学校運営研究 2004年3月号
特別支援教育―学校が対応する新課題

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学校運営研究 2004年3月号特別支援教育―学校が対応する新課題

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2004年2月13日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 特別支援教育―学校が対応する新課題
特別支援教育:手遅れにしない学校対応の基礎基本
「共に学ぶ」を目指して
金子 健
年齢と環境により症状は変化する
竹下 研三
教師の仕事は変わらない
広瀬 信雄
おさらいQ=特別支援教育と学校の取り組み課題
特別支援教育とは何か
柘植 雅義
特別支援教育に対する教育行政の変革点
柘植 雅義
特別支援教育が学校に求めているもの
井関 洋二
特別支援教育:共通理解のための校内研修のポイント
LDの指導―校内研修ポイントはここだ
梅永 雄二
ADHDの指導―校内研修ポイントはここだ
上林 靖子
自閉症の指導―校内研修ポイントはここだ
藤原 義博
広汎性発達障害の指導―校内研修ポイントはここだ
丹羽 真一尾形 早織
“教育と医学の連携”による特別支援教育の最前線―ここまで分かってきた“必要な実践の基礎基本”―
Q1 医教連携、最初の一歩はここがポイント
末永 賢行伊藤 雅亮千葉 正康
Q2 医療側発の教材の扱いのポイントはここだ
横山 浩之小石 俊聡浅野 光
Q3 医と連携する担任へのサポートのポイント
竹川 訓由奈良 千恵子横山 浩之
Q4 連携の最先端―事例をめぐって
横山 浩之
Q5 これは避けたい医教連携の落とし穴
廣瀬 三恵子
特別支援教育の指導システムづくり:ポイントはここだ
校内委員会をどう立ち上げるか
徳永 一哉
気付きから診断へのシステムをどうつくるか
水野 正司
3者面談のシステムをどうつくるか
小野 隆行
教師サポートのシステムをどうつくるか
若狭 千榮子
医師の診断を拒む保護者の対応をどうするか
高橋 佳子
わが校が取り組む特別支援教育の指導システム
実際の授業で効果がある研修のシステム
大森 修
校長がリーダーシップを取ってこそ効果が上がる
槇田 健
多様な子どもに対応できる学校づくり
山形 紘
「この指導」で学習障害を持つ子が変わった!
ドクター発―学習障害を持つ子が変わった「この指導」
林 隆
教師発―学習障害を持つ子が変わった「この指導」
竹田 博之
保護者発―学習障害を持つ子が変わった「この指導」
中西 仁
特別支援教育の観点からみた“不信を招く学校の対応”
誤った対応・無理解が二次障害を生み出す
鎌田 信美
子どものよさを支援に生かそう
藤田 正一
「不信を招く」対応ではなく、「誠意のある」対応を
篠原 吉徳
特別支援教育にかかわる基礎基本の用語解説
五十嵐 勝義横山 浩之
特別支援教育で困った時の相談窓口紹介
伊藤 雅亮
我が校の学校紹介―要覧&HP (第12回)
宮城県本吉郡本吉町立大谷小学校
菊田 惠子
世界の目・日本の目・教室の窓 (第12回)
教育は人なり
高嶋 哲夫
NOがはっきりいえる校長 (第12回)
新勤務評定はゴマすり教員を増やすだけ
糸井 清
ADHD・LD児が教師に投げかけている問題 (第12回)
管理職だけができること
横山 浩之伊藤 雅亮
校閲部の窓から教育界を覗く:この表記のウラ・オモテ事情 (第12回)
「優しさ」について
塩原 経央
必達目標を掲げて!校長奮戦記 (第12回)
企画・基礎学力保証研修会
吉永 順一
校長キレル子とつきあうの記 (第12回)
少子化とキレの関係A
長田 秀樹
研究授業のやり方革命―ルーブリック入門 (第12回)
研究授業ルーブリックで何が変わったか?
前田 康裕
誰でも必要なライフスキル学習 (第12回)
ライフスキルを基礎とした学校教育と教師トレーニング
皆川 興栄
文教ニュース
学習指導要領の再改定を告示/中教審が学校管理で中間報告
安達 拓二
編集後記
樋口 雅子江部 満
食と健康の博物館 (第12回)
「いもと麺類の博物館」で、食の恵みを再確認する
有馬 廣實

編集後記

○…先般、ある習熟度別少人数指導の研究指定校の公開授業を参観する機会がありました。

 校長先生自らが授業をして見せる、というだけでもスゴイとは思うのですが、こと学習障害児の指導に関してはまだ緒についたばかりなのではないか―という感想を、同じく参観しておられた現場の教師にメールしたところ、「僕は高学年の算数しか見ていなかったのですが、あのような問題解決的な算数のやり方は、集中するのが難しいのは当然です。校長の言うことも聞かず(?)、問題解決を中心に授業を組み立てるような教師が、子どもの質を規定し、子どもの力をスポイルしてしまったのではないのでしょうか。」

 と言うご返事をいただき、赤面しました。どうも、私はやはり、教師も大変だな―と言う視点に立ってしまっているのだと―思わざるを得ません―でした。

 こう言う視点こそが、問題なのだと改めて思い知った―というのが実感です。

 ところで、このやり取りの続きですが、この先生から、

 「僕は、ADHD、LDなどの診断名のない子の方が大変だと思っています。

 医師の診断を受けた時点で親の取り組み意欲もうかがい知ることができます。

 職員間でいえば、診断のついた子のいる学校は“あの子のようなのが○○なんだな”というイメージが共有できますよね。

 そういう意味では“診断のつかない子の対応”も気になるのです。」

 現場を担当している方の重い実感が溢れていると思い、長々と引用させていただきました。4月新学期に向けて、学校が何にどうアプローチすればよいのか、ご教示いただきました。

(樋口雅子)

○…昨年末に出された文化審議会国語分科会の審議報告案は、幾つかの注目すべき提言が見られます。まず第一に、国語教育を中核に据えた学校教育を提言していることです。特に小学校段階では「読む・書く」の繰り返し練習により国語の知識を確実に身に付けさせることが何よりも大切と力説していることです。そのためには現行の授業時間の大幅増も必要としています。

○…第二は情緒力、論理的思考力、思考そのものを支えている語彙力の育成、この場合も指導の重点は「読む・書く」にあり、その徹底を図ることが重要としています。国語が個人にとって果たす役割は、知的活動の基盤を成すことです。さらにはコミュニケーション能力の基礎を成すことも明らかです。これを社会全体にとっての国語の役割からみた場合でも、国語は文化の基盤であり中核です。報告案に見られるように、「国語は学校教育のあらゆる教科や様々な学問の基盤」であることです。今回の報告案には「国語力の向上をめざす」重要な提言が多く見られました。

(江部 満)

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