- 特集 LGBT―多様なセクシュアリティ
- 特集の最初に〜いつきとゆかりのつぶやき
- 虹色のライフヒストリー
- レズビアンの私が振り返る一〇代
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- 誰にも言えない悩み
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- 私の履歴書
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- 自分という性
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- ストレートシスジェンダーの性の話〜「性の多様性」に与えられたもう一方の課題〜
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- 絵と言葉とぼくのこと。
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- 【座談会】虹の架け橋
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- 多文化な子どもたちの声にふれる (第13回)
- 外国にルーツがある子供たち
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- 共生のトポス (第106回)
- なにわのアメラジアンを生きる
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- 映画をみる、映画でみる (第21回)
- 凶器としての映画
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- 〜「1985 花であること」〜
- 【コラム】ノリきれない国際開発仕事人のつぶやき (第10回)
- 「新興国」はどっち?
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- 子どもを見る眼 (第22回)
- 集団づくりと学力は見事なまでにリンクする
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- アフガンに生きる子どもたち (第10回)
- 教員をめざす高校生たち
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- おもちゃばこ (第46回)
- 「みらいの種」はほら、こんなに育っているよ!
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- まいど、おおきに! (第10回)
- やせるときれいになるのか
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- 北のおるた〜北海道からの便り〜 (第16回)
- 生物多様性条約COP10と先住民族
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- “授業を創る”ということ (第10回)
- 肯定的評価活動と授業づくり
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- 〜指さし―教授行為として〜
- 【巻末資料】
- 「教職員のためのセクシュアル・マイノリティサポートブック」より
- 〜*この記事は、最終ページから先頭ページに向かってお読みください。〜
- 編集後記
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編集後記
▽今回の特集は、土肥いつきさんに全面的に協力をいただき実現した。いつきさんの豊かなネットワークとそこに構築されてきた人との信頼関係がそれを可能にしてくれたといっても過言ではない。多謝。
▽また、少しでも現場の子どもたちや先生方に届けることができるなら、「一人歩き」することも含め、手段は限定せず、広く可能性/選択肢をつくっていきたい≠ニ『教職員のためのセクシュアル・マイノリティサポートブック』を全面的に掲載することを快諾してくださった奈良の性と生を考える会の中田ひとみさんや、突然のイラスト依頼に答えてくださった、香川のプラウドの田中昭全さんとの出会いにも感謝するとともに、特集がひとりでも多くのセクシュアルマイノリティの子どもに向き合える人を増やす機会となることを心から願いたい。(縁)
▼二〇年近く前、ある学生が卒業論文の指導を求めてきた。本人自身がセクシュアルマイノリティであることを述べた上で、卒業論文で取り上げたいという。ゼミの時間に、その学生は週替わりのように友人を連れてきた。いずれも学内の性的マイノリティ学生だという。わたしは、そんなに多くのセクシュアルマイノリティが学内にいるとは想像していなかった。ある学生は農家の長男で、小さいころから跡継ぎを期待されていた。しかし、女性と結婚して子どもをもうけることは、自分を裏切ることになる。家族から期待されていることがわかるだけに、悩んでいると話していた。
▼あれからもいろいろな学生に出会ってきた。そのうちの一人は、同じ専攻の学生たちにカミングアウトし、それを土台のひとつとしてカミングアウトについての卒業論文を書いて卒業していった。支えあった同じ専攻の同級生や後輩たちの存在抜きに成り立たなかった卒論だ。
▼わたしの出会ったころには、朗らかな姿が前面に出ていたが、出会った一人ひとりが、小・中・高校時代に悩んでいた。この問題にかかわって「いい先生に出会った」という話はまだ聴いたことがない。今回の特集を読み、これから学内でも、きっとそういう学生と出会えると思った。
(森)
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