授業研究21 2000年9月号
総合的学習を支える教科の基礎・基本

I520

«前号へ

次号へ»

授業研究21 2000年9月号総合的学習を支える教科の基礎・基本

紙版価格: 785円(税込)

送料無料

電子版価格: 706円(税込)

Off: ¥79-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
授業全般
刊行:
2000年8月
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 総合的学習を支える教科の基礎・基本
提言・総合的学習を支える教科の基礎・基本とは?
「学力低下」問題と基礎・基本の徹底
田中 耕治
小学校低学年での「技能と感覚」、中学校までの各教科の「概念と方法」の計画的活用を!
安彦 忠彦
教科の基礎・基本は総合で光る
高階 玲治
「問いを発する経験」と「解決へのプロセスを吟味する経験」を
廣嶋 憲一郎
取り立てて重視する分野と開拓的分野を総合学習の中心とする
横地 清
「発信型の国語科学習」の基礎・基本六項目
佐藤 洋一
総合的学習を支える新国語科の基礎・基本とは
新国語科の「基礎・基本」とは何か
小森 茂
総合的学習を支える新国語科の「基礎・基本」とは何か
情報活用能力を育てる二十のポイント
橋本 幸康
豊かな感性を伝える確かな言葉の力をつけたい
酒井 秀樹
自分の学校の「基礎・基本」を定めるための条件
森 寛
総合的学習を支える新社会科の基礎・基本とは
新社会科の「基礎・基本」とは何か
北 俊夫
総合的学習を支える新社会科の「基礎・基本」とは何か
人権・いのちの課題にせまる基礎・基本―人権・参加体験・教材開発
安達 昇
新社会科の「理解」「態度」「能力」が総合的学習に生きる
田中 力
応用できないものは基礎・基本にあらず
深谷 圭助
総合的学習を支える新算数・数学科の基礎・基本とは
新算数・数学科の「基礎・基本」とは何か
伊藤 説朗
総合的学習を支える新算数・数学科の「基礎・基本」とは何か
算数科における内容、学び方としての基礎・基本を考える
馬場 敏男
数学的な見方・考え方を育成する
藤中 大洋
現実の事象に、算数・数学が見える眼を、算数・数学が使える手足を、育む
菊池 乙夫
総合的学習を支える新理科の基礎・基本とは
新理科の「基礎・基本」とは何か
他者と関わりながら問題解決行動を行い、科学的に妥当な知を構築していく力
角屋 重樹
総合的学習を支える新理科の「基礎・基本」とは何か
思考の基礎を身につける観察
岡田 篤
誤概念を科学的な概念に置き換える支援
田中 康善
環境学習の基礎になるのは本物の科学を学ぶ学習
左巻 健男
各教科の「基礎・基本」を生かした総合的学習の実践
「創造的な営み」を基盤とした総合的な学習の実践
高木 要志男
さまざまな活動場面で生きる教科の「基礎・基本」
中原 義郎
表現を楽しむ子どもたち
竹原 章雄
論理的なスピーチ(情報の選択・判断)の学習 国語科から総合的な学習への発展
鈴木 悟志
自然を多様な視点から積極的に見つめようとする力を育てる学習ユニット
神村 信男
教科の力を総合的学習に生かす
「選択教科の学習」の役割を考える
吉崎 静夫
写真で見る総合的学習 (第35回)
子どもの学びのつながりからつくる「総合」
米持 武彦
写真で見る総合的学習 (第36回)
豊かに生きる力をはぐくむ教育課程の創造
吉塚 憲博
子どもに贈る応援歌
はじめはみんなへたなのだ
市毛 勝雄
実践研究先進校からの問題提起 (第6回)
その子ならではの学びを求めて
静岡大学教育学部附属静岡小学校
〜子供の学びと教師〜
主体的に学ぶ子どもを育てる
三重大学教育学部附属小学校
新たな自分を創る子ども
愛知教育大学附属岡崎小学校
〜今こそ必要な集団の中の自分〜
二十一世紀の基礎学力とポートフォリオ評価 (第6回)
総合表現スキルを育てる
田中 博之
小学校の英語会話学習を考える (第6回)
「一時間の英語活動」をつくる前に考えておくこと
長瀬 荘一
「何ができるか」型学力への転換 (第6回)
「子どもに文化を教え込む教科」から「子どもが文化を創る教科」へB
森 一夫
〜教師はどう指導するか〜
総合的学習におけるメディア活用 (第6回)
地域素材の教材化と新メディアの発掘
水越 敏行
編集後記
江部 満

編集後記

○…総合的学習を推進する立場にある山極隆氏は、最近の学校教育にあっては、ややもすると子どもに耳障りのよい美辞麗句を散りばめて教育を行えば教育は良くなるといった風潮があると批判し、次のように指摘しています。

「義務教育は半ば強制的な特質を有していること、子どもたちが嫌がることでも大事なことはやらせなければならないこと、基礎・基本の学習には反復練習、暗誦なども必要なこと、教師が教えることに躊躇してはならないことなど、不易な側面をもう一度噛みしめて、しっかり指導することをしないと、学級崩壊や基礎学力の低下が現実のことになる恐れがある」と。

(『教育フォーラム』24号)

○…さらにつづけて山極氏は「読み、書き、コンピュータ、英語は、これからの時代に生きる子どもたちの基礎的な素養であり、小学校段階では各教科と総合的な学習の時間がそれを担っている」とまで言明されています。

○…本誌の一貫した編集方針も、敢教科学習が総合的学習の基盤になる、柑総合的学習が教科学習の中身を豊かにする、という立場をとっております。

 まさに「教科学習と総合的学習は、それぞれ異なった目標や役割を担っているが、相互発展的な友好関係を築くことによって、固有の役割がより全うできる」(広嶋憲一郎氏の主張)ということではないでしょうか。

○…教科学習でいわれるところの「基礎・基本」の力は、総合的学習の追究場面で必要に応じて動員されるわけで、高階玲治氏がいわれるように「その動員された力が優れていればいるほど、総合的学習の課題は鋭いものになる」というわけです。本号は、総合的学習を支える教科の基礎・基本とは何かを解明する特集です。

○…長い間、本誌の編集業務を支えてくれた細見令子さんが、十月号で定年を迎えます。ご苦労に感謝したいと思います。

(江部)

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ