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全国学力テスト―基礎知識は定着も活用力に課題
kyoikujin
2007/10/25 掲載

 今年4月に全国約220万人の小学校6年生と中学3年生を対象に実施された、全国学力・学習状況調査の結果が、24日に公表された。基礎的な知識を問う問題(A問題)では7〜8割の正答率となったが、知識の活用を問う問題(B問題)では、6〜7割の正答率にとどまった。

小学校
A問題 B問題
国語 81.7% 63.0%
算数 82.1% 63.6%

 小学校では、国語、算数ともにA問題の正答率は8割を超えたのに対し、B問題の正答率は6割程度となり、基礎的な知識は身につけているものの、それを活用できていない実態が明らかになった。

中学校
A問題 B問題
国語 82.2% 72.0%
算数 72.8% 61.2%

 小学校では国語と算数で大きな差異は認められなかったのに対し、中学校では、国語と数学で明暗が別れた。A問題、B問題の両方で、数学が国語に10%程度の差をつけられ、国語はB問題では唯一、正答率が7割を超える一方、数学はA問題で唯一、8割を切る正答率となった。

地域や所得で格差も

 ほとんどの都道府県の正答率が平均正答率の±5%の範囲内となり、全体的に見るとばらつきは少なかったが、数学A問題では1位と最下位の県で20%以上も差がつくなどの格差も見られた。

小学校(公立)
国語A 国語B 算数A 算数B
1位 86.1% 69.0% 88.4% 68.6%
最下位 76.7% 53.0% 76.3% 54.3%
平均 81.7% 62.0% 82.1% 63.6%

中学校(公立)
国語A 国語B 数学A 数学B
1位 85.7% 77.0% 80.3% 67.6%
最下位 74.3% 64.0% 57.2% 47.6%
平均 81.6% 72.0% 71.9% 60.6%

 また、就学援助を受けている生徒の割合が高い学校の方が、平均正答率が低い傾向にあるなど、保護者の収入と子どもの学力の相関関係が見られた学校もあった。

 今後は、調査で明らかになった課題を学習指導要領の改定にどう反映するのか、結果の良くなかった地域や学校、子どもたちをどう支援していくのかといった、具体的な方策が問われることになるだろう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
4件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/10/25 17:34:06
    Bテストの意義は分かるけど、対象学年が小6と中2なだけに、中学入試や高校入試が変わらないと、子どもたちも必要性をどこまで感じるのか疑問です。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/10/25 18:09:48
    さて、こっからが本番ですね。
    まさか70億円も税金使っておいて、公表して終わりじゃないよね???
    • 3
    • 名無しさん
    • 2007/10/26 14:23:11
    地域別のデータ以外は、あまり目新しい傾向は出なかったですね。
    朝日新聞が社説でもうやめてしまえと噛み付いてましたが、今回ばかしは朝日にちょっと賛成。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2007/10/29 17:41:52
    沖縄は大学進学率も30%程度で、最下位ですね。やはり地理的条件が大きいのでしょうか。
    成績の良かった秋田・山形や北陸3県は同じような県に比べると進学率も高めに出ていますね。(もちろん大都市圏には敵いませんが)
    進学率が先なのか学力が先なのか気になるところです。
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