19日の時事通信の記事によると、兵庫県加古川市の小学2年生鵜瀬柚希ちゃんが自宅玄関前で刺殺された事件で、同県の教育委員会は、柚希ちゃんが通っていた市立別府小学校にスクールカウンセラーの派遣を決めたとのこと。

　この事件については、警察の必死の捜査が続く中、連日テレビで犯人の凶行などが報道されており、同級生や子どもたちに与えるショックも心配されている。今回の報道によると、同県教委はスクールカウンセラーとともに、スーパーバイザーも派遣することにしたそうだ。

　スーパーバイザーは、現在、全国の中学校で優先的に配置されているスクールカウンセラーの指導的立場にあたり、先月、文部科学省が「いじめ対策支援」の中で、各都道府県への配置を決定するなど、スクールカウンセラーよりも、さらに経験が豊富で高い専門知識を持つベテランカウンセラーと言える。

　スーパーバイザーの派遣により、児童の心のケアが十分になされることは言うまでもないが、不安が広がる周辺地域では教職員や保護者が付き添う集団登下校が続く中、依然として犯人が逃走したままというこの事件。1日も早い解決を望むばかりだ。

• 集団登下校、教職員見回りも＝周辺市町に不安広がる−小２女児刺殺・兵庫（時事通信）
  http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007101900073
• 刺殺女児小学校に専属相談員＝児童ら心のケアで−兵庫県教委（時事通信）
  http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2007101800795
• 加古川の女児刺殺事件で、県教委が別府小にスーパーバイザーの派遣決定（兵庫）（読売新聞）
  http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/20071019wm05.htm