- 特集 つづること書くことの実践を愉しむ
- 綴ることの意味と手だてを考える
- ことばあふれる子どもたちに
- /
- あおいさんの願いと私の願い
- 「つづり方以前」から「つづり方」へ
- /
- 「わたしが読んでやります」が生まれるまで
- 課題に迫る授業
- /
- 自然を見つめてつづる子どもたち
- 観察日記を書こう
- /
- あのねちょうは考える力を育てる
- /
- グラビアと解説
- Islas Galapagos
- /
- 新!子どもがつづる
- 往復書簡 子どもと学級と人権文化◆WEST&EAST (第7回)
- 感覚教育を授業の中心にすえて
- /
- 学校が元気になるちょんせいこのファシリテーションDiary (第6回)
- 教室の中で育てよう。子どもたちの聴きあう関係づくり。
- /
- 元気のもとはつながる仲間 (第31回)
- 「この子たちに」ではなく「この子たちと」
- /
- 共生のトポス (第67回)
- Tさん(さっちゃんDさんのお父さん)
- /
- 〜何をしても楽しいから、みんなに幸せになってほしい〜
- 出会いは教師のビタミン剤 (第7回)
- 「信じる」ということ
- /
- アフガンの子どもたち (第7回)
- 少女たちの「学習ノート」
- /
- 〜アフガン駐在1年をふりかえって〜
- おもちゃばこ (第7回)
- 食欲の秋です スポーツの秋です 思いがあふれる季節です
- /
- 担任・教室の悩み快消◆難デモ相談室 (第7回)
- /・
- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第30回)
- 東京都教育庁は「障害児の親は教職員をやめなさい」という
- /
- まいにち? マイニチ!
- 時々の楔―福地幸造・部落解放教育の思想 (第6回)
- 「福地幸造・著作目録」といくつかの思い出
- /
- 福地幸造・著作目録
- 編集後記
- /・
編集後記
▽いま現場では、子どもが綴ること書くことの実践がほんとうに大事にされているでしょうか。取り組まれてはいるものの、子どもは「書かされている」域を越えることなく、深まりに欠け、かたちばかりのものとなっているケースも少なくありません。
また、若い教師の間では、大切さを理解していても実践の意味づけと手法がまだまだ不十分といわざるを得ないケースも多いように思います。
▽そこで、本特集では@いま子どもが綴ること書くことの取り組みはこのように大切と考えている。Aそこで私(たち)はこのような実践を行い、B子どもたちは現在このような表現を生み出し、このような状態にある。といった実践の事実をつぶさにご報告いただきました。
▽どの子どもも「自分を表現したがっている」「自分の話を聞いてもらいたがっている」。水路さえ引かれると、水は流れる。そのような思いを一層強くしているところです。
また、表現という子どもの文化活動は、教師との関係性の質、学級集団の質を如実に示すものであることも改めて確認できます。
二学期から、さらに綴ること書くことの実践が広がることを期待します。
(園田)
▼参議院選挙の結果と直接関係はないのですが、野口悠紀雄著『資本開国論』(ダイヤモンド社)を読んでいます。政策提案に疑問はあるものの、最近の国際情勢とそれに連動して起こっている国内の問題状況がわかりやすく説明されています。オフショアリングなど二一世紀型グローバリゼーションが、国内での格差社会、賃金伸び悩み、
といったさまざまな問題に連動していることが浮かび上がります。このような時代の進路保障は、どう進められるのでしょう。
▼正統的周辺参加論の提起する学習論、ゆるやかな社会構築論に根ざした学力論、ソーシャルワーク理論(対人援助論)に基づく教育像、多様性教育の枠組み、知識コミュニティ経営論をふまえた学校論など、これからの教育論を示す所論が出そろいつつあると痛感しています。解放教育にあっても、差別の現実を検証軸としつつ、グローバルな視点に立ってこれらを総合していくことが求められています。
(森)
-
- 明治図書