学校運営研究 2001年6月号
「絶対評価への改革―校内研究の論点31―

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学校運営研究 2001年6月号「絶対評価への改革―校内研究の論点31―

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2001年5月
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「絶対評価」への改革―校内研究の論点31
新指導要録が提起したもの―私はこう読む
ナンバーワンからオンリーワン
明石 要一
教課審答申の表と裏を読む
森 敏昭
絶対評価で終わりではない
西林 克彦
21世紀型の基礎基本が身に付いているか
松岡 宏之
要録記入で自己点検
秋山 憲一
客観的な基準と評価方法を開発する
板倉 弘幸
新指導要録で学校の評価活動―ここがこう変わる
“絶対評価”の導入―ここがこう変わる
マクロ・ミクロの視点から日々の授業や評価のあり方を考える
梶田 正巳
“自己評価”のポイントはどこか
学力としての“自己評価”能力を毎時間の学習の評価活動で確かに育てよう
西 英喜
“個人内評価”のポイントはどこか
主観的な評価としての「個人内評価」
安齋 省一
“全国規模の学テ”をどうとらえるか
各学校での基礎・基本の確実な指導がカギ
北 俊夫
“指導と評価の一体化”への取り組み課題
授業を変える「評価」が生徒を生き生きさせる!
井上 正明
“基礎基本の徹底”―ここがこう変わる
形成的評価を中心に置いた授業を日常化しないと学校は生き残れない
加藤 明
“要録開示の方向”をどうとらえるか
情報公開と個人情報保護に関する認識を深め乍ら「生きる力」と「基礎・基本」の評価を開発しよう
中留 武昭
絶対評価への改革―予想される論点はここだ!
“評価規準づくり”をめぐる論点
「評価規準」と「評価基準」の違いと必要性とは
小島 宏
“総合的学習の評価”をめぐる論点
教科書がないだけに、より一層の成果が問われる総合
無藤 隆
“習熟度別学級編成の導入”をめぐる論点
どのように基礎学力をつけるかが問題だ
石丸 真一
“教師の指導力の評価”をめぐる論点
難しい指導力不足の規準
岡東 壽隆
“保護者への説明責任”をめぐる論点
“教えたか”から“身についたか”へ
泉 長顯
“指導と評価の一体化”をめぐる論点
TPOに応じた指導と評価の推進
山岸 寛也
“特色ある学校と学校選択制”をめぐる論点
人々を巻き込み、みんなで学校を創ろう
木岡 一明
往復書簡 絶対評価への改革をめぐる不安点・疑問点
往信=よりよい学校教育を保障するために五つの疑問
澤田 好男
返信=子供・保護者の理解を得るための「アカウンタビリティ」を
安野 功
絶対評価へのスタンバイ―我が校の研究ポイントはここだ!
教師間の協働実践で評価基準をつくる
片岡 眞幸
子どもの成長・発達に責任をもつという視点で
今井 規雄
“絶対評価を超える”通知表をめざして
石川 康浩
学習指導全体を見直す
中澤 米子
ビルドアップの研究方法と「通知表」に代わるもの
福保 雄成
絶対評価と通信簿改定への研究課題
第三段階「もう少し」をどうするか
寺崎 千秋
規準の検討と到達基準の明確化を
槙田 健
児童生徒や保護者に信頼される評価、納得してもらえる通信簿
杉山 雅則
新しい通信簿改定に必要な四つの研究課題
柏木 英樹
わが校の教育環境づくり ポイントはここだ (第3回)
八頭郡智頭町立山郷小学校
安住 順一
不思議の国の教育論議 (第3回)
「意識」や「心」のせいにして「システム」を変えようとしない不思議
ピエールリブロー
職員室の困ったさん (第3回)
権利の行使とは……
藤尾 那賀乃
こう変わる こう変えよう教育評価・評定 (第3回)
総合的な学習の時間の評価
工藤 文三
校内研究会の戦略と戦術 (第3回)
教師を立ち直らせる手だて
志水 廣
同時進行ドキュメント●校長はどこまで仕事が出来るか (第3回)
有終の美
大森 修
地域を知る
向山 行雄
ポートフォリオで自己改造―仕事に自信と達成感が持てる作成術― (第3回)
ホワイトヘッドとポートフォリオ
小田 勝己
アメリカ発 だれにでもできる“校内暴力”対応法―非暴力的危機介入法の理論とエクササイズ― (第3回)
CPI非暴力的危機介入法を身に付けよう
新福 知子
〜学級ルールの設定と制限の設け方〜
文教ニュース
新中央教育審議会が動き出す/通常国会に教育改革関連法案
安達 拓二
編集後記
樋口 雅子江部 満
あらふしぎカラーマジック 集中力は生きる力の源である (第3回)
アイデアは行動の中から生まれる
三原 隆雄

編集後記

○…昨年暮れ、新指導要録が公表されました。新聞などの受け止めは、おおむね好評のようです。いくつか具体を紹介すると、@、相対評価は子ども同士の競争をあおるが、絶対評価だったら、すべての子どもに達成することも可能…では。A、個人内評価の導入は子どもを励ます。B、指導要録は開示されるという方向への転換。

 たしかに今回の指導要録の改定は、このような点からみても、新しい取り組み課題が沢山提示されたように思います。

 ところで先般、この指導要録について、現場の先生のご意見を伺ったところ、

@各学校での絶対評価の規準を作成するなどということが、現実問題、はたして可能なのか。

A出来る、出来ないを数字ではっきりとさせることは、かえって子どもに悪影響を及ぼすのではないか。

B隣のクラスと差が出ないよう、到達点を甘くしたりして、指導力不足を隠す教師が出るのではないか。

C到達しない子どもへのケア指導をどうするのか。

D「使いやすい評価規準」を作成したい。

Eまた、それを「具体化した教材」や「習熟したかを確かめるテスト」がぜひ欲しい。

というような、率直な意見が出されました。

 新年度からは、この文部科学省の案を元に各学校での研究開発の議論が高まることが期待されているということのようです。

(樋口雅子)


○…全国連合小学校長会(全連小)が年度末にまとめた研究紀要は大変興味深い。まず自校の子どもに必要な基礎・基本は何かとの問いに、「自ら学び自ら考える力を培う学習方法の習得」を五八・二%の校長さんがあげている。これは「読み書き計算」の育成をあげた三五・七%を越えているのだ。次に基礎・基本を身に付けさせるために必要なこととして、「教師の指導力の向上と授業の質的向上に一層努める」が七〇・八%もあったことに驚く。校長さんたちの危機感の表れか。

(江部 満)

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