授業研究21 2003年5月号
「子ども研究」の緊急課題に迫る

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授業研究21 2003年5月号「子ども研究」の緊急課題に迫る

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2003年4月
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「子ども研究」の緊急課題に迫る
提言・「子ども研究」でいま問われている課題
子どもの課題は大人の課題
野口 克海
子どもの意欲と発達の研究を
安彦 忠彦
子どもが成長を確認できるシステムづくり
明石 要一
記録せず子どもの動的変化を記憶する
有田 和正
心の健康・体の健康を考える道徳授業を
荒木 紀幸
誤保護の体制を問い自立支援を目指す
山下 政俊
子どもの「学力問題」でいま問われていることは
学力とは何か・どう身に付けさせるか
中野 重人
子どもの学力は指導内容の多少ではなく指導法によって身につくものである
板倉 弘幸
表現力は鍛えなければ育たない
師尾 喜代子
基礎学力の保障こそ最優先課題である
平松 孝治郎
子どもの「いのち・健康」でいま問われていることは
たった一つしかない命の実感を
内海 俊行
総合的・構造的な取り組みを
岩下 修
男だけの授業・一人で悩んでいる子が絶対にいないとは言い切れない
水野 正司
「対人関係」と「命」
大江 浩光
子どもの「体力」でいま問われていることは
豊かな運動経験で感覚づくりを
藤井 喜一
やさしい体育・遊ぶ教師・自己有能感
渡辺 喜男
体力を高める方法を指導する
根本 正雄
体力不足は脳の成長不足につながる
鈴木 智光
子どもの「心の問題」でいま問われていることは
「社会規範の定着度」をぜひとも世に問いたい
河田 孝文
「学びの共同体」で心の歪みは癒せるか?
本宮 武憲
いじめでヘビの脳が攻撃される。決していじめを我慢させてはならない
坂元 弘平
人との関わりを意図的に仕組む
平藤 幸男
教室の「LD」「ADHD」児でいま問われていることは
あたりまえのことが、あたりまえにできること
横山 浩之
ソーシャルスキルを育てる
伊藤 雅亮
今こそ教師の自己変革が迫られている
小野 隆行
まずは確定診断、そして教師の指導力
小野寺 明子
子どもの「家庭教育」でいま問われていることは
大切な三つの機能の復活
野口 芳宏
子どもの自立を志向する
山田 一
家庭教育の知恵と家庭学習の仕方
柏木 英樹
学校でもしつけを行う
吉川 廣二
子どもの「文化・メディア」でいま問われていることは
蘇れ、子ども自身が創る子ども文化
飯口 進
教材とユースウェアのシステム化
椿原 正和
活字メディアにどのように親しむか
岸尾 祐二
メディアリテラシーを育もう
中村 純子
絶対評価で問われる教師の責任とは
危惧と安心のあいだに
田中 耕治
教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第3回)
やらざるを得ない状況をつくる
漆山 仁志
〜TOSS/Medeshima〜
教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第4回)
授業研究もデジタル化する
前田 康裕
〜教育サークル21(熊本)〜
教師修行への私の助言
相手が成長することを目標にする
斉藤 勉
国語科の到達目標チェックの方法 (第2回)
到達目標チェックで変わる子どもの学力
須田 実
〜学習過程に位置づける目標チェックの活動〜
算数科の到達目標チェックの方法 (第2回)
「実行・結果・説明」責任に正対する到達度チェック
木村 重夫
インターネットの活用法 (第2回)
インターネット活用の授業を参観したら、まずどこを見て分析するのか
谷 和樹
授業研究ニュース (第2回)
“達人”を派遣し学ぶ楽しさを教える
安達 拓二
補充学習・発展学習の進め方 (第2回)
補充学習(家庭学習)をどうするか
竹川 訓由
指導と評価の一体化をめざして (第2回)
アカウンタビリティと評価活動
陣川 桂三
編集後記
江部 満

編集後記

○…いま、子どもたちの日常世界は、人と人との直接的な関係から離れたヴァーチャルなコミュニケーションの中に置かれていると言われています。確かに携帯電話やパソコンのメールの広がり、テレビやビデオの視聴時間の拡大などを知るにつけその感を深くします。

○…長い間子ども研究に携わってきた明石要一氏は「子どもの動きの速さに接近するには、見る視点を持たねばならない。それがウォッチング(観察)である」と言っています。ウォッチングの技術があれば、心の奥底を覗くことは無理でも、子どもに接近でき、息づかいはキャッチ出来るかもしれません。

○…さらに明石氏は「変化する中でとりわけ気になるのは子どもの生きる力の弱さ」だと言います。それは次の三つの「ぷり」に置き換えてみるとわかると言います。第一は「食べっぷり」、第二は「遊びっぷり」、第三は「つき合いっぷり」であり、この三つの「ぷり」を身につけていれば子どもは生きていけるのだ、と説明しています。結論として、今の子育てで大切なことは、家庭、学校、地域が単独でバラバラで進めないことだと強調しています。

○…平成十四年度から実施された新学習指導要領では、体育科の目標に「心とからだを一体化してとらえる」観点が強調され、そのための目玉として「からだほぐしの運動」が新設されています。その背景として今日の子どもに生じている身体活動体験の減少、精神的ストレスの拡大、体力の低下等、心身に深刻な影響が生じているという指摘があります。さらには今日の子どもの心身の硬直や萎縮の深刻さを問題にする声もあります。本号ではそれらの緊急課題を解明したいとする特集です。

(江部 満)

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