授業研究21 2003年3月号
指導と評価に生かす「補助簿」の改善

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授業研究21 2003年3月号指導と評価に生かす「補助簿」の改善

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2003年2月
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 指導と評価に生かす「補助簿」の改善
提言・「補助簿」の新しい役割を見直す
補助簿はエンマ帳か? 円満帳か?
長瀬 荘一
「何のための」の補助簿なのか
北 俊夫
補助簿の役割―閻魔帳から大福帳へ―
森 敏昭
子どもにも見せられるものに
杉田 知之
補助簿に授業改善と説明責任の役割が
矢野 俊一
絶対評価に生かす「補助簿」の作り方
小学校
数値的評価(点数簿)と記述的記録(ノート)が必要である
松野 孝雄
指導と評価の表裏一体化
竹川 訓由
大学ノートにポストイットを貼って
福山 憲市
中学校
個人記録簿が必要である
堀 裕嗣
三種の用紙を見比べながら
岩ア 淳
国語科指導に生かす「補助簿」の作り方と活用
小学校
具体的事実の累積メモを活用する
村田 伸宏
話し合いの指導に生かす補助簿
星野 昌子
到達目標を明確にした「補助簿」
岩井 信康
中学校
年間評価計画との関連と簡略化
平川 恒美
授業改善に約立つ補助簿を作る
富永 浩史
算数・数学科指導に生かす「補助簿」の作り方と活用
小学校
子どもの事実を座席表に記録する
赤石 賢司
パソコンも手書きもいいぞ
浦崎 隆徳
補助簿は、学習項目を確定することで終了する
石川 浩美
中学校
全員ができるシステムを作り出す
月安 裕美
授業に還元できる毎時間の記録と補助簿
五十嵐 一博
社会科指導に生かす「補助簿」の作り方と活用
小学校
「補助簿」はシンプルに
菊池 靖志
目標の具体化と重点化―個に応じた指導の記録としてのカルテ作り―
津川 裕
市販の『教務手帳』と別れ、学習過程を蓄積する
西村 一夫
中学校
補助簿は生徒の成長記録である
深谷 圭助
目的は、教師の評価技術の向上に
松原 大介
理科指導に生かす「補助簿」の作り方と活用
小学校
絶対評価は、より「シンプル」で、より「分かりやすい」ものにしなければならない
小林 幸雄
目標に向かった努力、活動の記載を
岡田 篤
かさばらない、すぐに使えるファイルに
渡邉 憲昭
中学校
「指導評価」を意識して補助簿を作る
原田 賢治
煩雑にならない実用的なものを
小森 栄治
通知表記載に生かす「補助簿」の改善
子ども情報は一か所に集めよ
柏木 英樹
補助簿も絶対評価に対応しているか
戸井 和彦
「補助簿」と「授業ノート」で所見をスラスラ
川神 正輝
インターネットを活用した授業づくり
仮想空間における新しい関わり合いの可能性
大内 善一
メディアを活かす授業の展開 (第23回)
地域の素材を効果的に提示する
猿渡 功
メディアを活かす授業の展開 (第24回)
TOSSランドのフラッシュコンテンツを活用しよう
山田 高広
子どもを励ます言葉かけ
励ましは子どもと息を合わせることから始まる
坂元 弘平
コンピュータ授業への道 (第12回)
コンピュータ授業も「授業の原則」を使う
下山 真二
学力向上運動と教師の責任 (第12回)
学力向上と校長の責任
大森 修
子どもの自己評価活動を育てる (第12回)
自己評価能力の育成こそ21世紀の課題
古川 治
絶対評価への転換と実践課題 (第12回)
到達度絶対評価の問題点を確認する
市毛 勝雄
「理解の早い子」を伸ばす発展学習 (第12回)
発展学習の内容(3)
志水 廣
編集後記
江部 満

編集後記

○…評価の在り方が教育活動を規定するとなるとまで言われながら、戦後、長い間に渡って相対評価が実施されてきました。今日、ほとんどの先進国で相対評価はとられていないのに、なぜわが国だけが今日まで相対評価にこだわってきたのでしょうか。ある研究者は、それは@平等主義に立脚した評価であり、A判定基準がない評価であると欠点を批判しています。

○…では絶対評価に全く問題がないかといえば、第一に誰が何を基準として定め評価を進めるかという問題。そこから学習指導要領に基づく「評価規準」づくりが課題となってきます。国研がいち早く「評価規準」を作成したのも、今日各学校で作成する「評価規準」づくりの参考になるようにとの配慮だったのでしょうか。しかし、各学校における規準づくりが中途のまま、新学習指導要領は出発してしまいました。

○…そこから第二の問題が生じることになりました。絶対評価は外的基準による妥当性、信頼性を待ったテストづくりが前提となるからです。現場は「テストに向かって指導する」ということになりはしないかとする危惧です。

○…しかし、教課審は答申で繰り返し「指導と評価の一体化」を提言しています。こうなりますと、指導要録作成のためにも常日頃からの児童・生徒の資料を収集し、記録しておく「補助簿」の役割を改めて見直すということになります。絶対評価の「通知表」づくりも資料としての活用が期待されます。

○…「補助簿」は担任教師にとって一年間に渡る日々の指導のための拠り所といえるものです。「補助簿」の機能と役割を改めて見直し、活用し易い「補助簿」づくりを提案したいとする特集です。

(江部 満)

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