学校マネジメント 2004年12月号
新学校評価―どんな診断票でどう進めるか

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学校マネジメント 2004年12月号新学校評価―どんな診断票でどう進めるか

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2004年11月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 新学校評価―どんな診断票でどう進めるか
経営方針策定に役立つ学校評価とは―05年度の焦点・重点―
具体策を重視した学校評価
青柳 義昭
子どもの喜びを探る評価を
遠藤 忠
説明責任を果たし、議論の活性化を目指す
坂田 仰
『進化』なき学校評価は学校を滅亡させる
柴田 幸雄
What・Howのコミュニケーションだけでなく、Why、Whatのコミュニケーションを
曽余田 浩史
評価は手段であって、目的ではない
秦 政春
キャリア教育の推進と学校評価
藤田 晃之
学校評価は、学校と地域・保護者の対話のツールである
二見 吉康
評価結果を活かしてこそ、共創と行動化ができる
円山 博司
学校運営協議会制度と学校評価―今後どういうことが予想されるか―
天笠 茂
学校評価のマネジメント―計画・実行・改善のサイクルづくり
教職員による自己評価と結果の取り上げ方
佐藤 晴雄
学校評価委員会による評価と結果の取り上げ方
岩ア 永夫
子どもによる授業評価と結果の取り上げ方
菊地 英
保護者による評価と結果の取り上げ方
浅野 良一
経営の評価―改革に役立つ診断票の開発
目標・方針の改革に役立つ診断票の開発
横山 守
校内組織の改革に役立つ診断票の開発
浦岸 英雄
職員会議の改革に役立つ診断票の開発
津田 仁
各種委員会の改革に役立つ診断票の開発
永海 尚二
教育課程の改革に役立つ診断票の開発
勝見 健史
学校行事の改革に役立つ診断票の開発
玉川 英喜
危機管理の改革に役立つ診断票の開発
三上 周治
校内研修の改革に役立つ診断票の開発
佐々木 馨
保護者会の改革に役立つ診断票の開発
左尾 充俊
職員の教育活動にかかわる評価―改革につながる診断票の開発
学年経営の改革につながる診断票の開発
寺崎 千秋
学級経営の改革につながる診断票の開発
野村 ゆかり
授業経営の改革につながる診断票の開発
長谷川 芳男
生徒指導の改革につながる診断票の開発
辻 喜嗣
総合的学習の改革につながる診断票の開発
青柳 滋
特別支援教育の導入につながる診断票の開発
大南 英明
児童生徒にかかわる評価と学校改善の方向と課題
学力テストの結果と学校改善の方向と課題
陣川 桂三
心の教育のチェック項目と学校改善の方向と課題
西岡 裕美
体力測定・身体測定と学校改善の方向と課題
根本 正雄
学級集団の人間関係と学校改善の方向と課題
戸田 正敏
教育環境の工夫で学校の元気をつくる (第9回)
大野 榮夫
わが校のHP自慢 (第9回)
北海道野付郡別海町立別海中央小学校
青坂 信司
親の目・教師の目・記者の目―教育界の問題点に迫る (第9回)
6・3制の弾力化はいいことなのか
山上 浩二郎
学校マニフェストをどう構想するか (第9回)
学校経営診断をどう活かすか
小松 郁夫
平成の教育改革全体像の大研究:特別支援教育の実践指針 (第9回)
地域の支援システムと専門家チーム・巡回相談との連携
国立特殊教育総合研究所
平成の教育改革全体像の大研究:2学期制のメリットと導入のノウハウ (第9回)
2学期制が評価を変えた
大風 秀康
平成の教育改革全体像の大研究:小学校英語導入のウォーミングアップ (第9回)
英会話授業をALTとつくるドラマ(1)
大森 修藤崎 久美子
ADHDの子の親として医療と教育を考える (第9回)
発達障害の重い軽いの受け止め方
中西 仁横山 浩之
教育情報の読み方・活かし方−これは本流・支流を見分けるヒント (第9回)
地域教育政策はどう進むか
階 玲治
文教ニュース
学力向上対策費が2倍に/義務教育の改革に工程表
安達 拓二
編集後記
樋口 雅子江部 満
学校でする動物との触れ合い―獣医師の提言 (第9回)
保護者の支援で「生命尊重」休業日の飼育への対応法
中川 美穂子

編集後記

○…この9月から「学校運営協議会制度」が導入できることになりました。この制度は地域住民や保護者から教育委員会が任命して、校長の学校運営の基本方針を承認したり、教職員を任用したりして、特色ある学校づくりの実現を図ることを目指して制定されたようです。

 ところで、仮にこのようなことに学校が取り組むとしたら、当然?学校評価が適性に行われているかどうかが基底になければ―ことは始まらない問題だと思います。

 また、このほかにも、最近はかなりのところで2学期制が導入されつつあるとか、外部評価もかなりのところで実施されているようです。

 なお、この外部評価は、実施しているところの、実に9割の学校が「経営方針の策定に役に立っている」と答えていると言います。(全日中調査)

 もちろん、全日中の、実施校にどんな評価観点項目を設定しているか、複数回答してもらった結果によると、

・ 特色ある教育活動96%、生徒の生活態度86%、学校の教育目標82%、授業内容・評価方法63%、説明責任の状況61%、教職員の指導力58%、学校の施設・設備39%、地域や保護者の協力32%、管理職の姿勢26%

ということで、学校側が決めた評価基準によって行われることが多いのが実情のようです。

 本号は、05年度学校経営方針の策定のための作業に入る時期でもあり、その基底データともなる学校評価の新しい形をご紹介しました。

(樋口雅子)

○…最近、感銘を受けた対談がある。それは『文藝春秋』十一月号の李登輝(台湾元総統)氏と浅田次郎(作家)氏との「武士道と愛国心について」の対談だ。

 李氏の「昔の立派な人たちのことを、きちんと知るのは非常に大切だ」の言葉が強く残った。日本には立派な人がたくさんいたのに、みんな忘れてしまっている、たとえばとして、戦前、台湾に大灌漑用水を建設した八田與一さんのこと。台湾でこんなに米がとれるようになったのは八田さんのおかげと今でも台湾人はそんな八田さんに感謝している、と言う。

○…浅田氏が言うように、日本ではこの百年の歴史をマイナスなものと教える傾向があることは確かだ。歴史の教育は、正邪やプラス・マイナスを教えるものではなく、客観的な事実の積み重ねが大切だという浅田氏の言葉にも大いに共感した。社会や国家についての意識が非常に薄いということも戦後教育の結果と言えるようだ。李氏の「国家のために何かするということは、国の主人公であることにともなう義務」という言葉が強く残った。

(江部 満)

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