授業研究21 2003年1月号
子ども全員を引き込む「導入の決め手」

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授業研究21 2003年1月号子ども全員を引き込む「導入の決め手」

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2002年12月
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 子ども全員を引き込む「導入の決め手」
提言・プロ教師の「導入の決め手」とは
一番面白いところを最初に提示する
有田 和正
探究心に火をつける導入を
左巻 健男
学習へのエネルギーの醸成を
藤井 圀彦
子どもの問いにまで高める過程を仕組む
池野 正晴
導入の決め手は物を活用する
根本 正雄
国語科教育における導入指導研究
藤井 知弘
「導入の決め手」ベテランが重視していること
先生問題から入る
菅原 光敏
授業開始三分で子どもたち全員を授業に引き込む
長谷 博文
子どもたちの経験不足を補うこと
戸井 和彦
「導入」は全員参加を保障する場である
染谷 幸二
「授業モード」に切り替える
大鐘 雅勝
よい導入・ダメな導入―どこが違うか
導入のない授業をつくる
大森 修
教材の本質に迫る導入の工夫を
岡村 秀一
導入の場面に表れる教師の力量
星野 恵美子
形式と実質と
岩ア 淳
子ども全員を引き込む国語科授業「導入の決め手」
導入の決め手は単元構成力
和田 英
平凡なシステム「漢字・ノート・音読」
浅野 秀之
作文の導入はその児童たちの作文で
深谷 幸恵
ほめ言葉と活動の後に説明する
長谷川 祥子
思考をひらく導入の条件
南 隆人
子ども全員を引き込む社会科授業「導入の決め手」
最初の三分間で、子どもの心をわしづかみにする
大野木 一雄
ゆさぶりと評価で全員を引き込む
石井 研也
驚き、調べたくなる話を用意する
小山 弘一
よい導入の条件―緊張感、集中力
丸尾 浩一
発達課題であり公民的課題である
三橋 秋彦
子ども全員を引き込む算数・数学科授業「導入の決め手」
形式的な挨拶を廃して、いきなり授業を始める
赤石 賢司
課題、活動、授業形態で引き込む
山岸 寛也
短時間で本時の例題に入らせる
竹森 正人
お土産品を使った相似の導入
神保 秀幸
いきなり緊張状態に突入する
橋本 芳治
子ども全員を引き込む理科授業「導入の決め手」
知的好奇心をくすぐる
福山 憲市
「おや? どうしてだろう?」と思わせる
森 康行
モノの提示でさっと授業に入る
迫田 一弘
科学的思考を始める状態をつくり出す
松本 浩幸
学習目標(めあて)を把握させるための発問の工夫と演示実験
照山 勝哉
インターネットを活用した授業づくり
TOSSランドの活用で毎時間子どもが熱中・実力上昇の授業が実現する
谷 和樹
メディアを活かす授業の展開 (第19回)
効果的な画像は見せるだけで子どものつぶやきを引き出す
奥田 純子
メディアを活かす授業の展開 (第20回)
紙芝居・絵本の読み聞かせの工夫
岡 惠子
子どもを励ます言葉かけ
目をほめる
橋本 定男
コンピュータ授業への道 (第10回)
卒業記念ホームページをつくる
下山 真二
学力向上運動と教師の責任 (第10回)
教師の指導力を鍛える方略・(4)
大森 修
子どもの自己評価活動を育てる (第10回)
教師の評価規準表づくりと自己評価活動の結合
古川 治
絶対評価への転換と実践課題 (第10回)
「書く能力」と「読む能力」の評価規準
市毛 勝雄
「理解の早い子」を伸ばす発展学習 (第10回)
電卓でする算数の発展学習(3)/発展学習の内容
志水 廣
編集後記
江部 満

編集後記

○…『授業研究・重要用語三〇〇の基礎知識』の「導入とヤマ場」の解説によりますと『導入は、子どもたちの「自ら学ぶ関心・意欲・態度」』を刺激し、誘発する機能を持つ。意外性、具体性、方向性を持った導入によって、教師の「教えたいもの」が、子どもたちの「学びたいもの」に転化されるのである。授業が伝達注入に終わるか、それとも、子どもたちの能動的な知的活動を呼び起こすものになるかどうかは、導入における教師の教授行為のあり方に大きくかかわっている』とあります。

○…いま、新しい指導観に立った教師の「授業力」の向上が求められています。特に授業の確かな「展開力」は重要です。その導入をどう構想するかは、子どもたちの自主的な学びを高める上でも大切だ、と指摘されています。

○…そのためにどうするか。一瞬で子どもたちを引き込む導入の工夫・ss開発が必要になると言えます。プロ教師は「はじめ」の「つかみ」に心身をすり減らす努力をすべきだとも言われています。特に最初の「起立、礼、……」という儀式は断固として拒否すべきかもしれません。

○…もちろん「導入」は所詮「まくら」だからやはり本命の「展開」こそ重視すべきだとの意見もあることを承知の上で、なお「導入」にこだわりたいと思います。特に学習の「めあて」のない授業が案外多いと言われているだけに、まずは導入で「めあて」の提示が必要だと言えるようです。授業は「めあて」の把握から出発するとも言えるからです。

○…ですから教師が「今日の学習のめあては…」と形式的に提示することを避け、子どもの関心・意欲・態度を誘発するための「導入のゆさぶり」の工夫が必要とされていると言えるようです。

(江部 満)

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