解放教育 2009年1月号
『にんげん』をひきつぐ出逢いとひろがりと……―にんげんセミナー2008報告

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解放教育 2009年1月号『にんげん』をひきつぐ出逢いとひろがりと……―にんげんセミナー2008報告

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ジャンル:
人権教育
刊行:
2008年12月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 117頁
状態:
絶版
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目次

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特集 『にんげん』をひきつぐ出逢いとひろがりと……―にんげんセミナー2008 報告
全体講演
わが八十歳に乾杯―差異を認め合う「人間の絆」を
金 泰 九
《分科会A》―「人間の絆」【中学生用「ひと きぼう」所収教材を小学校で実践】
二〇〇八年にんげんセミナー実行委員会より
T 〔実践報告〕出会いから生まれた人間の絆
岡 由梨香
U 実践報告を受けて
金 泰九
V 「人間の絆」 反差別の生き方に共感し、連帯するハンセン病学習
田仲 一弥
《分科会B》―「おかあさんのしごと」【低学年用「ひと いのち」】
「肉をつくる」しごと
小山 兼吾
《分科会C》―「わたしらもよせて」【低学年用「ひと いのち」】
『にんげん』実践の歴史と、今後の活用について
佐久間 敦史
《分科会D》―「心の中の宝物」【高学年用「ひと つながり」】
『にんげん』と人権…
中野 陸夫
《分科会E》―「ベルナのしっぽ」【中学生用「ひと きぼう」】
「思いやり」から、「もう一つ深いところ」へ
岡本 昇
《資料》身体障害者補助犬法の概要
NEW BORN (第10回)
ミーヨン
元気のもとはつながる仲間 (第46回)
守護天使をめざしてドラゴンスタイルで伝えていきたい
外川 正明
ぼくとわたしの学年日記 (第10回)
「押し込められた思いを開く瞬間」
舩見 雪絵中嶋 千年
学校が元気になるちょんせいこのファシリテーションDiary (第21回)
現場のリアルな課題を解決する研修(3)
ちょん せいこ
担任・教室の悩み快消◆難デモ相談室 (第22回)
桐原 健司土田 光子
【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第45回)
格差をみる複数の視点
加藤 秀一
〜ジェンダー・階級・人種(2)〜
共生のトポス (第82回)
小学校「外国語活動」が地域をかえる(前編)
榎井 縁
【コラム】ノリきれない国際公務員のつぶやき (第10回)
プライベートセクターと市場経済
戸田 亜理子
北のおるた〜北海道からの便り〜 (第4回)
アイヌ民族を先住民族として認めるということの持つ意味
小泉 雅弘
まいにち? マイニチ!
小西先生の『学級革命』を読む (第10回)
この味を占めた教師は子どもにホレ込む
園田 雅春
おもちゃばこ (第22回)
誰のどんな気持ちも大切に思うと話し合うのがうれしくなるね(3)
沖本 和子
編集後記
山本

編集後記

▽「人権教育読本にんげん」として改訂された『にんげん』は、小学校低学年用「ひと いのち」が発行されてから六年目を迎えた。

二〇〇二年度から開催の「にんげんセミナー」は、新しい『にんげん』のお披露目も兼ねた新教材にかかわる方々の講演形式で、

現場での実践に役立つ手立てを紹介する内容を主としていた。二〇〇五年度から、全体会での講演、分科会で各教材の実践報告と教材にかかわるミニ講演を行なう形となった。二〇〇八年度は、金泰九さんの全体会講演に続き、分科会では各学校の実践報告と講演、とりわけA分科会では、中学生用教材として収録されている「人間の絆」を使った小学校四年生での実践報告があった。その内容については本文に譲るが、『にんげん』が有効に活用され、その評価を実感できるセミナー報告をまとめることができた。

▽一方、大阪府の人権教育を取り巻く状況に目を転じると、一府民としても不安を感じざるをえない状況がある。二〇〇八年という年は果たしてこれからどう評価される年になるのだろう。

(山本)

▼兵庫県教職員組合の教育研究集会。全体会では、兵庫県知事がきて、「教員のみなさんに感謝しています」という挨拶をした。地元市長も、オバマ候補を引きながら「この集会を全面的に支援します」と力強く発言した。人権教育分科会での議論は、例年にもまして人権教育と道徳教育の関係を問う深まりのあるものとなった。その一方、

大阪府では、「子どもの笑顔」を公約にした知事が、高校生を保育園児を泣かせている。

▼オバマ候補がシカゴで大統領選勝利演説をした。その演説すべてを見たいと思ってインターネットを検索すると、勝利演説だけではなく、数珠つなぎに、オバマ関連のビデオがヒットした。各地での若者による草の根選挙運動のようすを伝えるビデオがある。オバマ候補の演説にラップを重ねた「Yes, We Can」という歌のビデオがある。これをつくる中心となったのは、「I have a dream」という、キング牧師の演説にラップを重ねた歌をつくったのと同じラッパーだ。マイノリティや若者が支援した「前例のない大統領選挙運動」という意味がよくわかった。

(森)

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