解放教育 2002年5月号
子どもに向きあい、ともに歩む

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解放教育 2002年5月号子どもに向きあい、ともに歩む

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ジャンル:
人権教育
刊行:
2002年4月
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 子どもと向きあい、ともに歩む―日教組51次全国教研・人権教育分科会から
全体集会・地元特別報告:構成詩「つながる〜しなやかに したたかに」
井野元 正信
差別の現実、解放への願い
亜美とのかかわりから学んだこと
佐々木 剛一
やってみないとわからない
呉 揚善
教師の自己変革
自分は消防学校へ行きたいです
田中 和彦
愛おしさと怒りをもって
三浦 広美
ある親子から
佐藤 立也
反差別への自立と集団づくり
教師が変われば子どもが変わる
前原 恵理
子どもたちのつながりをつくりたい
岡本 英嗣
もっともっと話をしていきたい
小原 猛
やることはたった一つ
福田 潤
解放研活動の活性化
西田 嘉男
思いを言葉に、学びを行動に
西川 賢洋
やっぱり高校は、出とかんとね!
門長 雄三
反差別、人間解放の授業創り
自分のとらえ直しを
興梠 順彦
アイヌ民族について学ぶ
日比野 裕司
いのちつながれ
藤木 純子
エピグラフ
防衛的言語と発展的言語
〜田中克彦著『差別語からはいる言語学入門』(明石書店、二〇〇一年)、一四頁〜
座標
子どもの商業的性的搾取(CSEC)と闘う
生命と性を学ぶ〜生きる力を育てる(続)
実録/釜ヶ崎「こどもの里」での“大切なわたしのこころとからだの話”A
松浦 洋栄
共生のトポス (第2回)
今こそ市民活動の時代を―「ンゴ」世代からの希望
榎井 縁
「いま」をつづる子どもたち (第2回)
驚く
増田 俊昭
「自己発見工房」―細うで奮せん記 (第8回)
高木 典子
調査に見る 素顔のいまどき高校生 (第11回)
隠されたカースト
鍋島 祥郎
授業づくり実践工房 (第16回)
生活科と子どもの「生活」(塩路晶子)
豊田 ひさき
編集後記

編集後記

▽特集では、去る一月末、宮崎市で開かれた日教組第五一次全国教研全体集会での地元特別報告と第一三分科会(人権教育)で発表された三三本の実践報告の一部を取り上げた。現地実行委員会は宮崎県教組、県高教組、事務職員ユニオンの三者によって組織された。今時教研の特色として全体集会で地元の九人の教職員が自らの教育実践を構成詩朗読の形で演じたことに注目したい。その中身は、まさに解放教育実践そのもので、あたかも全体集会が第一三分科会になったかの感があり感動した。教員、事務職員や養護教諭、栄養職員の立場から、ジェンダーフリーへの思い、被差別部落の子どもや障害児との出会いを語った。自らの立つ位置をあかし、子どもたちとの関係を変革していく苦闘の過程を率直に証言した。全国教研の全体集会のあり方のみならず、教職員組合運動の新しい方向性を拓くものとして評価したい。教研に関するマスメディアの報道は、新学習指導要領とかかわる学力問題、総合学習に取材を集中させていたが、宮崎の教職員たちが提起した教育実践の原点こそ学校教育改革の起点として注目すべきであったと考える。なお、特集に際して、大阪市教組の矢野久雄書記長、宮崎県教組の井野元正信さん、書記長の佐藤愁生さんの御協力を得た。

▽地対財特法の三月末での期限切れにより、国の財政援助がなくなるのに対応して、全国府県、政令都市の同和事業に関連した予算が半減するという。一般施策の活用によって、同和問題の解決を図ることになるので、都府県の事情により、さらに格差も大きくなることは否めない。とりあえずは、人権教育・啓発法にかかわる「基本計画」の具体化と予算の裏付けが取り組みの焦点になろう。

▽三月一五日に発表された厚生労働省の調査によれば、今春卒業の高校生の一月末現在の就職内定率が、過去最悪の七五・七%、求人倍率は一・一二倍になった。中学生の内定率は一八・一%、鳴呼。

(桂)

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