火っ子たちの最後の授業・文学作品の「語り」/二瓶 弘行
- 随想・編集後記/田中 博史/二瓶 弘行
- 表紙題字/トムスペースくわばら
- 表紙イラスト/前田 康裕
編集後記
◆夏や冬の長期休業や土・日を含めれば、昨年一年間に六〇回近くの研究会に参加しました。当然ですが、すべて国語科教育。「昨年までは総合で校内研究をしていたのですが、やはり国語の力が基本だと気づきまして……」という言葉を何度聞いたことか。国語の時代が来た。確かにそう感じます。◆だからこそ、国語教師は、今、一度立ち止まり、考えてみるべきだと思います。すべての教科・活動の基本と呼ばれる、「言葉の力」とは何か。現状の国語の学習指導が本当にその力を育んでいるのか。私たちが、この「基幹学力」という新しい視点から、国語の学力、国語の授業を問い直そうとする意図は、まさにここにあります。◆創刊号では、国語科における「基幹学力」とは何かを大きなテーマにして、日々の国語教室を創造している実践家たちが、様々な観点から論述を試みてみました。また、筑波大学の桑原隆先生と、千葉大学の寺井正憲先生にこれからの国語学力の方向性を示唆する貴重な提言をいただきました。◆国語科が担うべき「基幹学力」の姿は、まだ曖昧模糊の状態です。けれど、その姿を明らかにする私たちの試みは、おそらくきわめて大きな意味をもつ。多くの先達が追い求めてきた「子どもに獲得させるべき言葉の力」の体系、それを明らかにする試みであると思うからです。すべては、今、始まったばかり。ぜひ、ごI緒に。◆末筆ながら、「基幹学力」研究という新たな道を開いて下さった樋口雅子編集長、そして創刊号の細かな作業すべてに尽力いただいた江口久美子氏に心からお礼を。深謝。
(本誌「国語」編集長・二瓶弘行)
◆記念すべき創刊号がやっと完成した。基幹学力という言葉を使って雑誌を作ると周囲に告げたら本校の国語、算数以外の先生から「どうせ俺たちは端々の教科だよ」と冗談とも本音ともとれるこわい声が届いた。もちろん笑いながらだけどちゃんと顔はひきつっていた。だが、私は基幹学力を育てるという視点は、もしかしたら、国語や算数よりも音楽、図工……といった教科にこそ、必要なのではないかと思っている。世の中では、学力論が盛り上がると、すぐに『役に立つか』という視点が話題になる。しかし、子どもたちが人間として生き生きと自分の人生を楽しんでいくための土台となる力を育てると考えたら、すぐには役に立たないことでも体験させていくことが必要なことはあるはずである。音楽や図工も同じで、みんなを芸術家にするわけではないから、その目的を必ず問われるようになる。そういえば選択科目にしようなんて話題も聞いたような気がする。基幹学力という視点は、国語、算数に限らずそれぞれの教科が本来の目的をもう一度考え直すよいキーワードになる。早速、梶田叡一氏、清水静海氏には本会に対して刺激的な提言をいただいた。今後のこの会の指針としたい。最後になったが今回のこの突飛な企画に面白がってのってくださった明治図書の樋口雅子氏、また呑気な編集長を叱咤激励してくださった編集の江口久美子氏には心より感謝申し上げる次第である。
(本誌「算数」編集長・田中博史)
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