解放教育 2007年1月号
にんげん実践の深化をめざして

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解放教育 2007年1月号にんげん実践の深化をめざして

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ジャンル:
人権教育
刊行:
2006年12月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 にんげん実践の深化をめざして―にんげんセミナー2006ミニ講演報告
子どもとつながる、子どもがつながる人間関係づくりの実践を!
A分科会「ひとりぼっちのライオン」より
沖本 和子
おにいちゃんと歩く道
B分科会「ぼくのおにいちゃん」より
星川 ひろ子
「男女共生って、らくちん」
C分科会「じゅん子のなかま」より
西羅 みゆき
大阪の特色である「民族学級」から学校を考える
D分科会「コリアタウンへようこそ」より
朴 正恵
「佐伯さんへの手紙」
E分科会「ヒロシマには歳はないんよ」より
中島 智子
歩かれへんけど歩いてる
F分科会「ほんまの『自立』って何やろうね?」より
牧口 一二
資料/『にんげん』のめざす学力
『にんげん理論編』(一九七一年)より
人権教育読本『にんげん』指導案募集案内
人権教育読本『にんげん』の指導案を募集しています
グラビアと解説
BONIN BLUE
恒成 利幸
元気のもとはつながる仲間 (第22回)
同和教育は事実と実践で勝負するからこそ
外川 正明
【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第21回)
ホモフォビアと同姓婚
加藤 秀一
生かされて―ヒロシマから未来へ (第10回)
解放教育をめざして
下原 隆資
ふくおか発 今Doki子どもたち (第19回)
涙の意味を知りたくて……
桐原 健司
だまってられへん (第22回)
わが心の友
松村 智広
共生のトポス (第58回)
ときめく学校・地域づくりB
榎井 縁
メディアリテラシーの次の一手 (第3回)
自己の物語のためのツール
林嵜 和彦
編集後記

編集後記

▼にんげんセミナーは、新しい段階を迎えています。改定作業を進めていた段階では、改定作業に関わる事柄をテーマとする分科会を設けるなどしてきました。ようやく昨年度や今年度になって、新しい版の教材を活用した教育実践を土台に据えて研究集会が開かれるようになってきています。とくに今年度は、現場での実践を踏まえた議論がいっそう活発になり、深まりと広がりが出てきていることを実感しています。生の議論をふまえて展開されるだけに、当日講師を担当くださった方には、記録を起こした発言内容を改めてチェックし、整理するのに手間もかかったことでしょう。講演内容をチェックくださった方々には、さまざまにお手数をおかけしたことと思います。お礼を申し上げます。

▼各地で子どもたちの自殺が相次いでいます。私には、これが子どもたちの悲しい反乱に思えてなりません。数年前、フランスでは高校生ぐらいを中心に子どもたちが何万人もデモをしていました。日本では、残念ながら子どもたちのデモというのはほとんどありません。一九七〇年頃に高校生も含めた学園闘争がありましたが、その後は、一九八〇年頃に校内暴力が取りざたされ、それを押さえ込んだかたちで次にいじめが広がりました。一九九〇年代には不登校や引きこもりが注目されるにいたります。そして、最近相次いでいる自殺……。子どもたちの外へ向くべきエネルギーが内へ内へと向かうことを強いられた結果のように思えてなりません。

▼このような時期に、政府与党は教育基本法の改悪を急いでいます。本号が発刊される頃にどうなっているのか危惧するものですが、はっきりしているのは、政府与党案によって先の自殺のような子どもたちをめぐる事態が改善されることなどないということです。子どもたちの身近にいて子どもたちについて一番よく知っている人たちが力を合わせて教育を築いていけるようにすることこそ必要とされています。そのことを明確に規定しているのが、現行教育基本法でしょう。いまは、教育基本法通りに教育を進めることを改めて求めます。

(森)

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